愛犬をクレートに慣れさせるメリットとは?クレートトレーニングの方法やクレートの選び方を解説☆

こんにちは。ポメラニアンのモコ(@mocochi1011)です。

犬にとってクレートとは、人間で言う個室のようなものです。

犬が野生だったころは、敵に見つかりにくく、安心して過ごせる為、体がすっぽり入る巣穴や、木の洞の中で過ごしていました。

そのためクレートがあることで、犬は落ち着いて過ごせるようになります。

クレートに慣れることは犬だけでなく、実は飼い主さんにもメリットがあります。

今回はクレートの選び方やトレーニング方法を解説します。

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クレートに慣れるメリット

犬がクレートで過ごすメリットは沢山あります。

具体的にメリットをみてみましょう。

クレートは落ち着ける場所に

先述の通り、犬には「ここなら安全だ」と安心して過ごすことのできる場所が必要です。

特に、身体を囲まれた場所や狭い場所に安心感を覚える傾向のある犬にとって、クレートの中はいったん気に入ってさえしまえば最高の環境です。

例えば、引っ越しのような環境の変化があっても、慣れ親しんだクレートがあれば愛犬は落ち着いて過ごしてくれます。

災害時や入院のときも安心できる

地震や台風などの災害時には、愛犬との避難生活を余儀なくされるかもしれません。

避難所の駐車場などで車上生活を送るケースもありますが、避難所でペットの受入れをしているケースもあります。

避難所のペットの受け入れ方には基本的に2種類あり、飼い主さんとペットが別々の場所で過ごす「同行避難」、避難所内の同じ空間で飼い主さんとペットが一緒に過ごせる「同伴避難」に分かれることが多いです。

「同行避難」の場合にはクレートに入れられる可能性が高いため、クレートに慣れていないと大きなストレスを抱えてしまうかもしれません。

また「同伴避難」で周りもペット連れという場合であっても、他のペットや避難者とのトラブルを回避するためや、愛犬のパーソナルスペースを確保するためにはやはりクレートに入れておけるとベストです。

入院時も同様にクレートに入ることが多いため、日頃からクレートに入ることに慣れていれば、ストレスもかなり緩和できます。

犬が非常時にも落ち着いてくれれば、飼い主さんも安心できますね。

交通機関での移動がスムーズになる

愛犬との旅行は、飼い主さんにとっても大きな楽しみですよね。

電車や飛行機、バスなどの公共交通機関を犬連れで利用する際には、愛犬をクレートに入れる必要がある場合がほとんどです。

特に飛行機の場合は日本の航空会社では客室内にペットを持ち込むことができないため、フライト中はクレートに入れた状態で貨物室に入れなければなりません。

ただでさえひとりぼっちで不安な貨物室の中で、クレートに入ること自体慣れていないとなると、愛犬に計り知れないストレスを与えることになってしまいます。

来客時も落ち着いて過ごせる

お客さんがくると興奮してしまう犬でも、クレートに入る練習をすることで、クレートの中で落ち着きを取り戻すことができます。

友達や親戚などが沢山来たり、泊まったりする場合も愛犬が吠え続けたりせず、そっとしておくことができます。

クレートトレーニングの方法

クレートトレーニングを始める上で絶対にやってはいけないのは、いきなり無理やり愛犬をクレートの中に押し込んで、フタを閉めてしまうことです。

無理に閉じ込めてしまうと、愛犬はクレートの中を「怖い場所」や「嫌な場所」と認識してしまい、自ら入ってくれなくなってしまいます。

ここでは、正しいトレーニングの仕方を解説していきます。

まずはクレートに慣れさせる

クレートを買ってきて家の中に設置したら、まずはクレートの存在自体を愛犬に慣れさせることから始めましょう。

犬は新しいものに興味津々です。

自分からクンクンと匂いを嗅いでクレートを「調査」を開始するかもしれませんし、警戒して近づこうとしない場合にはクレートの周りにおやつを撒くなどして近づかせ、警戒心を解かせるようにしましょう。

おやつやおもちゃを使って誘導する

愛犬をクレートに無理やり入れるのではなく、愛犬の好きなおやつやおもちゃを鼻先に持っていきでクレートに誘導します。

クレートに体が全部入ったらすかさず「ハウス」といって、おやつやおもちゃを与えます。

クレートに入ったからといって、フタを閉めるとビックリして、クレートに悪い印象を持ってしまう恐れがあります。

最初のうちはフタはなしにしておきましょう。

最初はおやつやおもちゃだけ取ってパッと外に出てしまうかもしれませんが、食べるのに時間がかかるようなおやつを与えるなどして、クレートの中に留まった状態でいられるようにしていきましょう。

