初心者でもできる?愛犬が喜ぶドッグマッサージの事前準備や正しい方法・ツボや注意点を解説☆

こんにちは。

ポメラニアンのモコ(@mocochi1011)です。

最近注目を集めている愛犬向けのリラクゼーションのドッグマッサージ。

自宅の愛犬にもしてあげたいけれど、「やり方が分からない」、「なんだか難しそう」と思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、医療目的ではない簡単なドッグマッサージはそれほど難しいものではなく、愛犬とコミュニケーションを取りながら楽しく行うことができます。

今回は、初心者の飼い主さんでも簡単にできるドッグマッサージの手順やツボ、注意点などをご紹介します。

愛犬にドッグマッサージをするメリット

人間もマッサージをしてもらうと、とても気持ちが良いですよね。

これは犬も同じで、正しいマッサージを受けると犬も気持ちが良くなり、とてもリラックスすることができます。

さらに、マッサージによって飼い主さんとの愛犬の絆が深まるのもドッグマッサージの大きなメリットです。

また、ドッグマッサージを日頃からしていると、全身の血の巡りが良くなり、リンパの流れが改善され、毛艶が美しくなる効果も期待できます。

リンパの流れが改善されると、体内の老廃物を排出するデトックス機能がアップする為、新陳代謝によって毛艶が良くなるのです。

そして、ドッグマッサージによって犬の全身を触ることで、腫瘍やしこりなどの病気やケガにいち早く気づくことができます。

マッサージをしっかり行うことで、筋肉の凝りをほぐしたり、胃腸の運動を促進したりできるなど、犬にとって様々な健康効果も期待できます。

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愛犬が喜ぶマッサージのコツ

最近では、犬用のマッサージの本や、DVDもさまざま販売されるようになりました。

ドッグマッサージには身体のツボを刺激するものやリンパに重点を置いたもの、アロマを使ったものなどそれぞれに特色がありますが、基本的には体が元来持っているバランスを整えて自然治癒力を高め、病気を予防したり、症状を緩和させたり、精神的な安定をはかる効果も期待できるものです。

