犬が飼い主さんについてくる理由とは?分離不安の症状や対処法についても解説☆

こんにちは。

ポメラニアンのモコ(@mocochi1011)です。

愛犬との生活の中で飼い主さんに愛犬がついてくることがよくあると思います。

なぜ愛犬は飼い主さんの後をついてくるのでしょうか?

その理由は愛情表現や本能的な理由に加え、分離不安症までその理由は様々です。

今回は、愛犬が飼い主さんについてくる理由や愛犬の不安の解消法などについて解説します。

犬が飼い主さんについてくる理由は?

犬が飼い主さんについてく理由は、愛情表現や甘え、要求や本能など多岐に渡ります。

愛情表現・甘え

愛犬が飼い主さんのことをとても好きな場合、飼い主さんについて歩くことがよくあります。

この行動は飼い主さんへの愛情や信頼の表れです。

飼い主さんと愛犬との関係がとても上手くいっている証なので、無理にやめさせる必要はありません。

一方で、過度に甘やかしてしまっている場合や、問題行動を伴っている場合には愛犬が飼い主さんに強く依存し過ぎているため注意が必要です。

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何か要求がある

愛犬が飼い主さんに対して何か要求があるときにも、愛犬が飼い主さんについてくることがあります。

例えば、「お腹が空いた」「遊んで欲しい」「散歩に行きたい」など、愛犬が求めている要求をしっかり見極めて対応してあげると、より良い信頼関係が築けます。

群れで行動する習性

犬は元々群れで行動していた動物です。

群れの中では、ボスとして群れを統率する犬や狩りを担当する犬など様々な役割があります。

人と犬が一緒に生活するようになって、犬にとって飼い主さんは群れのボスにあたる存在となりました。

群れで暮らしていた時の習性として、飼い主さをボスと認識しついてくることがあります。

楽しいことを期待している

犬はいつも一緒に遊んでくれたり、散歩に連れて行ってくれたり、美味しいおやつをくれたりする飼い主さんのことが大好きです。

飼い主さんと一緒にいる時間は「何か楽しいことがある」と期待し、飼い主さんの後をついてくる犬も多いです。

環境の変化

人間と同じように愛犬も旅行に行ったり引っ越しをしたりして、いつもと違う環境にいる場合、多少のストレスを感じることがあります。

ストレスの感じやすさは犬の性格や環境の変化状況によっても異なりますが、そうした環境の変化にストレスを感じた際にも飼い主さんの後追いをしてくる場合があります。

これは環境の変化によるもので、周囲の様子をうかがっている状態と言えます。

引っ越しや旅行以外でも、家族に赤ちゃんが加わったり新しい犬を家族に迎えたり、近くで工事をしている音がするなどといった環境の変化でも犬はストレスを抱えることがあります。

愛犬が過ごす環境に変化があった場合、飼い主さんができるだけ愛犬の側にいるようにして安心感を与えてあげるようにしましょう。

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不安感や寂しさ

飼い主さんが好きすぎて一緒にいないと不安になり、離れられなくなってしまうような依存状態にある場合、不安や寂しさが理由で飼い主さんの後をついてくる場合があります。

過度に飼い主さんの後追いをする場合には「分離不安症」の可能性もあります。

飼い主さんが立ち上がったときに、寝ていた犬が反応して起き上がって飼い主さんについてくるなどの行動も「分離不安症」の行動の1つと言われています。

飼い主さんを大好きに思うこと自体はとても良いことですが、「離れる必要があっても離れることができない」というのは、人と暮らす上で大きな問題であり、早めに対策する必要があります。

愛犬の後追いの対処法

犬が飼い主さんの後をついてくるのは可愛いですが、度が過ぎると「分離不安」を引き起こしてしまう危険性もあります。

犬の後追いに対する対処法を解説していきます。

自立を促す・留守番に慣れさせる

自立を促し、独りでいることに慣れさせることも後追い対策として有効です。

例えば、愛犬と部屋で一緒にいる時にある程度距離をとってみたり、後追いしてきても軽く無視をしたり、お留守番をさせてみたりして、愛犬に構い過ぎないことで、自立心を育てていくことができます。

