犬と赤ちゃんは一緒に生活して大丈夫?メリットやトラブルを防止する注意点・対策を解説☆

こんにちは。

ポメラニアンのモコ(@mocochi1011)です。

SNSなどで人間の赤ちゃんと犬が一緒に寝ていたり、遊んでいる姿を見ると優しい気持ちになれますよね。

実際に赤ちゃんと犬を一緒にさせるとどのような影響があるのでしょうか。

今回は一緒にすることによるメリットやリスクや注意点・対処法などについて解説していきます。

赤ちゃんと愛犬は一緒に過ごしても大丈夫?

赤ちゃんは愛犬と一緒に触れ合わせても問題ないのでしょうか?

赤ちゃんと愛犬は一緒に過ごしても問題はない

結論から申し上げると、赤ちゃんと愛犬は一緒に過ごさせても基本的には問題ないと言われています。

問題ないどころか、多くのメリットが存在します。

ただし、免疫力が弱い生後1ヵ月までは別々の部屋で育てるなどしてなるべく接触を控え、もう少し成長してから犬に慣らしていく方が良いでしょう。

具体的には、生後3ヵ月を過ぎた頃からは犬と一緒に軽く遊ばせても大丈夫だとされています。

赤ちゃんと愛犬が一緒に暮らすメリット

赤ちゃんにとって、愛犬と触れ合う事で多くのメリットがあると言われています。

免疫力が向上する

最近の研究では、赤ちゃんが1歳未満の頃から動物と触れ合って育った子供はアレルギー反応性が低下し、アトピー性皮膚炎の発症率などが低くなることが報告されています。

他にも、愛犬と暮らすことで喘息やアレルギー性鼻炎などの発症予防効果が認められたという研究もあります。

これは、犬をなどの動物と触れ合うことで、動物が保有する様々な菌に触れ、免疫力が養われるからだとされています。

つまり、赤ちゃんの頃から愛犬と触れ合うことで免疫力の向上が見込めるのです。

愛犬に守ってもらえる

犬は元来自分より小さい生き物を守ろうとする母性本能のような習性を持っています。

小型犬の場合には赤ちゃんの方が自分より大きいですが、飼い主さんが赤ちゃんに接する様子を見て赤ちゃんが弱いものだと認識し、優しく接するようになります。

赤ちゃんにとって精神的に良い影響をもたらす

赤ちゃんが愛犬と一緒に過ごすことで、コミュニケーション能力が向上したり、精神的に安定したりする可能性があります。

例えば、愛犬と触れ合うことで社会性が向上したり、子供のうつ病へのリスクが軽減したりするとの報告もあります。

また、子供が愛犬と兄弟のように一緒に過ごす事で、家族であり親友になり、親にも話しにくい悩みなども愛犬に語りかけて相談するケースもあります。

命の尊さを学ぶ事ができる

犬の寿命は一般的に人間より短いため、子供は愛犬の死に直面してしまう可能性が高いです。

愛犬の死は悲しいことではありますが、それにより子供は命は失われたら二度と戻らないことを学び、命の尊さを学ぶことになります。

赤ちゃんにとって、愛犬と触れ合う事でとても良い与える事があると言われています。

赤ちゃんと愛犬が一緒に過ごすリスクや注意点とは?

