愛犬にヨーグルトを与えても大丈夫?メリットや注意点、種類や適量について解説☆

こんにちは。

ポメラニアンのモコ(@mocochi1011)です。

人間にとって整腸作用など健康に良いと言われているヨーグルトは乳酸菌をはじめ多くの栄養素を含んでいますが、犬もヨーグルトを食べても大丈夫なのでしょうか?

今回は、ヨーグルトを与えるメリットや注意点、与え方や与える量について解説します。

愛犬にヨーグルトを与えても大丈夫?

愛犬にヨーグルトを与えても大丈夫なのか不安な飼い主さんも多いと思います。

特にヨーグルトの原材料である牛乳などの「乳製品」に含まれる「乳糖」を犬は分解することができず、下痢を引き起こす可能性があると言われているので不安に思ってしまうと思います。

結論から申し上げますと、犬にヨーグルトを与えるのは問題ありません!

ヨーグルトも牛乳と同じ「乳製品」なのになぜ問題ないのかと言うと、ヨーグルトの場合は「乳糖」が発酵の過程で乳酸菌に分解され減少するため、下痢や嘔吐を引き起こす危険性が低いとされているためです。

ただし、乳製品アレルギーのある犬やお腹が弱い犬にはむやみに与えない方が良いでしょう。

また、アレルギーがなくても、犬に与える上での注意点や与えるべき適切な量など気を付けるべき点はあります。

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愛犬にヨーグルトを与えるメリット

愛犬にヨーグルトを与えるメリットは沢山あります。

具体的に見てみましょう。

整腸作用・免疫力の向上

犬の腸にも人間と同じように善玉菌と悪玉菌が住んでおり、消化の悪いものや刺激の強いものを沢山食べたり、ストレスが沢山溜まったりしてしまうと、腸内に悪玉菌が増え腸内環境が悪化してしまいます。

腸内環境が悪化すると便秘や軟便、下痢などの症状が増えてしまったり、免疫力が低下してアレルギーや感染症などのトラブルが引き起こされやすくなったりしてしまうため注意する必要があります。

ヨーグルトには「乳酸菌」が含まれており、犬の腸内の善玉菌に働きかけ、腸内細菌を整える効果があります。

ちなみに乳酸菌は口から摂取しても腸に届く頃には胃酸などでほとんど死んでしまうと言われていますが、実は乳酸菌は死んでしまっても腸内環境を整える働きをすることが分かっています。

愛犬の下痢や便秘が続く場合にはヨーグルトを試してみるのも良いでしょう。

ただし、乳酸菌も体に良いとはいえ、過剰摂取してしまうと下痢や嘔吐といった症状が出てしまう場合もあるので、適量を与えることが重要です。

口臭・歯石予防

ヨーグルトを食べると、腸内環境が整うことで悪玉菌が減り、臭いの元となる有害物質が作られにくくなり、また血液も綺麗になる為、口臭が抑えられる期待ができます。

また、乳酸菌が口内の細菌や雑菌の繁殖を抑える働きをすることで歯石や歯周病予防にも効果的だと言われています。

ただし口臭の原因が腸内環境の悪化ではなく、胃や腸、腎臓など、内臓の病気である場合には、獣医師に相談しましょう。

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結石予防

血崎は水分をしっかり摂り尿を出すことで予防に繋がると言われています。

ヨーグルトには利尿作用のあるカリウムが含まれているため、ヨーグルトを与えることで、結石になりにくい体になる期待ができます。

しかし、過剰摂取には気をつけましょう。

また、腎臓病や高カリウム血症などの病気を抱える犬に与える際には事前に獣医師さんに相談するようにしましょう。

胃の保護

犬は夜から朝にかけてなど空腹時間が長い場合に嘔吐することがあります。

この場合には胃酸過多が原因のことが多いです。

ヨーグルトには胃を保護する作用があり、空腹嘔吐の予防に効果があると言われています。

空腹嘔吐を繰り返してしまう犬の場合には、空腹時間を短くする対策に加え、寝る前にヨーグルトを少し与えてみても良いでしょう。

カルシウム・ビタミンの補給

ヨーグルトはカルシウムを多く含んでおり、カルシウムの吸収を助ける「カゼイン」というタンパク質も豊富に含まれています

カルシウムの吸収率は食べ物によって変わりますが、野菜に含まれているカルシウムの吸収率は17%程度と言われているのに対し、ヨーグルトの場合には「カゼイン」や乳酸の効果により吸収率が50%程度ととても高いです。

また、ヨーグルトにはカルシウムの他にもビタミンB1、ビタミンB2などの栄養素も豊富に含まれています。

愛犬にヨーグルトを与える注意点

犬にとってヨーグルトは多くのメリットがあることが分かりましたが、与える注意点も存在します。

こちらも具体的に見てみましょう。

乳製品のアレルギー

ヨーグルトも牛乳と同様の乳製品なので、乳製品のアレルギーがある犬の場合には注意が必要です。

犬の乳製品アレルギーは比較的多く見られ、ある調査ではアレルギー反応を引き起こしやすい食材の2位が「乳製品」という結果が発表されました。

そのため、愛犬に初めてヨーグルトを与える場合はまずは少量から与え、アレルギー症状が出ないかなど体調に変化をよく観察するようにしましょう

また、与えた後に体調が悪くなる可能性に備えて、動物病院が開いている時間に与え様子を見るようにしましょう。

ヨーグルトを与え、乳製品のアレルギー反応が出てしまった場合には、下痢や嘔吐、口や目、耳の周りや脇の下、内股など部位について皮膚が赤くなったり、かゆがったりといった症状が出ることがあります