上記の通り、ドッグマッサージにはいくつか種類ややり方がありますが、どれを実践する場合でも難しく考える必要はありません。

手の平で優しく撫でてあげるだけでも効果はしっかりあります。

例えば、人間でもお腹が痛い時に、お腹に手を当てるだけでも少し痛みが和らぐ気がすると思います。

マッサージは、もちろん技術も大切ですが、優しく手で触ってあげるということが基本です。

そして「マッサージをするんだ!」と気負わないことです。

飼い主さん自身がリラックスできていなければ、その緊張が愛犬にも伝わってしまいます。

飼い主さん自分がリラックスし、楽しみながらマッサージするように心がけましょう。

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犬がリラックスできる体勢でマッサージする

マッサージの目的の1つは、愛犬を癒してあげることです。

そのため、愛犬がラックスしてこちらのマッサージを受け入れやすい状態で行う必要があります。

姿勢が悪く、緊張してしまっている状態ではマッサージの効果も半減してしまうので、愛犬がリラックスできる体勢で行うようにしましょう。

基本的には「お座り」の体勢か「伏せ」の体勢で行うのが良いでしょう。

小型犬の場合は身体の後ろからマッサージを行い、中型や大型犬の場合は身体の横からマッサージを行うと良いと思います。

もちろんマッサージする身体の部位によってやりやすい体勢は違いますが、まずは愛犬がリラックスできるかどうかを第一にマッサージを行ってあげましょう。

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マッサージする前に愛犬に声をかける

マッサージをする際、人間も突然触られるとビックリしてしまうと思います。

犬も同様で、いきなり身体に触ると驚いてしまうので、ドッグマッサージを始める前に「これから始めるよー」と声をかけ、愛犬に心の準備をしてもらいましょう。

特に、視覚や聴覚が衰えている老犬の場合、触られることに敏感になっていることも多いので気を付ける必要があります。

また声をかけた際、愛犬がマッサージをしてもらう気持ちになっているかどうかを確認しましょう。

飼い主さんがマッサージをしてあげたくても、愛犬が嫌がるようであれば、無理強いはせず次の機会を伺いましょう。

優しいタッチで撫でる

ドッグマッサージの場合も人間のマッサージと同じように力を入れすぎると、気持ちが良いどころか痛みを与えることになるので、優しくマッサージするように心がけましょう。

指を立てて押すと言うより、指の腹や手のひらを使い、優しく撫でるように触ることがポイントです。

また、触る部位によっては犬が嫌がることもあります。

触られることに慣れていない犬の場合、顔や頭に触れられることを嫌がる子は多いです。

愛犬のためを想ってマッサージをしているはずのに、ストレスを与えてしまっては逆効果です。

愛犬を触って受け入れてくれる部位だけマッサージし、嫌がる部位には避けてマッサージをするようにしましょう。

また特定の部位を触れると痛がるような素振りを見せる場合やしこりがある場合には、何かしらの病気やケガの可能性もあります。

不安な場合には早めに動物病院で診てもらいましょう。

愛犬をマッサージする時の注意点

せっかく愛犬にとって気持ちの良いものであるはずのドッグマッサージが愛犬にとってストレスになってしまっては意味がありませんね。

日頃から身体のどこでも触れるように慣らしておくようにしましょう。

もしどこか触られるのを嫌がるような部位がある場合には無理強いはせず、触っても大丈夫なところ、愛犬が気持ち良いと感じるところから始めるようにしましょう。

また、愛犬の体調が悪い時にはマッサージは控えるようにしましょう。

ご飯を食べた直後や体調不良、ケガをしている場合にはマッサージを控える

体調が悪い時にマッサージをしてしまうと犬にストレスを与えてしまい、病気やケガが悪化してしまう可能性があります。

また、ご飯を食べた直後のマッサージは消化の妨げになってしまいます。

嫌がる部位は無理に触らない

犬にも人間同様に触られたくない部位があります。

身体を触ってみて、愛犬が少しでも嫌がる部分についてはマッサージを控えましょう。

また、基本的に犬は頭を上から撫でられることを嫌うため、頭や顔の周りをマッサージする時にはいきなり上から触らないようにしましょう。

愛犬が喜んでいるか嫌がっているかの見分け方

ドッグマッサージは、犬と飼い主さんがお互いにリラックスして行うことが最も重要です。

犬がマッサージを嫌がっている時には、その気持ちを汲み取ってあげることも大事です。

マッサージをしていると、愛犬が「気持ちいい」というサインや「やめてほしい」といったサインを出してくれることもあるので、注意深く観察しましょう。

犬が喜んでいるサイン

  • 体の緊張がなく、筋肉も柔らかく緩んでいる
  • ゴロンと横になりお腹を見せる
  • 瞬きをしたり、目がトロンとし眠そうにしている
  • 呼吸がゆっくりになる

このような仕草は、犬の気持ち良く感じ喜んでいる場合のサインです。

犬が気持ちよくリラックスしているサインに気づけるようになると、飼い主さんもよりリラックスしてドッグマッサージが行うことができるようになります。

犬が嫌がっているサイン

  • その場から逃げようとする
  • 身体を背けたり触らせてくれない
  • 緊張したように体が硬いままになっている
  • マッサージ中、急に振り返るような仕草をする

これらの仕草は、犬がマッサージを嫌がったり、不快に感じたりしている場合のサインです。

このようなサインを出してる場合には無理にマッサージをせず、嫌がらない部位を優しく撫でてあげるだけでも十分です。

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ドッグマッサージをする事前準備とは?

せっかくメリットが多いドッグマッサージなので正しい方法を知り、自信を持って愛犬にマッサージをしてあげましょう。

まずは正しいマッサージをする為に、事前準備として確認しておくべきことをチェックしましょう。

犬はリラックス状態になっているか?

ドッグマッサージをするタイミングは、犬自身がリラックスした状態であることがポイントです。

犬が興奮状態だったり、満腹や空腹状態の場合には、マッサージをしない方が良いでしょう。

そして、飼い主さん自身もリラックスしている時に行うようにしましょう。

飼い主さんの爪は短く切ってある?

犬にケガをさせないよう、ドッグマッサージの前には爪を短く切っておいた方が安心です。

飼い主さんの手は冷たくない?

マッサージ中の飼い主さんの手は、温かい方が犬にとって心地よいものです。

手が冷えている場合は、少し温めてからマッサージを行うようにすると良いでしょう。

飼い主さんの腕時計やアクセサリーは外してあるか?

飼い主さんの腕時計やブレスレットなどのアクセサリーを着けたままだと、愛犬の毛や皮膚に引っかかってしまう可能性がある為、外しておいた方が安心です。

犬が喜ぶマッサージの仕方・ツボ一覧

ドッグマッサージする場合には、円を描きながら皮膚を動かしたり、さすったり、揉んだり、ツボを刺激するなど色々な方法があります。

以下のポイントを参照しながら、愛犬が気持ち良さそうに反応しているものを組み合わせてやってみるのが良いでしょう。

背中

背中・背骨は体を動かすのに大事な役目を担っています。

背中をマッサージする際には、背骨に沿って首の後ろから腰にかけて背骨の上の皮膚を軽くつかんで円を描くように揉んでいきます。

次いで肩から前脚の先へ、腰から後ろ脚の先に向かって同様に手の平で数回撫でるようにします。

このマッサージには血流の循環を促したり、犬を落ち着かせたりする効果があるので、マッサージを始める際の準備段階として行うと良いでしょう。

親指と各指で背中を挟むようにしながら円を描きながら上下に動かしていきましょう。
背中から前足へと徐々に動かしながらマッサージを続けていきます。
背中から後ろ足にも徐々に動かしてマッサージを継続します。

