甘やかしが犬の病気の原因に⁉︎甘やかし過ぎない愛犬の上手な育て方☆

こんにちは。ポメラニアンのモコです。

可愛い愛犬の要求についついなんでも応えてしまう飼い主さんも少なくないと思います。

しかし、このような飼い主さんの甘やかした対応は、結果的に愛犬との生活に支障をきたしてしまう恐れがあります。

今回は、飼い主さんの「甘やかし」が生む弊害や、甘やかさずに犬を育てるポイントを解説します。

犬を「甘やかす」デメリットとは?

「可愛い愛犬を甘やかしすぎるってそんなに悪い事なの?」「可愛いんだから、少しくらい甘やかしてもいいでしょ!」と飼い主さんは思うかと思います。

もちろん飼い主さんとのコミュニケーションの中で甘やかすことも必要な場合もありますが、甘やかしすぎることには大きなデメリットが存在します。

甘やかしすぎることで起こるデメリットについて解説します。

トイレがきちんとできなくなる

犬を甘やかしすぎてしまうと「トイレができない」という問題を抱える可能性があります。

自分のテリトリーを主張する為、家のあちこちでトイレをしてしまったり、外に行っても所構わずおしっこをしてしまう可能性があります。

いつでもトイレをするようになってしまうと、飼い主さんが留守中に家を汚されてしまったり、車で外出した際、車の中などで粗相をしてしまったりして困ってしまいますね。

ずっと吠え続けてしまう

愛犬が吠え続けてしまうことは、飼い主さんにとって最も困ってしまうことではないでしょうか。

  • 宅配便が来た時
  • 来客が来た時
  • 近所で話し声などが聞こえた時
  • 騒音がした時
  • 飼い主さんが出かけようとした時

愛犬を甘やかすことで上記のようなシーンで吠えてしまうことがあります。

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主従関係が崩れ問題行動が増える

愛犬を甘やかすことで起こるトラブルやリスクとして、やってはいけないこと、やっても大丈夫なことの認識ができなくなるということが考えられます。

愛犬の要求のままに、繰り返し何でも言うことを聞いてあげてしまうと、犬は自分に主導権があると勘違いしてしまいます。

「自分の言うことは何でも聞いてもらえるものだ」とさまざまな要求をするようになるだけでなく、要求が通らなかったときにより激しい「問題行動」を起こすようになるのです。

愛犬の代表的な問題行動は以下の通りです。

  • 机の上に乗る
  • 他人に飛びかかる
  • 人の食べ物を盗む
  • ゴミを漁る
  • 人間の用具を噛む
  • 飼い主さんを噛む

ごはんが欲しい時や構って欲しい時などに要求吠えをしたり、要求が通らなかった時に家の中のものを噛むなどいたずらをして気を引いたり、飼い主さんに噛みついたりして自分の要求が通るまでさまざまな行動を取ります。

そうした行動に飼い主さんが折れて、また言うことを聞いてしまうと、ますます勘違いが悪化してしまいます。

それが日常的にくり返されることで悪循環が起こり、手に負えないほどの問題行動につながってしまうことも少なくありません。

分離不安になってしまう

愛犬が可愛くていつも一緒に行動するようにしたり、過剰に構い過ぎてしまうすと『分離不安症』を発症することがあります。

『分離不安症』とは、犬が飼い主さんと離れるときに強い不安やストレスを感じて心身に異常をきたす疾患のことで、さまざまな症状を引き起こします。

分離不安になっている犬が突然留守番をさせられると、飼い主さんが帰って来るまで声が枯れても吠え続けたり、不安を解消するために破壊行動を行ったりします。

またトイレの粗相をしてしまったり、真っ赤になるまで手足を舐め続けたりすることもあります。

さらに過度なストレスが加わると嘔吐や下痢、脱毛、パニックなどの症状があらわれることもあります。

ひとりの時間を落ち着いて過ごせるように、存分にコミュニケーションを取りながらも適度な距離を保って接する時間をつくることも大切です。

健康面での影響が出てしまう

愛犬を甘やかすことで愛犬の健康上のリスクやトラブルを招くことにもつながります。

例えば、愛犬が欲しがるからといって、おやつや食事を与えすぎたり、飼い主さんの食べものを与えてしまったりすることがよく見られますが、これを長年続けてしまうと大変危険です。

過度なおやつや人間用の食べ物を与え、カロリーや塩分、糖分などを過剰に摂取すれば、肥満になったり栄養の偏りから病気を招いたりします。

また、犬が歩きたがらないという理由で、ほとんど散歩をしない人もいますが、適切な運動を行うことは、体重維持や筋力強化など健康維持のために大切なことなので、食事と合わせて飼い主さんが管理していかなければなりません。

犬を甘やかしすぎてる飼い主さんの特徴

愛犬を甘やかしすぎている飼い主さんの行動とはどんなものがあるのかを解説していきます。

いつでも犬の要求に応えてしまう

愛犬が吠えたり、見つめて要求してくると、ついつい「分かったよー」と犬の希望通りにしてしまうことは典型的な「甘やかし」行為といえるでしょう。

愛犬が自分の要求は通るものだと調子に乗ってしまい、さらに沢山ねだってしまうようになります。

飼い主さんがそこで無視をしても、しつこく要求して飼い主さんが折れるまで要求吠えをしてくることもあります。

犬が吠えたり、見つめてきても決して犬の思い通りの行動をしないようにしましょう。

  • おやつを適量与えたにも関わらず、要求されたのでまた与えてしまう
  • 十分に遊んだり散歩したりしていたのに、要求されればまた相手をしてしまう
  • 意味もなく吠えても「どうしたの?」と構って相手をしてしまう

悪いことをしても叱らない

皆さんは愛犬が悪いことをした時にきちんと叱れていますか?

