犬が前足を片方だけあげるのはなぜ?理由や注意点などを解説★

こんにちは。

ポメラニアンのモコ(@mocochi1011)です。

ふとしたときに愛犬が前足を片方だけあげているのを見たことがある飼い主さんは多いと思います。

「怪我したのかな?」と思って触ってみても、痛がらないこともしばしばです。

この可愛い仕草にはきちんとした理由があります。

今回は愛犬が片方の前足をあげる理由や注意点などを解説します。

犬が片方の前足をあげているのはなぜ?

散歩してる時や愛犬が初めて会う人が家へやって来たときなど、色々なシチュエーションで愛犬が前足を片方だけあげているのを目にすることもあると思います。

愛犬が片方の前足をあげているしぐさを見ると思わず可愛いなと思いますよね。

この犬の仕草にはそれぞれ意味がある言われています。

足をあげる代表的な理由をご紹介します。

好奇心

犬が前足の片方だけをあげたまま動かずにいるときは、気になる物や興味をそそられる何かを見つけた可能性があります。

例えば、草むらでクンクン臭いを嗅いでいるときに愛犬が片足をあげたままじっとしていたら、愛犬の視線の先には虫などの生き物がいる場合があります。

これは好奇心旺盛な性格の犬によく見られる仕草で、「何だあれは?」と興味を持っている時にする仕草です。

カーミングシグナル

犬が片方の前足をあげる仕草をする場合、「カーミングシグナル」の場合があります。

「カーミングシグナル」は英語では「calming signal」と表記されますが、「calming」には「心を落ち着かせる、心を穏やかにする」という意味があり、「signal」には「信号、合図」といった意味があります。

犬は緊張や不安などを感じた時に自分の気持ちを落ち着かせたり、敵意がないことを相手に伝えたりするために「カーミングシグナル」という行動を見せます。

「カーミングシグナル」は犬に生まれながらに備わっているコミュニケーション能力なんです。

例えば、初めて見る人や犬に会ったときに愛犬が前足を片方だけあげている時には、初めて会う人や犬に対し「攻撃する気はありません」と敵意がないことを伝えようとしている可能性があります。

また、自分に対し「落ち着くんだ」と言い聞かせている可能性もあります。

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かまってほしい

愛犬が飼い主さんの方に向かって片方の前足をあげている場合には、飼い主さんにかまってほしくて気を引こうとしている可能性があります。

これは「パピーリフト」と呼ばれる仕草で、元々は子犬が母犬に母乳を催促する時や遊んでほしい時、甘えたい時などに見せる仕草です。

甘えん坊の犬の場合には、成犬になってもこの仕草を使って「かまってほしい!」とアピールをする事があります。

前足をあげている姿はとても可愛らしいですが、飼い主さんが必要以上に構ってしまうと「前足をあげると構ってもらえる」と犬が学習してしまうので注意しましょう。

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痛みがある

立っているときや歩いているときに不自然に片足があがっている場合には痛みがある可能性があります。

特に片方の前足をあげる他に

  • 足を引きずっている
  • 前足を庇うように歩く
  • 不自然なリズムで歩く

などの症状が見られる場合には「肉球に外傷がある」「爪が割れてしまっている」「捻挫してしまっている」「骨折や脱臼してしまっている」「関節疾患を患っている」などの可能性が考えられます。

実際に愛犬の足を触った時に愛犬が「足を引っ込める」「あからさまに痛がる」「怒る」「鳴く」といった行動が見られた場合には早急に動物病院に連れて行く必要があります。

ポインティングポーズ

元々鳥猟犬であるポインター種の犬の場合には獲物を見つけた時に、姿勢を低くして片方の前足をあげるポーズをします。

これを「ポインティングポーズ」と言い、このポーズでハンターに獲物の位置を知らせます。

ポインター種の犬の場合には、鳥猟犬としての訓練を受けていなくてもこの「ポインティングポーズ」をすることがあるようです。

犬が前足をあげる時に気を付けるべきポイント

犬が前足を上げている時に、確認すべきポイントをご紹介します。

前足を完全にあげているか?

犬が片方の前足をあげていても走ったりした際に足を地面に付ける場合には、重篤な症状ではない可能性もあります。

時間が経つと徐々に足を着けるようになる可能性が高いです。

時間が経っても前足を完全に上げている場合は、「骨折」や「脱臼」の危険性もあります。

足の裏の感覚があるか?冷たくないか?

足の裏の感覚がなく冷たくなっている場合には足が麻痺している可能性があります。

足が麻痺をしている場合、「血栓」や「ヘルニア」などが原因である可能性があります。

足が麻痺してしまっているようなら、早めに獣医さんに相談した方が良いでしょう。

腫れているか?痛がる場所はないか?

足を引きずっている場合、どこかが腫れていないか確認しましょう。

例えば、蜂に刺さてしまっていたり、ヘビに噛まれてしまっている可能性もあるでしょう。

腫れているかどうか分かりにくい場合には、指先から足の付け根にかけてゆっくり触っていくと、犬がぎゅっと体に力を入れる瞬間があり、そこが痛い箇所である可能性が高いです。

足が痛い時にはどこを触っても痛がることもあります。

そのような場合には、足を触らず経過をみてあげましょう。

怪我をしていないか?

単純に足に怪我をしている場合もよくあります。

また、足の指の間に小石が挟まってしまっていたり、ガムが付いていたりすることも多いです。

見た目で分かるような怪我の場合にはすぐに気づく事ができますが、気付きにくい怪我の場合にはよく確認してあげることが必要です。

犬が前足をあげる前のケガ予防法

犬が怪我をして足をあげることのないように予防する方法をご紹介します。

肉球の保湿をする

犬が前足をあげる原因として足のケガの可能性をお伝えしましたが、肉球をは犬や猫にとって非常に大事な役割を担います。

肉球は皮膚の弱い犬や老犬の場合にはケガに加え、「かゆみ」や「乾燥」などによるトラブルに見舞われることも多いため、日々のケアが重要です

特に冬など乾燥する季節には肉球クリームを塗布してあげましょう。

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靴を履かせる

肉球の怪我や爪のトラブルは犬用の靴を履かせる対策も有効です。

普段靴を履かない犬は、最初は靴を履くことをとても嫌がったり脱ごうとしたりし、スムーズに歩けるようになるまでには慣れるための時間が必要です。

犬用の靴は足のケガの予防になるだけでなく、実際にケガをしてしまった場合にも傷口を保護する役割を果たすので、ケガの治癒が早くなることがあります。

肉球のトラブルが多い犬の場合には靴を履かせることも検討してみましょう。

まとめ

普段生活の中で愛犬が前足の片方をあげる仕草ですが、その心理としては自分の気持ちを落ち着かせようとしていたり、何かに興味津々になっていたり、飼い主さんにかまってほしいとねだっていたり、さまざまな理由がありました。

片足をあげる仕草に限らず、犬の仕草には色々な意味があります。

普段から愛犬の仕草をしっかり観察して愛犬の気持ちが読み取れるようにしましょう。