こんにちは。
ポメラニアンのモコ(@mocochi1011)です。
愛犬が寝言を言ったり、寝相が悪かったりする様子は可愛く、面白いものですよね。
愛犬の寝ている様子を記録した動画はSNSでも人気です。
ただ、あまりに鳴き続けたり、動きが激しかったりすると少し不安になってしまうこともあると思います。
今回は、犬がなぜこのような寝言を言うのか、またその注意点などについて紹介します。
犬はどれぐらい寝るの?平均睡眠時間は?
一般的に犬は一日の半分くらい寝る生き物で、成犬の場合平均的には12〜14時間寝ています。
子犬の場合には1日18~19時間睡眠し、眠りもより深いと言われています。
シニア犬も子犬と同じくらい睡眠を取ると言われ、成犬に比べ疲労回復に時間がかかるため、より長く睡眠を取る傾向があります。
また、小型犬や中型犬に比べると大型犬の方が睡眠時間が長い傾向にあります。
大型犬も体が大きいことによりエネルギーを消費し、疲労回復に時間がかかるため長時間睡眠すると言われています。
犬も夢を見るの?
犬が夢を見ているのかどうかは、実は現在の科学では立証されておらず詳細は分かっていません。
人間の場合、夢を見たという状態は寝ている間に脳の中で映像を見たという状態です。
しかし、犬の場合は言葉をしゃべることができない為、科学的に立証することは難しく、現状では犬も夢を見ている可能性があるということしか言えません。
人間の場合、MRI(磁気共鳴画像装置)を使用して夢を見ているのかを計測します。
脳のどの部分が活発に活動しているかを読みとることで、夢を見ているかを実験する方法があります。
しかし、犬の場合は犬用のMRIは存在するものの、検査の際は全身麻酔をかけて使用します。
そのため脳の働きが普段眠っている時とは異なってしまい、夢を見ている状況を判断しにくいのです。
いつか科学の進歩とともに、犬が夢を見ていることを立証できる方法が見つかる日もくるかもしれません。
犬が眠っている間に見せる行動
犬は眠っている間に色々な行動を見せます。
人間のように寝言を言ったり、いびきをかいたりすることもあります。
その他にも、例えばしっぽを振ったり、目や耳を動かしたり、足をばたつかせたり様々な行動を見せます。
- 寝言(遠吠えや高い声で鳴くなど)
- 足をばたつかせる(走るような仕草など)
- しっぽを振る
- 目や耳を動かす
- 小刻みに動く・痙攣する
- 寝ぼける
犬の睡眠時の行動の原因とは?
後ほど具体的に解説しますが、睡眠時に小刻みに体が震えている場合は部屋が寒く体温調節ができていない可能性があり注意が必要です。
また、発熱で寒気を感じている場合もあります。
震えが長く続く場合や痙攣に近い震えをしている場合は、早めに獣医さんへ相談しましょう。
犬のレム睡眠とノンレム睡眠
犬のレム睡眠とノンレム睡眠は約20分おきに訪れると考えられています。
犬は人間のように継続した睡眠は必要としません。
1日合計で成犬は12~14時間、成長期の子犬は18~19時間の睡眠時間が確保できるのが理想とされています。
レム睡眠は、体は眠っているものの脳は起きている状態で、いわゆる眠りの浅い状態です。
一方でノンレム睡眠は脳も体も眠っている状態で、深い眠りの状態を指します。
人間の場合ノンレム睡眠の時は夢を見ずぐっすり眠っている状態です。
人間はレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返す生き物です。
一方で犬は祖先のオオカミと同じように野生時代は狩りをして過ごしていました。
そのため外敵が近づいてくることを敏感にキャッチしなければならず、ほとんどが浅い眠りのレム睡眠の状態であると言われています。
しかしノンレム睡眠がないというわけではなく、じっくり頭を使った後や体を動かした後の睡眠時はノンレム睡眠になっていることもあります。
犬が寝言を言う理由
ここでは犬が寝言を言う理由を解説していきます。
頭の中で感情を整理しているため
人間はその日に起こったことや感情、記憶などを眠っている間に脳内で整理すると言われています。
犬も同じようにその日の出来事を眠っている間に整理している可能性があります。
あくまでも仮設の段階ですが、犬にとっては刺激のある楽しい1日だったのかもしれませんね。
脳の疲れを回復させているため
犬の寝言はしっかりと休息をとっているサインとも言えます。
犬も人と同じように日中に様々なことを考えたり、運動で体を動かしたりして、たくさんのエネルギーを使っています。
適度な疲労を感じることによって、ぐっすり眠ることができるのです。
眠ることは体の疲れを取ると同時に脳の疲れを取る作業でもあります。
つまり、寝言も脳の疲れを取るためのひとつの作業と言えます。
レム睡眠の時間が長いため
前述のように犬はレム睡眠が長い動物です。
人はレム睡眠の状態になると夢を見ると言われています。
つまり、体は眠っているが脳は起きているという状態です。
実際に犬が夢を見ているのかどうか科学的な立証はまだできていませんが、人間と同じであれば夢を見ている状態と言えます。
そして、レム睡眠が長いので夢を見る時間も人間より長くなることが考えられます。
そのため、寝言を言う頻度も多くなることも考えられます。
愛犬が寝言を言っている時、飼い主さんはどうすれば良い?