お留守番をさせた時には、飼い主さんが家に帰ってきた時も、寄ってきた愛犬に対して「偉かったねー!」などと構うのも控えるようにしましょう。

自立を促すことに慣れてくれば、愛犬は独りでいても不安に感じにくくなります。

しかし、いきなり長時間無視したり、留守番させたりすると愛犬に大きなストレスを与えてしまうため、注意が必要です。

最初は1〜2分だけ留守番させ、慣れてきたら10分、20分、30分と、徐々に時間を増やしていくようにしましょう。

「クレートトレーニング」をする

先述の留守番に慣れさせる対処法と並行して行いたいトレーニングが「クレートトレーニング」です。

「クレートトレーニング」は愛犬をケージやクレート内で過ごさせるための訓練で、お留守番をさせる時に愛犬が不安がる際にクレートに入れる癖をつけることで、愛犬は安心感を得ることができます。

初めのうちは愛犬がクレートに入ることも不安がっていても、「クレートトレーニング」を訓練することで、留守番をすることになると察すると自分からクレートに入るようになります。

「クレートトレーニング」は、犬の後追い対策だけでなくケージやクレートが安心できる居場所であると犬に理解させることで、飼い主さんへの依存を軽減させる期待もできます。

こちらも、いきなり長時間クレートに入れるのではなく、はじめは短い時間から練習し、徐々に長い時間過ごせるように訓練していきましょう。

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「待て」のトレーニングをする

犬の後追いの対策として「待て」のトレーニングも有効です。

「待て」のトレーニングを身に付けさせることは独りでいるときの不安の解消だけでなく、社会性や自立心を育てることに関わってくるため、例えば犬は興奮した際に落ち着かせたり、散歩中の飛び出してしまい事故になってしまうことを防ぐことなどにも大きく役立ちます。

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「社会化トレーニング」をする

愛犬が飼い主さん以外の人間と会わない場合や、他の犬との接触が少ない場合など行動範囲が限定的な場合、社会化がしっかり形成できていない可能性があります。

犬は社会化することで色々な物事に対しての順応性が高まり、一方で社会性が乏しい犬ほど不安を覚えることが多いため、後追いや分離不安対策として社会性を身につけることが重要です。

「社会化トレーニング」は具体的にはドッグランなど多くの人や犬が集まる場所に行って遊ばせたり、飼い主さん以外の人間と積極的に触れ合わせるようにすることで、社会性を養うことが期待できます。

その他、お散歩コースをいつもと変え、色々な人や犬と触れ合ってみることも有効です。

↓社会化を含めたパピー期に教えておくべきしつけについて解説した記事もご参照ください↓

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薬やサプリを使う

後追いをする犬の不安解消として薬やサプリを使うのも選択肢の1つです。

不安を大きく抱えている犬の場合には抗うつ薬の一種である塩酸クロミプラミンで組成された「クロミカルム」などの薬や「ジルケーン」という抗不安解消のサプリもよく使われます。

薬やサプリメントを使う場合は、必ず獣医さんによる処方を受けましょう。

犬が後追いしやすい年齢は?

犬の後追い行動は何歳でもしやすいというわけでなく、実は起こりやすい年齢があります。

後追いを起こしやすくなる年齢は、子犬の時期と老犬の時期と言われています。

年齢によって今まで甘えん坊ではなかった犬が急に後追いするようになることがあったり、反対に今まで飼い主さんにベッタリ付いてきてたのにいつの間にか付いてこなくなったりすることがあります。

子犬の時期

子犬の時期は後追い行動が起こりやすい時期と言われています。

子犬にとって飼い主さんは親のような存在です。

親のような飼い主さんと離れることで、寂しさや不安に襲われるため、後追いするようになります。

こうした場合には、子犬が社会化する時期に飼い主さんから離れるための訓練が必要になります。

また、子犬は見るもの全てに興味や関心があります。

そのため、飼い主さんが歩くと目の前で動く足に興味を示して追っているということもあります。

老犬の時期

老犬期のシニア犬もまた後追い行動が多くなります。

特に老化によって耳が聴こえにくくなったり、目が悪くなったり、体力が低下したり、足腰を動かしにくくなったりするなどの負担が増えると、自分を守ってくれる飼い主さんの側を離れなくなる犬が多くなります。

