愛犬にとってフローリングは危険?滑らないための対策を解説☆

こんにちは。

ポメラニアンのモコ(@mocochi1011)です。

フローリングの床は犬にとって滑りやすい材質です。

愛犬へもたらす影響はどんなものなのか、知っておく必要があります。

今回は犬が滑ることで及ぶ健康被害や、滑らないための対策方法を解説していきます。

フローリングは犬にとって危険?

今はペットとして飼われている犬の多くが室内犬である時代です。

しかも、一軒家に限らず、アパートやマンションにおいて、床材にはフローリングが使われているのが一般的です。

犬を飼われている飼い主の皆さんは、床材に対してどこまで注意を払っているでしょうか?

フローリングは滑りやすく危険

フローリングは犬にとって滑りやすい材質のため、健康被害を招くリスクが実はとても高いです。

本来、犬は地面に爪を食い込ませて走ります。

しかし、フローリングなどの場合ツルツルと滑ってしまい、それができません。

床が滑ることで、愛犬の身体に多くの悪影響が起きることが考えられます。

  • 踏ん張りがきかず、思い通りに動けない
  • 想定外の方向に足が滑ることで、体勢を崩してしまう
  • 飛び降りた際に着地に失敗する
  • 滑ることで余計な力が関節や四肢などに加わるため、筋肉を傷める
  • 階段などの高い場所から落ちてしまう

フローリングで注意したい犬の病気

犬が床で滑ってしまうことによって発症する可能性のある、症状の一例を解説します。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は、人間の膝のお皿と同じ、犬の後ろ足の膝蓋骨が正常な位置からずれてしまう状態のことです。

足を一本浮かせて歩くなどの歩行異常や、横座りする、後方から見て足が曲がっているなどの症状が起こります。

膝蓋骨脱臼の原因のほとんどが、膝関節の溝が浅いことに起因しており、小型犬に多くみられる病気です。

発生要因には先天的な原因も含まれますが、歩行、走行時に滑ったり転んだりすることで発症することも多いようです。

膝蓋骨脱臼は4段階の重症度に分けられています。

グレード1では、時折膝蓋骨が外れても自然に正常位置に戻り、生活に支障をきたしません。

しかし、グレード4になってしまうと常に膝が外れた状態となってしまいます。

外科手術を要する場合もあるので、出来るだけ悪化させないことが大切です。

気になる症状を確認した場合は、早めに獣医さんに診てもらいましょう。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、背骨の間にある椎間板というクッションが潰れて変形した状態のことを言います。

人間社会でも知名度の高い病気の1つですが、犬においては軟骨異栄養症性犬種(ビーグル・プードル・パグ・シーズーなどや胴の長いダックスフンドが発症しやすいと言われています。

