暖かい季節になったら愛犬と旅行やドッグランなど遊びに行く機会も増えていきますよね。そんな時、遊びに行った先で自分の愛犬がワンちゃんに対してマウンティングをしてしまったことはありませんか?
マウンティングはワンちゃんにとっては自然な行為ではあるものの、外出先でマウンティングをしてしまうとトラブルに発生してしまったり、自宅で飼い主さんにマウンティングをするのを放っておいてしまって言うことを聞かなくなってしまったりすることもあるため、今回はワンちゃんがなぜマウンティングをするのか、どうしたらスムーズにやめさせられるかなどをご紹介していきます。
なぜマウンティングするの?
そもそもワンちゃんはなぜマウンティングをするのでしょうか?ワンちゃんがマウンティングをする理由は実はたくさんあります。
今回は6つご紹介します。
自分が上だと知らしめたいから
ワンちゃんは元々群れで生きる動物です。群れの中には序列があり、ワンちゃんには群れの中での序列を厳しく守る性質があるため、本能的に他のものより優位になろうとします。マウンティングをすることで群れの中の格下相手に自分の序列を知らしめようとすることがあります。
ストレス発散のため
ワンちゃんの中にはストレス発散のためにマウンティングを行う場合があります。マウンティングをする対象は様々ですが、やはり自分より下だと思っているものに対して憂さ晴らしをすることが多いです。
この行動も問題行動の1つであり、ストレスの原因を取り除き、マウンティングはしつけでやめさせることが必要です。
遊びの延長として
初めは自分が優位であることを示すために行っていたのが、いつしか遊びに変わってしまうパターンも多々あります。
例えばマウンティングするワンちゃんに対して、「キャー!」や「ダメー!」などと高い声で反応してしまうと、ワンちゃんは飼い主さんが喜んでいると間違えてしまいます。
そのため、「また飼い主さんを喜ばせたい」「一緒に楽しくなりたい」という思いからマウンティングを繰り返してしまうのです。
これは、誤ったしつけ方法が原因で、[低い声で叱る][無視する][構わない]等のしつけを行うことで、やめさせることができます。
独占したいから
独占欲からマウンティングを行うこともあります。大好きなおもちゃや家族等にマウンティングするケースです。そのおもちゃや家族に対する独占欲などが顕著に現れている証拠です。
ワンちゃんによってはこのマウンティングしてる時に下手に手を出すと、噛まれてしまうこともあるので注意してください。声をかけたり、名前を呼んで落ち着かせましょう。
興奮状態にあるから
ワンちゃんが興奮状態にある時にマウンティング行動をすることがあります。興奮状態のテンションを発散させるために本能的にマウンティングしてしまうというケースです。
しかし、先述の通り序列が重要なワンちゃんは、いくら興奮していても自分より上の人に対してマウンティングを行う事はありません。
そのため、興奮しているからといってこの問題行動を見過ごしてしまうと、いつまでもやめさせることが出来ず、しつけのチャンスも逃してしまうことになります。
性的本能として
オスのワンちゃんがメスのワンちゃんにマウンティングする場合は、本能が理由のことが多いです。これは元々の野生動物としての性的本能によるものだと言われています。
特にメスのワンちゃんが発情期(ヒートと言われ、人間の生理・月経に相当する時期)の場合には、多くのオスのワンちゃんがメスのワンちゃんに繁殖行動をしようとしてしまいます。オスのワンちゃんは、メスのワンちゃんのヒートの匂いで発情するため、ヒート中は家から出ないことが望まぬ妊娠を避けることになり、周りのワンちゃんに対しての配慮の一つになります。
メスのワンちゃんのヒートの匂いは、2キロ先までも届くと言われているおり、思わぬところでオスのワンちゃんを発情させてしまう危険性があります。
そのため、メスのワンちゃんは避妊手術をする、またはヒート中は外出しないことがマウンティングを避ける方法の1つになります。
ワンちゃんがマウンティングするものは?