過度に後追いする場合は「分離不安症」の可能性も

あまりに過度に後追いをする場合は「分離不安症」の可能性もあります。

分離不安症とは

飼い主さんの後追い行動が過剰で、飼い主さんの姿が見えなくなると落ち着きがなく、鳴いたり吠えたりする場合は「分離不安症」の可能性も考えられます。

「分離不安症」が酷くなってしまうと、部屋を荒らしたり、トイレとは別の場所で排泄したり、自傷行動を起こしたりと問題行動をする可能性があり、放っておくと危険です。

また、精神的なストレスから別の病気になってしまうケースもあります。

「分離不安症」で見られる症状の例は以下の通りです。

  • 飼い主さんの帰宅時に激しく興奮する
  • 飼い主さんが出かける準備を始めると落ち着かなくなる
  • 排泄ミスをする
  • 吠え続ける
  • 物を壊してしまう
  • 排泄をミスする
  • 常に飼い主について歩く
  • 自分の体を傷つけてしまう

これらの症状が新しくみられた場合には、「分離不安症」か「分離不安症」の一歩手前まできている可能性があるため、早めに動物病院に相談してみるようにしましょう。

分離不安症になってしまう原因

「分離不安症」になってしまう最も大きな原因として「社会化が上手くいっていないこと」が挙げられます。

子犬の頃から他の犬や人と接することがなかったり、あまり散歩させていなかったりする場合、飼い主さん離れができずに「分離不安症」になってしまう原因になってしまいます。

また、過剰に可愛がったり、構ってあげ過ぎたりした場合にも飼い主さん依存の状態になり「分離不安症」の原因になってしまいます。

その他、「分離不安症」の兆候が全く無かったにもかかわらず、症状が起き始めた時には、飼い主さんがいない時にとても怖い思いをした可能性も考えられます。

分離不安症の対策

「分離不安症」の兆候がみられた場合の対策を紹介します。

愛犬が可愛いからと言って、過度に甘やかすことは愛犬のためになりません。

まずは上記の「愛犬の後追いの対処法」を試してみましょう。

例えば、愛犬と部屋に一緒にいるときにある程度距離をとったり、ついてきても無視するなど愛犬の自立を促す行動をしましょう。

また、飼い主さんが外出先から帰宅したときに愛犬に「ただいま!」などと構うことも控えましょう。

帰宅時にかまってあげたい場合には、帰宅してから愛犬が少し落ち着いてから声をかけるようにし、我慢できたことを褒めてあげましょう。

その他、独りでいられる時間を少しずつ長くしていく訓練も重要です。

徐々に慣らしていくことで1~3ヶ月で改善してくる期待が持てます。

《不安の原因を取り除く》

まずは愛犬が不安に感じる原因を取り除いてあげることが重要です。

犬は初めて目にするものや新しい環境に対して不安を感じることがあります。

不安が原因の場合には飼い主さんが一緒にいてあげることで、不安を感じさせないようにしましょう。

《動物病院に相談する》

後追いがひどい場合や「分離不安症」の症状がみられるようなら、自分たちで無理に治そうとせず動物病院に相談するのも重要です。

「分離不安症」の治療は薬物による治療を行う可能性があり、個人で治すことが難しいことが多いです。

また、動物病院に通うのと並行して社会化のトレーニングも少しずつ行うようにするとより効果的でしょう。

《薬やサプリメントを使う》

「分離不安症」が重度の場合には獣医さんの指示のもと薬やサプリメントでの投薬治療を行うことがあります。

投薬は抗うつ薬や不安解消のサプリなどの処方があり、獣医さんに相談の上処方してもらうことが一般的です。

まとめ

愛犬が飼い主さんについてくる理由は、飼い主さんへの愛情表現や環境への変化など様々です。

しつけを行うことや構いすぎないこと、投薬など様々な対処法があるので、愛犬の様子に合わせて対処するようにしましょう。

愛犬の不安を解消して、一緒に快適に暮らせるようにしましょう。