主な原因は交通事故や落下・衝突などによる過度の外圧、肥満や老化などです。

歩行異常、運動を嫌がる、痛みや麻痺が起こるなどの症状が見られ、痛みや麻痺はヘルニアとなった箇所によって発生する部分が異なります。

症状が軽度であれば投薬治療や運動制限などを行いますが、重症の場合は手術を施します。

神経症状が膀胱・直腸に及ぶと排泄補助が必要となったり、運動機能の回復が見込めなければ、補助用具を用いた歩行補助を要します。

完治が難しく、回復したとしても再発する可能性が高い病気であり、可能な限り予防に努めたい病気です。

股関節形成不全

股関節形成不全は太腿の骨と骨盤を結合する、股関節の形が異常な状態のことを言います。

歩行時に腰が左右に揺れたり、後ろ足をうまく折り畳むことができなかったり、運動を嫌がる、スキップするような仕草を見せるなどの症状が見られます。

大型犬や超大型犬に多く見られる症状で、遺伝や発育期の生育環境が大きな要因となります。

しかし、遺伝的な問題がなくとも、大型犬・超大型犬の場合体重が重いので関節にかかる負担が大きく、深刻な異常を引き起こす可能性があります。

成長期で軽症の場合は安静療法で悪化を防止しますが、痛みがあり症状が進行している場合は投薬治療を行います。

投薬治療で効果が得られなければ、外科手術を施すこととなります。

愛犬が大型・超大型犬の場合は子犬の頃から注意を払いましょう。

肥満にならないよう食事量に常に気を配ったり、症状が悪化しないように運動制限が必要となります。

異常を感じたらすぐに獣医さんに相談してください。

犬がフローリングで滑らないための対策

愛犬の健康を維持するためには、飼育環境を整えることが大切です。

自宅で愛犬が滑る姿をよく見かける場合には、早急に対策をとる必要があります。

愛犬が走っても滑らない環境を作るための方法は沢山あります。

どのような対策方法があるのか、覚えておきましょう。

カーペットやマットを敷く

カーペットやマットは購入して床に敷くだけなので、比較的簡単にできる対策方法です。

フローリングについた汚れや傷の目隠しにもなります。

大きな1枚のカーペットだけではなく、分割できるカーペットも種類豊富に販売されています。

分割できるカーペットの場合、汚れた部分のみを交換したり洗うことができるタイプもあるのでメンテナンスも手軽に行えます。

  • 敷くだけなので簡単
  • フローリングの汚れや傷も隠せる
  • 分割できるものはメンテナンスも簡単

カーペットやマットのデメリットとしては、フローリングの良さがなくなってしまうこと、ノミやダニの温床となる可能性が上がってしまうことなどがあります。

また、床面積が広い場合はそれだけ費用もかかってしまいます。

さらに、1枚の大きなマットや絨毯の場合、粗相をされたり、悪戯をされてボロボロにされてたりしまった場合に、全交換が必要になってしまいます。

分割できるカーペットやマットの方が、初期費用はかかるかもしれませんが、長く使用できる可能性が高いでしょう。

  • フローリングの良さがなくなる
  • ノミやダニの温床になる可能性が上がる
  • 床面積が広い場合費用がかさむ
  • 大きなマットの場合、粗相や悪戯によって全とっかえの可能性も

