犬が飼い主さんに背中やお尻を向けるのはなぜ?理由や対処法を解説☆

こんにちは。

ポメラニアンのモコ(@mocochi1011)です。

飼い主さんが部屋でのんびりしてると愛犬が寄ってきて、背中を向けて座ってくることはないでしょうか?

我が家の愛犬モコは、ソファーでくつろいでいると側まで寄ってきて、突然くるっと向きを変え、背中を向けながらお座りします。

もしかして自分ことが嫌いなのかな・・・と不安になってしまうような行動ですが、犬が背中を向けることは実は様々な意味があります。

今回は背中やお尻を向けて座る犬の気持ちについてご説明します。

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犬が背中やお尻を向けるようになった背景

犬は人間と暮らすようになるまで、元々野生で多くの犬と群れをなして生活していました。

ペットとして家で生活するのに対し、野生での生活は安心できる環境とは言えませんでした。

野生動物として暮らすということは、常に天敵から襲われ、命を奪われてしまうことがで考えられます。

この為、犬は休む時や眠る時などに群れでお尻をくっつけ合い、外敵が来てるかどうかを確かめ合っていたと言われています。

お尻をくっつけ合うことで死角をなくすことができ、休んでいる最中に敵が近付いてきても、いち早く気付いた犬が群れ全体に指示を伝達できます。

またお尻をくっつけ合うことは、急所でもある後ろ足を守るためにも有効な方法でした。

野生で暮らす上で、後ろ足の怪我は命取りともなります。

このように犬が野生動物であった頃、お尻や背中を預ける相手は信頼できる群れの仲間たちだったのです。

それを飼い主さんに対して行う場合、やはり飼い主さんを「信頼している」というメッセージだということが分かります。

犬が背中やお尻を向ける意味

犬が飼い主さんに背中やお尻を向ける行動はカーミングシグナルの1つです。

背中を向ける愛犬に「なんでこちらを向いてくれないのだろう?」と疑問に感じたことのある飼い主さんも多いと思います。

実は、背中を向けるという行動には犬の様々な気持ちが込められています。

信頼や服従の意味

犬が背中を向ける理由の1つとして、『信頼や服従』を示しているということが考えられます。

犬にとって相手に背中を向けるということは「この相手には襲われることは絶対にないな」と信頼しているからであり、背を向けて座ることで相手に「服従しています」ということを間接的にアピールしています。

犬がよく互いのお尻の匂いを嗅ぎあうことがありますが、これも「あなたへ敵意はありませんよ」という気持ちからお尻の匂いを嗅ぎ合っています。

犬が飼い主さんに背中を向ける時は、信頼している気持ちなので、後ろからいきなり触ったり、びっくりさせたりということは絶対にしないようにしましょう。

驚かせるようなことをしてしまうと、飼い主さんのことを信頼しないという気持ちになり、飼い主さんに背中を向けることはなくなってしまうかもしれません。

安心を求めている

犬が背中を向ける理由として他に考えられるのが、『安心を求めている』ということです。

犬にとって背中は急所であり、信頼を寄せている飼い主さんにだけ背中を向けることで「自分の後ろを守ってくれる」という安心感を得ることができます。

相手を落ち着かせようとしている

犬が背中を向ける際の気持ちとして、『相手を落ち着かせようとしている』場合があります。

飼い主さんに叱られたとき等に犬が背中を向ける場合、飼い主さんに少し気持ちを落ち着かせてほしい、そんなに興奮しないでというサインになります。

背中を撫でてもらいたい

『背中を撫でてもらいたい』というのも、犬が背中を向ける理由の1つとして挙げられます。

愛犬は大好きな飼い主さんとスキンシップをすることが大好きであり、特に背中を撫でられるのが気持ちよく感じるため、飼い主さんに背中を向けることで「撫でて」とおねだりしているのです。

背中を撫でてもらいたいとやってくる場合にはたくさん撫でてあげましょう。

もうやめてほしいとき

犬が背中を向ける理由の中には、ネガティブなものもあります。

たとえば飼い主さんにしつこく撫でまわされ、嫌気がさした時にも犬は後ろ姿を見せます。

この場合、背を向けるというのは飼い主さんに対して犬なりにそっけなく冷たい姿勢を見せていると言えます。

背中を向けることで「もう遊びたくないよ」「しつこくするのはやめて」と訴えかけているのです。

また、犬同士遊んでいる時にもしつこく遊んでいると片方の犬が背中を向けて走り出す場合があります。

これは、相手の犬がしつこすぎて「もう勘弁してほしい」という気持ちから出る行動です。

ついて来てほしい

犬が背中を向ける理由の1つとして他に挙げられるのが、『自分の行きたい方向についてきてほしい』ということです。

こういった場合、犬は飼い主さんを自分の行きたい場所に連れて行くために、背中を向けつつ、ちらっと飼い主さんのほうを振り向いては「こっちについてきてよ」とアピールします。