悪いことをした時にその場で叱っても、愛犬が反省しているそぶりを見せたら許してしまっていないでしょうか。

すぐに許してしまうと、犬は「反省したそぶり」を見せれば飼い主さんが許してくれると学習してしまいます。

また、家で悪い事をして叱らずにいると、外出時でも同じような行動をしてしまい、他人に迷惑をかけてしまう可能性もあります。

最低限のしつけをしない

しっかりしつけをすれば改善できることはしっかり努力しましょう。

  • 来客や外で出会った人にいつまでも吠え続けてしまう
  • あちこちにトイレをしてしまう
  • 人間の食べ物を盗み食いしてしまう
  • モノを壊すなどのイタズラを繰り返してしまう

上記のような行為は、しつけで改善できることが多いものです。

しかし、それを放置してしまう場合、「甘やかし」行為となってしまいます。

愛犬の行動は飼い主さんが一番よく分かっているので、しっかり観察ししつけを行いましょう。

何でも食べ物をあげてしまう

先述の通り、愛犬に好きな物を要求されるだけあげてしまうと肥満になりるなど病気の原因になります。

また人間の食べ物は嗜好性が高くて犬も喜んで食べますが、犬にとっては味が濃すぎて体に悪影響になってしまうことが多いです。

与える物によっては中毒や消化不良などで死に至ることもあります。

犬の食べれるもので犬の身体にも良いものであればおすそ分けするのも良いですが、人間と全く同じものを犬に要求されるがままに与えてしまうことは「甘やかしすぎ」に当たります。

特にカロリーや砂糖、脂肪分をたくさん含むお菓子(ケーキやクッキー、ジュースなど)や、塩分の多いもの(人間のおかずやお菓子など)は嗜好性も高く、与える習慣がつくと犬の健康にも悪影響です。

犬の肥満や不健康は飼い主さんの責任であるということを肝に銘じて、おねだりされても与え過ぎないようにしましょう。

社会性を身に付けさせない

本来犬は、他の犬や人間達と交流を楽しむ社会性を持つ動物です。

他の犬や人と極度に仲良くできないという場合は、飼い主さんの甘やかしの責任でもあります。

「うちの子は人見知りだから仕方ない」と甘やかして諦めてしまえば、愛犬が交流を楽しめるようになる可能性をつぶしてしまうことにもなります。

少しずつでいいので、いろんな犬や人に慣れさせる機会を作ってあげる必要があります。

愛犬に何かを要求されたらどうしたらいいの?

愛犬に何かを要求されたときは、一番は無視をすることです。

何かの理由でそれが難しい場合は、お座りなどの簡単なコマンドをかけ、そのご褒美として愛犬の要求に応えるようにしましょう。

視線を向けたり、嫌そうな表情をしたりするだけでは無視したことになりません。

あくまで無反応でいることを心がけましょう。

また甘やかさない基準は、できるだけ飼い主さん家族全員で統一しいつも同じように対応できるようにしておくことが大切です。

犬のストレスを減らすしつけをしよう

愛犬の甘やかしは愛犬のストレスにも繋がります。

愛犬のストレスを減らすしつけを紹介します。

正しく褒め、正しく叱る

愛犬を甘やかしすぎず、適度に厳しさも持った正しいしつけをすることで、愛犬に余計なストレスを与える可能性は減らすことができます。

特に、社会化が始まる生後1~2カ月くらいのしつけは、犬が自分のポジションを決める非常に大事な時期です。

この時期に正しい意識を植え付けることで、犬と飼い主さんとの正しい力関係も作りやすくなります。

褒める時はしっかり褒める

犬をしつける時に大切なことは褒める時と叱る時メリハリです。

愛犬が良い行いをした場合には、すかさずその場で思いっきり褒めてあげましょう。

褒める時には必ずしもおやつを与えなければいけないわけではなく、スキンシップなどで褒めることでも十分です。

良い行為とは何か、良い行いを行うとしっかり褒めてもらえることを愛犬に理解させましょう。

悪いことをしたらその場で叱る

犬が悪いことをした時、後から怒られても犬は何が原因で叱られているのか理解できません。

愛犬が悪いことをしたら、その場ですぐに叱ることが鉄則です。

叱る時は飼い主が怒っていることを、正しく犬に伝わるような叱り方をしましょう。

目を見て、低い声で「ダメ!」「ノー!」などの言葉で叱ります。

叱る時にはいつも同じ決まり文句で叱ることが大切です。

これを繰り返していくうちに、犬は悪いことをしたら叱られると学習するようになります。

まとめ

大切な愛犬を可愛がることは当然ですし、大きな愛情のもとで育った犬は健全な心身を持つ素晴らしい犬になるでしょう。

しかし、可愛がり方を間違えて甘やかしすぎてしまうと、大切にしているはずの愛犬につらい思いをさせる結果になったり、飼い主さんとの関係性が悪くなってしまったりします。

今回ご紹介したような「甘やかしている特徴」に当てはまる行為あれば、少しずつでいいので改善してみましょう。

可愛い愛犬と楽しく暮らしていくために、過度な甘やかしは行わず、適切な愛情のかけ方を意識するようにしましょう。