で犬が寝言やその他の行動をしている時、飼い主さんは何かすべきなのでしょうか。
状況別にその対処法を紹介します。
起こさないようにする
就寝中に寝言を言っていたとしても特に異常がないようであれば「起こさない」ようにしましょう。
先述の通り、これらの行動はその日の出来事を頭の中で整理したり、脳の疲れを回復したりするためのものであり、犬にとって特段異常なことではないとされているからです。
睡眠は体力回復に必要な時間であり、愛犬のストレス発散にもなりますので、起こさずにそっとしておいてあげましょう。
しかし、小刻みに体が震えている場合は、部屋が寒い可能性もあるため、室温を調整してあげるとよいでしょう。
小刻みに震えている場合、寒い以外に愛犬が発熱している恐れや、寒さによる異常ではなく、小刻みに震えを反復している場合は、痙攣発作も考えられます。
震えが見られた場合は原因が何なのかを注視し、必要であれば早めに動物病院を受診しましょう。
異変があれば動画を撮影して病院へ行く
痛そうに鳴いたり、苦しそう、つらそうな声を出したり、痙攣に近い震えがあるなどの明らかに不自然な動きが見られるときは要注意です。
その場で様子を動画に撮影し、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。
その際、発生日時や回数などをメモしておくと獣医師に説明するときに役立ちます。
特に動きが激しかったり、以前より動きの激しさが増してくるようなケース、さらに行動が長時間に及んだり、1日に何度も繰り返したりする場合には、脳の病気が疑われます。
寝言のようでも苦しそうな声を出している場合は呼吸器系の病気も考えられます。
睡眠中のいびきには注意
睡眠中に聞こえてくるのが寝言ではなく「グフグフ」や「ブーブー」などのいびきの場合は注意が必要です。
のど、鼻、気管などの呼吸器系の部位に問題を抱えている可能性があります。
人間であってもいびきは専門の診療科が設けられるほど重要な問題であるため、早めに対処しておきたい症状です。
寝言といびきの違い
犬の様子を見て寝言かいびきかを判断する必要があります。
寝ている愛犬の鳴き声の長さやトーンに変化があったり、体を動かしたりする場合は基本的に寝言だと捉えて大丈夫です。
一方、呼吸に合わせて一定の間隔で口や鼻から聞こえてくる雑音がいびきです。
ブルドッグやパグなどの短頭種のような犬種はいびきをかきやすい犬種です。
鼻呼吸がうまくできず口呼吸になり、いびきをかきやすい傾向にあります。
いびきをかいている犬が短頭種でない場合や、短頭種であってもいびきの様子がいつもと異なる場合は注意が必要です。
その他、肥満気味であったり、喉や気管、鼻などの呼吸器にトラブルを抱えていたりする犬もうるさく感じるほどの大きないびきをかくことがあります。
いびきに注意が必要な理由
いびきに注意が必要な理由としては、いびきの裏に「軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)」や「気管虚脱」などの病気が隠れている可能性があるためです。
軟口蓋過長症は軟口蓋と呼ばれる、のどの手前にある上あごの部分が垂れ下がってしまい、のどを塞いでしまう病気です。
重症化すると呼吸困難やチアノーゼにつながることもあるので注意が必要です。
最近では、犬の「睡眠時無呼吸症候群」も確認されています。
睡眠時無呼吸症候群は短い時間でも呼吸が停止することにより、心臓や脳、血管に負担をかけることにつながります。
愛犬が急にいびきをかき始めた、さらに苦しそうにいびきをかいている場合は、放っておいて重症化する前に早めに受診した方がよいでしょう。
犬に快適な睡眠を取らせるための対策は?
犬も快適な睡眠環境を得ることができると体がリラックスします。
そのためには日頃から良質な睡眠を取らせることが大切です。
睡眠の質を高めるためには、日中の活動をアクティブにすることです。
適度な運動でストレスの発散や適度に疲労感を与えてあげましょう。
また、食生活も睡眠に大きく関係してきます。
こうした対策は犬の年齢を問わず重要です。
シニア犬だからといって一日中寝かせるのではなく、体調に合わせた運動や遊びで体を使いストレスを発散させ、食事も大切にしてあげましょう。
快適な睡眠は、犬全般の健康維持と長生きにも繋がることになります。
まとめ
愛犬の寝姿は大変可愛らしいものですよね。
犬が睡眠中に寝言を言ったり、足を動かしたりすることには特段問題はないため、しっかり疲れを取ってもらうように静かに見守りましょう。
日中の散歩などの適度な運動とバランスの良い食生活で犬の睡眠の質を高めましょう。
ただし、愛犬が発しているのが寝言ではなくいびきのような気がする、または不自然な行動が見られるという場合には、動画などで撮影して獣医さんに異常がないか判別してもらうようにしましょう。