お気に入りのおもちゃや、毛布などをあらかじめ入れておくのも効果的です。

フタを閉めてみる

クレートの中にしばらく入っていられるようになったら、いよいよフタを閉めてみます。

いきなりフタを閉められると愛犬はビックリしてしまうので、ゆっくり自然な動きで閉め、閉めた後も外からおやつを食べさせてあげましょう。

また、愛犬が嫌がったときには最初は無理強いせず、すぐにフタを開けて外に出してあげてください。

とにかく「クレートの中に入ると良いことがある」「クレートは怖い場所ではない」と教えることがポイントです。

クレートに入っている時間を少しずつ長くする

愛犬が嫌がらずにクレートの中に留まれるようになってきたら、クレートの中に入ってフタを閉めている時間を少しずつ長くしましょう。

いきなり愛犬をひとりぼっちにはせず、飼い主さんはクレートの中から見える位置にいてあげましょう。

吠えた場合はクレートから出さない

フタを閉めた際に万が一吠えた場合は、犬が静かになってから扉を開けます。

吠えている最中に扉を開けてしまうと「吠えれば出してくれる」と覚えてしまいます。

ハウスの号令でだけで入れるようにする

ここまでできるようになったらいよいよおやつやおもちゃがなくても「ハウス」という号令でクレートに入るようにします。

クレートに入ったあい犬を出す号令も決めておきましょう。

「よし」「OK」などクレートから出ても良いという号令を決めておくと飛び出し予防になります。

指示に従って自分から入ってくれたら、おやつをあげてたくさん誉めてあげるのを忘れないでください。

クレートを罰として使わない

クレートは、犬が落ち着ける快適な巣穴のような場所です。

愛犬をクレートに長時間閉じ込めるなど、お仕置きに使わないようにしましょう。

お仕置きに使ってしまうと愛犬にとってクレートは「悪いことをしたときに入る嫌な場所」になってしまい、入りたがらなくなってしまいます。

クレートはあくまで「自由に出入りできる安全安心な場所」であることを目指しましょう。

クレートの選び方

クレートを選ぶ際は愛犬にぴったりのクレートを選びましょう。

クレートの適正なサイズ

クレートを選ぶ際のサイズは愛犬が立ったり寝転んだりできる程度の大きさのクレートを選びましょう。

クレートの中で犬が回転して体の向きが変えられる大きさが目安です。

子犬の時に購入したクレートが小さくなったら、成長に合わせて買い替えるようにしましょう。

サイズは大きければ良いという物ではなく、大きすぎてしまうと犬が落ち着いて過ごすことができず、寝室と思わなくなり中で粗相をしてしまうこともあります。

また大きすぎるクレートでは持ち上げた時に、中で犬が不安定になって危険です。

クレートの素材

クレートの素材としては、プラスチック製のしっかりした作りのクレートが使いやすく丈夫でおすすめです。

大型犬の場合は持ち手やキャスターがついていると移動に便利でしょう。

おすすめのクレート

ここではおすすめのクレートを紹介します。

愛犬の大きさや使用する場所、飼い主さんのニーズなどをよく考慮した上で、最善のものをチョイスしましょう。

アイリスオーヤマ エアトラベルキャリー

名前の通り愛犬と飛行機移動の際にも最適なクレートです。

扉は両方向に開き、取り外しも可能なので、移動しない時にはハウスとしても使用することができます。

リッチェル キャンピングキャリー 折りたたみ

折りたたみが可能なプラスチック製のクレートです。

車移動ではシートベルトにも固定でき、丸洗いも可能なのでいつでも清潔を保つことができます。

使わないタイミングでは折りたたんで片付けることができるので便利ですね。

Petsfit ソフトクレート

こちらも使わない時には簡単に折りたため、持ち運びにも便利なクレートです。

ソフトクレートですが鉄骨フレームが入っており、メッシュ部分も丈夫なものを採用しているので強度も安心です。

まとめ

いつ何時クレートで大人しくしていなければいけない状況が訪れるかはわかりません。

いざという時、限られたスペースで長時間過ごしても大丈夫なように、日頃から訓練をしてあげることが、愛犬と飼いさん主の安心に繋がっていくはずです。

普段からクレートをハウスとして使用するなどして早く慣れるように工夫してみましょう。