舐める場所によって意味が違う?愛犬が飼い主さんの手や顔を舐めるわけ☆

こんにちは。ポメラニアンのモコです。

日頃、愛犬が飼い主さんの顔や体など様々な場所を舐めてくると思います。

実はこの舐めるという行為には、飼い主さんへの愛情表現はもちろん、ごはんや遊びの催促、ストレスを感じた時など様々な感情が表されています。

今回は犬が飼い主さんの顔や口、手や足など、舐める部位によってどんな意味があるのかを紹介していきます。

舐める場所によって意味が変わる?

犬を飼っている方であれば、愛犬が飼い主さんや家族などをペロペロと舐めることは日常的に見られる光景だと思います。舐める部位は口元や手、足など様々だと思います。

犬はなぜ色々な部分をなめるのでしょうか?

犬は気になるものを口に入れたり舐めたりする

ワンちゃんは元々見知らぬものなどの情報を口に入れたり、舐めることで読み取る習性があります。

新しいおもちゃなどを与えると、まずは口に入れて確かめることがあると思います。

人間からすると、ただお腹が空いているのかな?と思ってしまいますが、ワンちゃんにとって口に咥えたり、舐めたりする行為には重要な意味があるのです。

舐めるのはボディランゲージ?

人間は会話をしながらコミュニケーションをとりますが、ワンちゃんはもちろん話すことはできません。

その代わり、「舐める」という行為でコミュニケーションを図ったり、自分の意思を相手に伝えようとしています。

そして、飼い主さんなど人間を舐める場合、その舐める部位によってワンちゃんからのメッセージが異なります。

飼い主さんとしては、ワンちゃんからのメッセージをぜひ汲み取り、理解したいですよね。

犬が飼い主さんの口を舐める理由

ワンちゃんから舐められる中でも、特に口を舐められるという飼い主さんは断トツで多いのではないでしょうか。

ワンちゃんが口を舐めるのには、主に二つの理由があるといわれています。

愛情と敬意を示している

犬が飼い主さんの口元を舐める意味の1つとして親愛と敬意の気持ちを表していることがあります。

それは、犬の祖先であるオオカミがもともと集団行動する動物であり、目上のリーダーに対して敬意や好意を表すために、ペロっと口元を舐めて挨拶します。

飼い主さんの口を舐めるのは、この習性の名残ではないかと考えられており、愛犬が飼い主さんをリーダーだと認め敬意を示す行為として、または一生懸命愛情を伝える行為として、口を舐めてくると考えられます。

また飼い主さんが帰宅したとき、「ずっと待ってたんだよ!」と寂しかった気持ちの反動で顔中舐め回してしまう子もいます。これも飼い主さんに対する愛情を表す行動です。

ごはんを催促している

犬の祖先であるオオカミは、親が噛んで砕いた肉を離乳食として子に与え、子のオオカミはお腹が空くと親の口を舐めてごはんをねだります。

その名残で、犬にも飼い主さんを母親のようにみており、ごはんやおやつをねだっていると考えられています。

しかし、ごはんの催促だと分かったからといって、ねだられるままにごはんやおやつを与えるのは気をつけましょう。

要求すればなんでも通ると勘違いしてしまったり、肥満になってしまい健康被害に繋がる恐れがあります。

犬が飼い主さんの手や腕を舐める理由

愛犬によっては、口よりも手を舐めてくるという子もいると思います。

ワンちゃんが舐める部位として口と同様に多い手について舐める理由をみていきましょう。

安心している

愛犬が飼い主さんの手や腕を舐める場合にはワンちゃんが「安心している」「リラックスしている」という状態を表している可能性が考えられます。

人間でも、自分の好きなものを抱きしめて落ち着くことがある人も多いと思います。

それと同様に、心地よさをくれる飼い主さんの手からワンちゃんは安心感を得ていると考えられています。

愛犬が飼い主さんの手を舐めてきたら、振り払ったりせずに、優しく微笑みかけてあげましょう。

遊ぼう!と誘っている

犬が飼い主さんの手を舐めている意味として最も考えられるのが「催促」です。

その催促とは、「一緒に遊んで欲しい!」「撫でて欲しい!」という欲求の表れだといわれています。

もし愛犬が飼い主さんの方を見ながら手を舐めてきたら、たくさん撫でたり遊んであげてくださいね。

情報を得ようとしている

犬が飼い主さんではなく、初対面の人間である場合に手を舐めている場合、今までの理由とはまた少し異なります。

前述の通り、ワンちゃんは様々なものを口に入れたり舐めたりすることで、情報を得ようとします。

初対面の人間の手を舐めている時もそれと同様に相手の情報収集をして分析をしていると言われています。

もし外で初対面の犬が手を舐めてきたら、満足するまで舐めさせてあげてみましょう。

その後もしかしたら、心を開いてくれて、仲良くなれるかもしれませんよ。

犬が飼い主さんの足を舐める理由

犬が舐める部位として口元や手の次に多いのが足という子も多いです。その理由を探りましょう。

遊ぼう!と誘っている

足を舐めてくる理由の1つは手を舐めるのと同様で、「遊んで欲しい!」という催促でじゃれていることが考えられます。

たくさん遊んであげましょう。

匂いが気になっている

遊んで欲しいという催促の意味合いの一方で、足の臭いに惹かれて舐めている可能性もあります。

犬はしょっぱい味や体液系の臭いが好きと言われています。人間の足は、皮脂や汚れが付着しやすく臭いやすいため、その臭いを好んで舐めている可能性があります。

人間の足には雑菌が付着している場合もありますし、人前でされて恥ずかしい思いをすることもあるかもしれないので、足を舐めた場合は放置せずに、止めさせるようにしつけておいた方が良いかもしれません。

犬が飼い主さんの鼻や耳を舐める理由

ワンちゃんの中には口と同じくらい鼻や耳を舐めてくる子もいます。その理由を掘り下げてみましょう。

愛情表現

基本的に顔を舐める行為には口を舐めるのと同様に飼い主さんへの「愛情」や「甘え」を示しているという意味があります。

味が気になっている

その他、鼻や耳を舐める特有の理由は「しょっぱいから」だといわれています。

犬に限らず、動物は塩分などのしょっぱいものが好きだと言われています。そのため鼻水や鼻の粘膜がしょっぱくて美味しいと舐めている可能性もあるようです。

耳についても同様に皮脂や垢が溜まりやすいことから、耳垢などの味を好んで舐めている可能性があります。

まとめ

犬にとって「舐める」ことは重要な行為であり、舐める部位によってその理由が違うのだということがわかれば、今後愛犬に対しさらに愛情を返すことができますね。

但し、犬には高確率で、口内に人間にも感染する「パスツレラ菌」という細菌が潜んでいる可能性もあります。これは粘膜・傷口から感染する病気なので、特に顔や口を長時間舐めさせるのは衛生面から避けましょう。