ワンちゃんはどのようなものに対しマウンティングをするのでしょうか。
ワンちゃんに対して
一番多い対象は、ワンちゃん相手に行うマウンティングです。これは自分の方が上だと相手に知らしめようとしている場合が多いです。
人間に対して
出会った人飼い主さんを始め、散歩中に出会った人や来客に対してマウンティングを行うこともあります。これは飼い主さんや出会った人より自分が上だということを知らしめる行動であることがあります。
ただ、最近では上下関係にこだわっている訳ではなく、コミュニケーションの一部として、どこまで許されているか試していたり、構って欲しい気持ちの表れであることも多いと言われています。
飼い主さんであれ散歩中に出会った人であれ、人間に対してのマウンティングは問題行動の1つで即座にやめさせる必要があります。しっかりしつけを行い、やめさせましょう。
ぬいぐるみ・おもちゃに対して
ぬいぐるみやおもちゃに対して行うマウンティングは、1つにはワンちゃんの支配欲の表れである場合があります。その場合は「このおもちゃは自分のものだ!」ということをおもちゃ自体や、周りにいる人間に知らせる行動だと考えれられます。おもちゃに対しての執着にも繋がるため、しつけをしてやめさせる方が良いでしょう。
また中には退屈だったのでやってみたら楽しかったという事もあるようです。その場合には叱ってやめさせるよりは他の遊びに誘って興味の対象を他に向けさせる方が良いです。
家具に対して
家具にマウンティングする場合は、特に新しく買った家具に対して「先住していたのは自分だ!」「自分の方が上だ!」と知らしめていることが多いです。
興奮すると噛んでしまったり、爪を立てたりして家具を傷つけてしまうこともありますので注意しましょう。
マウンティングをやめさせるしつけ方法
人間に対するマウンティングのやめさせ方
人間に対してマウンティングする場合は、低い声で「ストップ!」「ダメ!」などの指示をしてやめさせます。もし指示してもやめない場合にはその場から離れましょう。特に構って欲しくてマウンティングする場合は「マウンティングしてしまうと構ってもらえなくなる」と学習し、行動を抑制させることが期待できます。
また、興奮してマウンティングしている場合も人がいなくなることで物理的にマウンティングができなくなります。
ハウストレーニングが済んでいる場合は興奮しているワンちゃんに対してハウスに入れる方法も有効です。ただし、ハウストレーニングがきちんとできていない場合にはハウスに対して悪いイメージを持つようになってしまうので気を付けましょう。
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ぬいぐるみやおもちゃに対するマウンティングのやめさせ方
ぬいぐるみやおもちゃに対してマウンティングする場合は、他の遊びに誘うことで興味の対象を他に向けることでストレスなくやめさせることができます。
中でもおすすめなのは中に入っているおやつを探し出すような知育玩具のようなものを与えれば、ワンちゃんはおもちゃの中からおやつを取り出そうと夢中になるので、その間にマウンティングの対象となるおもちゃやぬいぐるみを取り上げましょう。楽しい遊びを提供することでマウンティングをやめさせられたストレスも発散することができます。人間に対してのマウンティングをやめさせた時にも知育玩具を与えてストレス解消させてあげると良いでしょう。
去勢・避妊手術を行う
マウンティングの対処方法として、去勢を行う方法もあります。去勢後はマウンティングしなくなるケースが大半ですが、中には去勢後でもマウンティング行動を行うワンちゃんもいます。上下関係が関係しているケースがあるので、上記で紹介したしつけを試しながら日々のしつけや行動を見直しましょう。
特にメスのワンちゃんの避妊手術は、ヒートの時期に周りのオスのワンちゃんを誘う匂いを発することもあり、トラブル回避に役立ちます。
まとめ
適切なしつけはワンちゃんとの快適な生活にはかかせません。しっかりとしつけられたワンちゃんは、自分や家族との関係も円満になり、他人へも好印象を与えます。
マウンティングだけではなく『待て』や『おすわり』などの基本な行動を普段からしっかりと教え込み、より充実した愛犬ライフを送りましょう。
こんにちは。
ポメラニアンのモコ(@mocochi1011)です。
子犬のうちに社会に慣らし、しつけを行うことで、他のワンちゃんや飼い主以外の人を怖がらずに接することができるようになります。
今回は、何を優先してしつけを行えば良いのか紹介し[…]