赤ちゃんと愛犬が互いに気持ち良く暮らす上での注意点やリスクについてご紹介します。

赤ちゃんと犬だけで遊ばせない

愛犬に悪気がなくとも不幸な事故が起きてしまうこともあります。

不幸な事故が起こらないように、赤ちゃんと犬を一緒に過ごさせるときには目を離さず、大人も一緒にいるようにしましょう。

特に大型犬の場合は、ただじゃれただけのつもりでも大きな事故に繋がってしまう事があるので、目を離さないようにしましょう。

赤ちゃんに犬への接し方を教える

赤ちゃんとはいえ、愛犬が嫌がってしまうことは極力させるべきではありませんし、愛犬が喜ぶような接し方をフォローしながら学ばせる必要があります。

赤ちゃんの行動は予測不能なので、悪気なく突然愛犬に乱暴に接してしまうこともある為、目を離さず観察しながらフォローすることが重要です。

愛犬にもしっかり愛情を注ぐ

赤ちゃんが産まれ一緒に生活するようになっても、愛犬に対してはそれまでと変わらずたっぷりの愛情で接する事が重要です。

飼い主さんが赤ちゃんにばかり構ってしまうと、愛犬は寂しくてストレスを感じてしまい、最悪の場合飼い主さんを自分から奪った赤ちゃんに攻撃してしまうことさえあります。

赤ちゃんを構った後には、愛犬にも接するようにし、良い子でいられたことを褒めてあげるようにしましょう。

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愛犬がうなり声をあげた時には注意

赤ちゃんと一緒に過ごす中で愛犬がうなった場合には、赤ちゃんに対して不快の意を示した警告のサインです。

注意したいのが、愛犬がうなり声をあげた場合でも叱ったり罰を与えたりしないようにすべきという事です。

それは愛犬が興奮してしまい、かえって赤ちゃんに攻撃してしまう危険性があるからです。

愛犬がうなった場合には、愛犬の注目を赤ちゃんからおもちゃやおやつなど他のものに逸らすようにし、その間に赤ちゃんを引き離しましょう。

また、愛犬が不快に感じたり興奮してしまったりしても、安心できる落ち着きやすいスペースを用意するようにしましょう。

しっかり愛犬が落ち着く事ができたら、再び赤ちゃんと同じ部屋に連れていきおやつなどのご褒美を与えます。

愛犬が落ち着いている時に赤ちゃんに会わせ、興奮したりうなってしまったりしたら安心できるスペースに連れていき、愛犬が落ち着いたら再び赤ちゃんに会わせ褒美を与えるといったしつけを繰り返すことで「赤ちゃんと一緒に落ち着いて過ごすと良い事がある」と覚えてもらい、赤ちゃんを自分にとって良い存在であると認識させるようにします。

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赤ちゃんに犬アレルギーがある場合

赤ちゃんが犬アレルギーを発症してしまうこともあります。

犬アレルギーとなると、愛犬のフケや唾液、尿などがアレルゲンとなり、しゃみや咳、鼻水や目のかゆみ、湿疹などの症状があらわれます。

アレルゲンは空気中にも浮遊している為、部屋をしっかり掃除し、こまめに換気をしてできれば空気清浄機などを使用すると良いでしょう。

また、愛犬を定期的にシャンプーしたりブラッシングしたりするのも有効です。

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赤ちゃんへの感染症対策

犬から人へとうつってしまう感染症や病源体が存在します。

例えば「パスツラレラ菌」は犬の約75%、猫のほぼ100%が口腔内に持っていると言われている菌で、赤ちゃんなどの抵抗力の弱い人に感染すると肺炎や炎症などを起こしてしまい、最悪の場合は死亡してしまうこともあります。

また、赤ちゃんは抵抗力も弱いため、愛犬のノミによるアレルギーなどにも注意が必要です。

赤ちゃんにうつすことのないように、犬のケージや食器、トイレなどはしっかり洗浄し消毒するようにしましょう。

特に愛犬の糞尿を放置することも大きなリスクなので、速やかに片付けるようにしましょう。

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赤ちゃんと愛犬が一緒に過ごす安全対策

赤ちゃんと愛犬が一緒に過ごす上でトラブルを防ぐための安全対策についてご紹介します。

愛犬からの感染症対策を徹底する

先述の通り、赤ちゃんと愛犬が一緒に過ごす上で犬からうつる感染症については注意が必要です。
犬にとっては特に害が無くても、人間にうつると症状が出てしまう菌もあります。
赤ちゃんは抵抗力が弱く重症化しやすいので、特に十分な注意が必要です。
愛犬から赤ちゃんに感染症をうつすリスクを減らすためには、愛犬のケージや食器、トイレなどはしっかり洗浄し消毒するようにしましょう。

また、愛犬の予防接種やノミ・ダニ予防に加え、定期的な健康診断を受けるようにしましょう。

  • サルモネラ菌:腹痛・下痢・嘔吐・発熱など
  • 回虫:腹痛・嘔吐・発熱など
  • ノミ・ダニ:皮膚炎・回帰熱など
  • カンピロバクター菌:下痢・嘔吐・発熱など

常に清潔な環境を保つ

赤ちゃんによっては愛犬の毛やフケ、唾液や尿などでアレルギー症状を起こしてしまう恐れもあります。
対処法としては部屋を清潔に保ち、愛犬のブラッシングやシャンプーをしっかり行う事が有効です。
また、毛が抜けやすい犬種の場合には掃除機をかけたり、布製品などの定期的な洗濯を心がけましょう。
空気清浄機も有効です。
さらに、愛犬のトイレも常に清潔に保つ事が重要です。