ワックスを塗る

ワックスは室内のインテリアとしてのイメージが保持できる点、本来フローリングが持つメリットを残すことができる点がメリットになります。

また、床面のコーティング効果もあるのでマーキング被害の軽減や傷付き防止も期待できます。

施工業者に依頼すると、効果が高い上に長期保証がつく一方で費用は高くなるので予算との兼ね合いで決めましょう。

  • 室内のインテリアとしてのイメージが保持できる
  • 来フローリングが持つメリットを残すことができる
  • マーキング被害の軽減や傷付き防止効果の期待

デメリットとしては、床によってワックスがかけられない場合がある点や素材に合わない場合に変色するなどという点等が挙げられます。

また、床暖房設備が付いている場合もワックスができない場合があります。

ワックスは様々な種類が販売されていますが、使用する場合は安全面を考慮しペット用の商品を選択することをお勧めします。

また、ワックスを塗るとどうしても匂いが出てしまうことがあります。

犬によっては、ワックスの匂いを嫌がる子もいるので様子を見ながら使ってみましょう。

  • 床によってはワックスがかけられない場合がある
  • 素材が合わないと変色することがある
  • ワックスの匂いが苦手な犬もいる

滑り止めシートやコルク材を敷く

犬がフローリングで滑らないようにする為の対処法として滑り止めシートやコルク材を敷くなどの方法もあります。

滑り止めシートのメリットは床に敷くだけなので簡単にできる点があります。

コルク材のメリットは衝撃吸収率や防音効果が高い点があります。

  • 床に敷くだけなので簡単
  • 衝撃吸収率や防音効果が高い

滑り止めシートのデメリットとしては耐久性に欠け、破れてしまうことがあります。

コルク材のデメリットはシートやマットなどと比べて高価なために費用がかかることや、愛犬の爪で壊れる可能性が高いという点があります。

  • 耐久性に欠け、破れてしまうことがある
  • 費用が高い

飼い主さんも愛犬も快適なカーペットを選ぶポイント

愛犬のためにカーペットを買おう思い立ったものの、どんなカーペットを買えば良いか悩みますよね。

ここでは飼い主さんも愛犬も過ごしやすいカーペット選びのポイントについて紹介します。

お手入れがしやすいもの

手入れがしやすいことは犬だけでなく、小さいお子さんがいるご家庭でも重要なポイントです。

愛犬のしつけができていると思っても、時にはトイレを失敗したり、体調不良で嘔吐してしまうこともあります。

汚れを落としやすいものや洗濯機で洗えるなどお手入れがしやすいものを選ぶと良いでしょう。

耐久性・防音性があるもの

ある程度年齢を重ねた犬は落ち着いてきますが、若い犬は家の中でも走ることがあります。

耐久性に優れたカーペットを選べば、走ったくらいではボロボロになりません。

また、防音性に優れたカーペットを敷くことで、例えばマンションなどの場合下の階の方への配慮もできます。

滑り止め加工されているもの

カーペットやマットは使っているうちにどんどんズレてしまうことがあります。

愛犬が走る度に滑ってズレてしまったものをその都度元の位置に戻す動作は面倒ですし、愛犬の足にも良くありません。

裏側に滑り止め加工がされているものを選べば、ズレる悩みについて簡単に解決できます。

防ダニ効果・消臭効果があるもの

カーペットやマットのデメリットとしてダニやノミの温床となる可能性があります。

また匂いの対策も欠かせません。

カーペットの中には防だに効果や消臭効果のあるものも売られています。

費用がかさんでしまう場合には犬がメインで過ごすリビングや、滑りやすい階段など優先順位を決めてカーペットを敷いていきましょう。

滑り防止に役立つペットグッズ

ペットを飼っている家庭向けに、床の滑り止め対策として様々な滑り防止アイテムが販売されているのでご紹介します。

ウィズペットフロア

ペットにも飼い主さんにも優しいカーペットです。

カットパイルの毛足でできている為ペットの爪が引っかかりにくく、適度なグリップで足腰の負担を軽減し、ケガや脱臼、ヘルニア等を予防します。

またスムース加工で表面が滑らかになっており、抜毛のお掃除もしやすくなっています。

40×40cmサイズでカラーが豊富なので、組み合わせ次第で様々なインテリアが楽しめます。

タイルカーペット

東リのタイルカーペットは防ダニ加工が嬉しい商品です。

カラーも豊富で耐久性にも優れているようです。

裏面にはズレ防止加工もされています。

ペット用廊下敷マット

ペット用廊下敷マットは敷くだけで犬が滑りにくくなります。

吸着機能がある為掃除機をかけても吸い付かず、消臭機能もあり、汚れたら洗濯機で丸洗いできます。

さらには防音効果もあり、はさみで簡単にカット出来るにも関わらず、ほつれることもありません。

はさみでカットしてもほつれないので、使用したい面積に合わせて、または好きな形にカットして敷くことができます。

ずれないタイルカーペット

1枚あたりのサイズが小さく、洗いやすいタイルカーペットです。

はさみでカットしてもほつれにくいのが嬉しいです。

撥水加工があるので、トイレのしつけが心配な子犬でも手入れが楽々ですね。

防滑消臭マット

防滑防臭マットはペット用に開発された滑りにくく、消臭機能を持った床材で出来たマットです。

表面・裏面共に塩化ビニル樹脂でできているので、万が一の粗相にも慌てることなく掃除ができます。

サイズは、50×65cmから130×190cmまでの大きさで4種類あります。

対策をとりたいフローリング面積に応じて、適したサイズを選べるのも嬉しいですね。

ペット対応抗菌カーペット

ペット対応抗菌カーペットは、はさみでカットできるので、お部屋の形や家具の配置にあわせてカスタマイズできます。

雑菌の増殖を防ぐ衛生的な抗菌仕様でホットカーペットのカバーにも使えます。

まとめ

今回はフローリングが犬にとって滑りやすい為、いろいろな対策方法についてご紹介しました。

ご自宅の室内環境を考慮して、適したアイテムを探してみましょう。

また対策グッズ使用の他にも、日頃から愛犬の足裏の被毛をカットしておくなどトリミングすることも大切です。

愛犬が末永く健康でいられるために、しっかりと対策をしましょう。