ヨーグルトには「乳糖」が多く含まれていないとはいえ、牛乳などの乳製品に対してアレルギー反応を起こしてしまう犬の場合には気をつけましょう。

与える量・カロリー

ヨーグルトは発酵の過程で「乳糖」は減少しているものの、すべて分解されてなくなっているわけではないので、与えすぎに注意しましょう。

また、ヨーグルトは栄養素が豊富な食べ物で、100gあたり約60g前後と意外と高カロリーな食べ物です。

与えすぎてカロリーオーバーとならないようにヨーグルトを与えた場合には必ずその分のカロリーを食事から差し引くようにしましょう。

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加齢による乳糖不耐症

犬は牛乳などに多く含まれる「乳糖」を分解する消化酵素が少ないため、「乳糖」を摂取すると下痢をしてしまうことがあります。

先述の通り、ヨーグルトは牛乳に比べ乳酸菌によって「乳糖」が減っています。

そのため、牛乳に比べれば下痢になってしまう心配は少ないですが、それでも下痢をしたりする犬もいます。

そして、犬が「乳糖」を分解する酵素は歳をとるごとに減っていきます。

子犬や成犬になりたての時はヨーグルトを食べても平気だったのに、老犬になったら下痢をしやすくなったということあります。

年齢の変化と共に愛犬の体調の変化も気にしてあげるようにしましょう。

冷えすぎたヨーグルトを与えない

犬に冷蔵庫から出してすぐのヨーグルトを与えてしまうと犬の体を冷やしてしまうことになります。

犬にヨーグルトを与える時には、あらかじめ冷蔵庫から出して常温にしてから与えるようにしましょう。

特に冬などの寒い時期には特に気を付けるようにしましょう。
また、夏の暑い時期に冷凍したヨーグルトのアイスを与える場合にも、量を加減しないとお腹を冷やして消化不良になってしまう原因となるため注意しましょう。

プレーンヨーグルト以外は与えない

ヨーグルトは犬用のものでなく一般的な人間用のもので大丈夫ですが、与える際には必ずプレーンの無糖ヨーグルトを与えましょう。

「砂糖不使用」や「低カロリー」のヨーグルトには、「キシリトール」などの人工甘味料が入っていることが多く、犬の血糖値を急激に下げてしまい、最悪死に至らしめる危険性があるので注意しましょう。

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薬を処方されている場合

愛犬が飲んでいる薬によってはヨーグルトや牛乳と一緒に飲むと薬の吸収が抑制されて効果が出にくくなってしまう場合があります

「甲状腺機能低下症」などの薬を飲ませている場合は、ヨーグルトなどの乳製品を与えるのはやめましょう

他に薬を処方されている場合には獣医さんに事前に相談するようにしましょう。

犬が食べてもいいヨーグルトの種類とは?

ヨーグルトのメリットについては上記でお伝えしましたが、どのような種類のヨーグルトでも犬に与えて良いわけではありません。

基本的に犬に与えるヨーグルトは、余分なものが入っていない「無糖タイプ」のものを選ぶようにしましょう。

「加糖タイプ」は愛犬の健康のためにも控えるようにしましょう。

また、「砂糖不使用」や「低カロリー」のヨーグルトには、甘味料として犬の血糖値を急激に下げてしまい、最悪死に至らしめる「キシリトール」などを使用している場合も多いので、低脂肪化無脂肪のもので、人工甘味料や香料などの添加物が入っていないヨーグルトを選ぶようにしましょう。

愛犬のヨーグルトの与え方

愛犬にヨーグルトを与える方法について紹介します。

常温・少し温めて与える

冷蔵庫から出したばかりのヨーグルトを与えてしまうと愛犬の体を冷やしてしまいます。

特に冬などの寒い季節には、ヨーグルトを冷蔵庫から出した後しばらく置き、常温にしてから与えるようにしましょう。

時間がない時には電子レンジで数十秒温め、人肌程度にするのも良いでしょう。

ただし、熱しすぎると乳酸菌が死んでしまうので注意してください。

いつものご飯にトッピングする

ヨーグルトに含まれる乳酸菌は胃酸に弱いです。

空腹時には胃酸がいっぱい出やすい為、乳酸菌が胃酸でダメになりやすくなってしまいます。

いつものドッグフードや手作りご飯にヨーグルトをトッピングすると乳酸菌が生きたまま腸にたどり着きやすくなるので効果的です。

愛犬にヨーグルトを与える際の適量は?

ヨーグルトを与える場合には、「1日に必要なカロリー」の10%以内に抑えることが望ましいと言われています。

「1日に必要なカロリー」から計算したヨーグルトの目安量は以下のようになります。

  • 小型犬(2~5kg) の場合:35g~70g程度(大さじ2杯~4杯程度)
  • 中型犬(6~15kg)の場合:75g~150g程度(大さじ5杯~10杯程度)
  • 大型犬(20~50kg)の場合:190g~380g程度(大さじ12杯~25杯程度)
 

上記の量はあくまで目安であり、体格や運動量によっても異なります。

また、他におやつを与える場合には、ヨーグルトの量を調整しましょう。

ヨーグルトは1度に無理に与えず、少しずつ与えるようにしましょう。

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まとめ

犬にとってヨーグルトは多くのメリットがあります。

ヨーグルトには、ビタミンやカルシウムなどが豊富に含まれており、栄養バランスがとても良く、乳酸菌なども含まれているため、腸の調子を整える期待ができます。

ただし、愛犬が「乳糖不耐症」や「乳製品アレルギー」の場合には、ヨーグルトを与えすぎないようにしましょう。

正しい知識で愛犬のより健康になってもらいましょう。