赤ちゃんと犬が日常的に過ごす空間を分ける

感染症対策やアレルギー対策としては赤ちゃんが寝る部屋に愛犬を入れないことや日常的に過ごす生活空間を分けることも有効です。
愛犬が勝手に赤ちゃんの部屋に入れないようにしっかりしつけたり、入り口にペットゲートなどを設置するようにしましょう。
また、日中過ごす時間の長いリビングには愛犬と赤ちゃんとを仕切るためにサークルなどを用意し仕切りを作ると安心です。
飼い主さんが部屋を出る際には赤ちゃんと愛犬を2人だけにはせず、必ずケージなどに入れるようにしましょう。
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赤ちゃんを迎える前に覚えておくべきしつけは?

赤ちゃんを愛犬の待つ自宅へ迎える前に事前に覚えさせておきたいしつけについてご紹介します。

待て・伏せ・お座り

犬にとって赤ちゃん自身や赤ちゃんが遊んでいるおもちゃなどは興味の対象です。

また、赤ちゃんが食べているお菓子にも興味を持ったり、赤ちゃんに遊んで欲しくてじゃれようとしてしまったりすることもあります。

そういった衝動や興奮をを抑えるためには、「待て」や「伏せ」・「お座り」は有効なのでぜひ事前に覚えさせておきましょう。

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赤ちゃんと愛犬が同居する前にするべき準備は?

赤ちゃんを愛犬のいる自宅に迎える前に準備しておくべきことにはどのようなものがあるのでしょうか。

ベビーベッド・ベビーサークル

ベビーベッド・ベビーサークル 赤ちゃんと愛犬をしっかり分離するためにベビーサークルやベビーベッドはきちんと用意しましょう。

愛犬が飛び越えて入ってきてしまわないようにしっかりした高さのものを用意しましょう。

ドッグサークル・クレート

一方で、動けるようになって活発になった赤ちゃんは加減をする事が難しいため、赤ちゃんからのストレスから守るためにドッグサークルやクレートなどで分離をする準備もあった方が良いでしょう。

赤ちゃんと愛犬が一緒に過ごす上でよくある質問

犬が赤ちゃんを舐めても大丈夫?

先述の通り犬の口腔内や唾液には様々な細菌が含まれているおり、特に抵抗力赤ちゃんは注意が必要です。

犬は愛情表現や要求したい時、情報を得ようとする時などに人間の口や手などを舐めようとします。

赤ちゃんの口を舐められたり、舐められた手を口に入れてしまうと感染症がうつってしまうリスクが出てくるので、どうしても目を離す瞬間がある時にはベビーベッドやドッグサークルなどで分離するようにしましょう。

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愛犬に噛まれてしまった場合は何科の病院に行くべき?

犬に噛まれると傷口から細菌やウイルスが体内に入り込み、破傷風などの感染症になってしまう可能性があるため、傷の具合によらず早めに病院に行く必要があります。
犬にとっては甘噛みをしたつもりでも、赤ちゃんにとっては強い痛みを感じていることもあるので気をつけましょう。
犬に噛まれた際に行くべき診療科としては最も優先すべきは「整形外科」となります。
その他、「形成外科」、「外科」、「皮膚科」などでも診察は可能です。
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赤ちゃんと愛犬を一緒に寝かせて良い?

赤ちゃんと愛犬が寄り添って眠る姿は微笑ましいですが、夜間同じベッドで一緒に寝かせるのはやめた方が良いです。

赤ちゃんは抵抗力も弱く、アレルギーを持っている可能性もあるので、寝ている間に重篤な症状を引き起こしてしまう危険性もあります。

愛犬にはしっかりリラックスできる犬用ベッドを用意するか大人と一緒に寝かせ、赤ちゃんはベビーベッドで寝かせるようにした方が良いでしょう。

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まとめ

赤ちゃんと愛犬が一緒に過ごすことは、多くのメリットがある一方で、リスクや注意点もあります。

また、安全に暮らすためにはしっかりとした対策やしつけも必要になります。

愛犬も大切な家族なので、赤ちゃんと愛犬とが共に快適に過ごせるようにしっかり準備をするようにしましょう。