例えば、犬がお腹が空いた時に、背中を向けつつフードやおやつを置いてある場所に飼い主さんを誘導しようとします。

その他、犬が散歩中に背中を向ける場合は、「自分についてこい」という気持ちの表れかもしれません。

そういう場合には、犬を先頭に立たせないようにしましょう。

お尻タッチを嫌がる理由と対処法

前述した通り、背中やお尻をつけてくるのは「信頼や服従」の意味もあります。

一方で愛犬がお尻を触らせてくれない、触ろうとすると嫌がったり怒ったりするという場合には、それはまだ「信頼されていない」可能性があります。

飼い主さんに慣れていない

犬にとって背中やお尻、後ろ足は急所であり、無防備な部位です。

信頼していない状態で触ろうとすると、突然急所を攻められたと感じ、怖くなってしまい唸ったり、ビクついたりしてしまいます。

新しく迎え始めてからまだ日数が経っていない場合や、警戒心の強い子の場合には、こういった反応が多くみられます。

飼い主さんであればもちろん愛犬からの信頼を得たいという気持ちが強くなると思いますが、焦りは禁物です。

時間をかけて信頼関係を築こう

愛犬を迎え始めてまだ日が浅い場合には、愛情をかけてじっくりお世話を続けましょう。

愛犬も新たな住環境へ慣れるのにも時間がかかります。

全然懐いてくれないと落ち込んだり焦ったりするのではなく、根気よく毎日愛情を注ぐことが大切です。

徐々に愛情は伝わり信頼関係も築いていけます。

新しく迎えた訳ではなく、長く一緒にいるのにお尻を触らせてくれない場合は、愛犬との間に主従関係がきちんと築けていない可能性があります。

飼い主さんがリーダーであるとしっかり認識させることができれば改めて信頼を得ることができ、愛犬も安心して生活を送れます。

まずは、しっかりとした主従関係を教えることから始めましょう。

信頼関係ができたら徐々に触ってみよう

愛犬との間に信頼関係ができたきたかなと感じたら、まずはお座りしている愛犬の後ろに回ってみましょう。

注意すべき点としては、いきなりお尻を触るのではなく、まずは飼い主さんが後ろにいるという状況に慣れさせましょう。

この状態に慣れてくれば、まずはお腹を撫でてみて、徐々に背中やお尻へと触っていきましょう。

この練習に時間がかかる子もいれば、すぐにできる子もいます。

時間がかかる子もいますが、時間をかけて信頼関係を築くことができれば、愛犬からお尻や背中をつけてくる日が訪れます。

根気よく信頼関係を気付くようにしてあげましょう。

犬と仲良くなりたい時、人が犬に背中を向けるのもアリ?

犬が背中を向ける行動は、信頼の証であることが多いです。

人間も、仲良くなりたい犬に対してわざと背中を見せ、攻撃する意思がないことを示すのも良いでしょう。

なかなか友好的にしてくれない犬に対しては、背中を向けることで、自分から仲良くなりたいという気持ちを伝えることができるかもしれません。

他に信頼を示す行動とは?

お尻や背中をつけてくる行動の他にも、犬が人に対して信頼や愛情を示しているサインがあります。

信頼の証である行動や仕草は、あなたの愛犬からどれくらい確認できるでしょうか?

是非チェックしてみましょう。

飼い主さんに寄りかかって寝る

野生動物にとって寝ている時間は、襲われる可能性が高く危険な時間となります。

犬にもそんな野生時代の本能が残っています。

飼い主さんに寄りかかって寝るということは『この人の横なら寝ても安心だ』という信頼感を抱いている証拠です。

また、離れた場所でくつろいでいたのにわざわざ隣に来て寄りかかって寝る場合は、更に高い信頼を寄せている可能性が高いでしょう。

飼い主さんの顔や口を舐める

この行為も、犬が信頼している相手や大好きな人に対してみせる代表的な愛情表現の1つです。

この行為は子犬の頃に母犬に甘える仕草の名残だと言われており、頻繁にこの行為を飼い主さんに対して行う場合、飼い主さんを母のように慕っている状態だと言えます。

ただし、犬の口の中は細菌が多く、感染症を引き起こすこともあるのであまりさせない方が良いでしょう。

また、好意を持っている犬同士でも、このような愛情表現が行なわれます。

お腹をみせる

仰向けになってお腹をみせる仕草は、正に信頼の証です。

お腹は犬にとっての急所の1つであり弱点です。

そんな大切な部分を見せる行為は、飼い主さんに心を許しており、安心感を抱いているという証です。

飼い主さんを見つめながら仰向けで寝転がる、この愛らしい行動は代表的な愛情表現の1つです。

じっとみつめてくる

犬が相手を見つめる行為は敵意の現れだとよく言われますが、これは知らない相手や、敵とみなしている相手に対しての行動で、警戒を現す意味を持ちます。

一方で飼い主さんや仲間だと認識している相手を見つめている場合は、アイコンタクトを取り信頼の気持ちを伝えようとしている可能性が高いです。

愛犬がじっとみつめてきたら、目を逸らさずに微笑みかけたり撫でるなどして愛情に応えてあげましょう。

見つめ合うことで『オキシトシン』というホルモンの分泌を促し、お互いの信頼感を上げるとの説もあります。

膝などに顎を乗せてくる

この行為も安心感を抱いている相手にしか行わないものです。

飼い主さんに対して愛犬がリラックスしていて、膝や身体の一部に顎を乗せて寛いでいる、また撫でて欲しくて顎を乗せてきている場合もあります。

ただし、顎と一緒に両前足を乗せて、飼い主さんの上に乗っているような態勢の場合には意味が違ってきます。

これは上下関係において、飼い主さんを自分より下にみている状態を表すのです。

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お気に入りのおもちゃを持ってくる

愛犬が大事なおもちゃを持ってきてくれる場合は、飼い主を信頼できる仲間として認めていることを意味しています。

自分が良いと思っているものを相手と共有したいという気持ちが働いている場合が多いからです。

もちろん「一緒に遊ぼう」と誘っている場合もありますが、楽しい時間や幸せを共有したいと思っている場合が多いです。

まとめ

今回は犬が背中を向ける理由やその時の気持ちについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

背中を向け、犬は何気ないように思える仕草を通じて飼い主さんにさまざまな気持ちを伝えようとしてくれています。

犬のカーミングシグナルの意味合いを知り、犬の気持ちをよりよく理解できるようになりましょう。