首まわり

犬は四つ足で歩行する体の構造上、いつも頭を上げており首の後ろは意外に筋肉が緊張しています。

また、飼い主さんのことを見上げることが多い為、首が凝ってしまいがちです。

首まわりのマッサージをする場合には、背中と同様に首の後ろを両手で軽くつかんで円を描くように揉むと良いでしょう。

首へのマッサージは筋肉の緊張をほぐすとともに血行を良くし、循環機能を高める効果も期待できます。

首は触られても嫌がることは少ないので、比較的簡単にマッサージできますが、繊細な部位でもあります。

力を入れ過ぎると呼吸に悪いので、力加減は優しくさする程度にしましょう。

首も指で挟みながら円を描くように揉んでいきます。

口まわり

口まわりも指先で小さく円を描きながら軽くマッサージします。

口の周りをタッチすることで、大脳辺縁系を刺激し興奮を沈め、吠え癖などの問題行動を抱える犬に効果的だとも言われています。

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マズルを両手で円を描きながらマッサージします。

人間と同じように、犬の目も疲労します。

緊張を解きほぐすように、目の周囲を優しくマッサージしてあげましょう。

具体的には眼窩の周囲、つまり目を囲んでいる頭蓋骨の穴の淵に沿って指先で軽く一周撫でたり、小さな円を描きながら一周します。

涙の多い犬では目頭付近を重点的にマッサージしてあげましょう。

力の入れ過ぎや、指先が目の中に入らないようにくれぐれも注意してください。

また、マッサージと合わせて眼球に異常がないかもよく観察しましょう。

目のマッサージの際は顔をしっかり固定し優しくマッサージしましょう。くれぐれも目に指が入らないように気をつけましょう。

犬の耳は立ったり寝たり、音の方に向いたりととても表情豊かでよく使う部位です。

その為、耳やその周囲の筋肉も緊張しがちです。

親指と他の指の腹で耳を挟むようにし、耳の根元から先端へ向かって引っ張ったり優しく揉んだりして軽くマッサージします。

また、耳の淵を指先で軽くつまんだり、円を描きながら揉むのも良いでしょう。

耳の後ろについては指で左右にさするようにしましょう。

その際はなるべく耳の付け根あたりをさするのがポイントです。

親指の腹で円を描きながら耳の付け根から耳の先まで動かしていきます。
耳の内側も円を描くようにゆっくりマッサージしてあげましょう。
親指を左右に動かしながらさすってあげるのも良いですよ。

胸・お腹

犬は4本脚で立つ動物なので、立っている間は常に胸の筋肉が緊張している状態です。

胸とお腹のマッサージは、基本的に柔らかい場所で愛犬を仰向けにして行います。

仰向けでなくても、犬がリラックスした状態で、お腹に指が届くのであれば、横向きや伏せの体勢でマッサージを行っても大丈夫です。

マッサージの仕方としては、手の平を使い、おへそを中心に指先で平仮名の「の」の字を書くように右回りに円を描くように撫でてあげると便秘の犬にも蠕動運動を促す効果があります。

お腹には骨がないため、マッサージする際は圧をあまりかけず、手で温めるイメージで行いましょう。

仰向けの状態で平仮名の「の」の字を書くようにゆっくり円を描きながら優しく撫でてあげましょう。

手・足

人間の足と同様、犬の後ろ足は最も体重がかかるので、疲労が溜まりやすい部位となります。

後ろ足は犬が自分では届きにくい場所なので、丁寧にマッサージしてあげましょう。

足の付け根から足先までの間を筋肉に沿って手の平で撫でたり、揉みほぐしたり、血液やリンパを流すようにマッサージすると良いでしょう。

アキレス腱は、指先で軽くつまむようにほぐしてあげましょう。

体を支えたりジャンプしたりする手足は疲労が溜まりやすいので、前足をバンザイをさせるようなポーズをとり、付け根をストレッチするのも効果的です。

なお、手足のマッサージは将来の関節炎の予防にもなります。

マッサージのついでに、各関節がどの程度曲がるのか観察し、その可動域を覚えておくと、関節にトラブルがあった時、より早く気づくこともできます。

ゆっくり揉みながら足の付け根から足の先までマッサージしてあげます。
後ろ足も優しく指で挟みながら揉んでいきます。
バンザイのポーズで足の付け根もマッサージしてあげましょう。

肉球

肉球のマッサージについては、犬の指先に向かって肉球を広げるように飼い主さんの親指で押していきます。

また、肉球一つひとつをつまむようにマッサージするのも良いでしょう。

マッサージの際に、肉球のかさつきが気になる犬には、あらかじめ肉球用のクリームを塗っておくと指滑りがよくなり、マッサージが行いやすくなります。

肉球のマッサージには疲労回復の効果や血行促進の効果があると言われています。

また、肉球には人間の足裏と同じく無数のツボが存在していると考えられており、前足のマッサージは「内臓」、後ろ足は「代謝促進」といった効果が期待できます。

肉球を広げるように親指で押します。
肉球一つひとつも揉んであげましょう。

まとめ

今回はドッグマッサージのメリットや注意点、初めての飼い主さんでも簡単にできるドッグマッサージの方法についてご紹介しました。

ドッグマッサージは愛犬とのコミュニケーション手段の一つであり、続けていけばより深い信頼関係を築けるでしょう。

ドッグマッサージをしっかりマスターして、愛犬と幸せな時間を過ごしましょう。