犬の爪切りは必要?爪切りの頻度や手順について☆

ワンちゃんの爪のお手入れ、どのようにされていますか?ワンちゃんの爪は放っておくと伸び続けてしまいます。特に家の中で暮らしているワンちゃんは自然と爪が削れることがないので、定期的に切らないと爪が伸びすぎてしまい、何かに引っ掛けて折れてしまうことがあります。
一方で自宅で飼い主さん自身が爪切りをすることは、ワンちゃんが嫌がるケースも多く不安が多いと思います。今回は爪切りのコツについてご紹介します。

爪切りの必要性

先ほども触れた爪切りの必要性についてもう少し詳しくお話しします。

ワンちゃんの爪は人間の爪と同じように、放っておけばどんどん伸びていきます。散歩をすることで爪は地面で削れていきますが、地面に触れない親指にあたるは伸び続けてしまいます。
放置しておくと爪が引っかかて折れたり、肉球に刺さったりと、ケガの原因になってしまいます。

また、ワンちゃんは四つの足のそれぞれの肉球で体重を支えています。
爪が伸びすぎてしまうと肉球が接地しづらくなり、スムーズな歩行の妨げや転倒の原因になってしまいます。

そしてワンちゃんの爪は人と違い、血管や神経を包んだ筒状になっています。
爪を伸ばしたままでいると中の血管や神経も一緒に伸びてしまい、爪を切るときに出血しやすくなったり、犬が痛い思いをしたりしてしまいます。
痛い思いをすると爪切りを嫌がり、ますます爪切りがしにくくなるという悪循環になってしまいます。

自宅で爪切りをするコツ

爪切りの頻度

爪切りの頻度は月に1、2回くらいで良いですが、犬種や歩き方、歩く量によっても伸び方は変わってきます。
先述の通りワンちゃんの爪は血管や神経を包んだ筒状になっており、爪を伸ばしたままでいると中の血管や神経も一緒に伸びてしまい、爪を切るときに出血しやすくなったり、犬が痛い思いをしたりしてしまいます。
また、シニア犬などは足を痛めて運動ができなくなると筋肉量や代謝がすぐに落ちてしまいやすくなるため気をつけましょう。

爪切り道具の選び方・使い方

道具はギロチンタイプがオススメ

ギロチンタイプはハサミのタイプと違い、ハンドルを握るとカッターの一部が動き爪を切る仕組みです。先端の穴に爪を入れて切るためハサミより安定し、誤った場所を切る可能性が減ります。

爪切りの正しい持ち方

ハンドルの真っ直ぐな方(固定されてる側)を親指で、カーブしている方を残りの手で囲むように持ちます。

足の持ち方

仕上げ

爪を切った後はやすりで滑らかになるように角を取りましょう。爪を切ったままにするとワンちゃんが身体が痒くて引っ掻くときに身体を傷つけてしまう事があります。

黒い爪の対処法

黒い爪は、知覚部分が見えないので、どこまで切ってよいのかわかりにくいので切るのが難しいと思います。そのため、黒い爪の子の場合は、少しずつ切り落としていくようにするのが良いでしょう。以下に3つのポイントを参考にしてください。

《黒い爪の子の爪切り:3つのポイント》
爪先の左右の角を斜めに切っていきます。血管が近づくと、爪の感触が少ししっとりしてきます。
②爪の色も少し違いがあるので、少しずつ進めましょう。
③爪の切断面を見て、白い膜のようなものが見えてきたら、そこから先は血管なので爪切りでなくやすりをかけるようにしましょう。

ワンちゃんが嫌がらないコツ

保定の方法

保定とはワンちゃんが怪我をしないようにする為に、動かないよう暴れないよう安定させた抱き方のことです。ワンちゃんによって安定できる体勢は異なってきます。仰向けにされることが苦手なワンちゃんもいるので無理強いしないように気をつけましょう。

はじめはいきなり切らない

初めてワンちゃんの爪を切る場合には、いきなり切らずにワンちゃんが落ち着くまで待ちましょう。初めてみた爪切りに興奮してしまうワンちゃんも多いので、あらかじめ爪切りに慣れさせておくことも重要です。
ワンちゃんが落ち着いたら初めは爪切りを爪に当てるだけ、または1本だけ切ります。切ったらおやつを与え、『爪を切る=良い事がある』と覚えてもらいましょう。

爪切りを失敗したときの対処法

出血がにじむ程度の少量であれば、爪の断面に清潔なコットンやガーゼなどをあてて、1~2分圧迫していれば通常は止まります。出血量が多い場合ときは、止血剤を使いましょう。止血剤のパウダーを指ですくい、爪の断面に押し当て10秒ほど圧迫すれば出血を止めることができます。
止血剤を使った後、水で濡れたりアスファルトで擦れたりすると、止血剤が取れてしまうこともあるため、ワンちゃんが舐めとらないように様子を見たり、お散歩は少し時間を置いたりするなど、しばらくの間は細心の注意を払いましょう。
出血量が多い場合は動物病院での受診をおすすめします。

自宅で爪切りが難しい場合は、動物病院やペットサロンへ

自宅で爪切りが難しい場合には、動物病院やペットサロンでも爪切りができます。『爪切りのためだけに病院に行くなんて』と思うかもしれませんが、動物病院でのワンちゃんの爪切りは決して珍しいことではありません。
自宅での爪切りが難しい場合は、気軽に動物病院にご相談されることをお勧めします。

まとめ

今回は爪切りの必要性や爪切りの方法、コツなどを紹介させていただきました。
爪のケアもスキンシップの一環として自宅でできるようになれば、ワンちゃんとの絆もさらに深まりますね。
ただし、自宅での爪切りが難しい場合には無理せずサロンや動物病院に行きましょう。
爪のケアも愛犬の大切な健康管理のひとつです。爪の伸びすぎで愛犬がケガをしないよう、飼い主さんが注意してあげましょう。