犬も嫉妬をする?嫉妬の原因や行動、対処法を解説☆

こんにちは。

ポメラニアンのモコ(@mocochi1011)です。

実は犬は人間同様嫉妬する感情があります。

嫉妬しやすい犬の場合、飼い主さんが向ける愛情の先に嫉妬し、他の犬や赤ちゃん、ぬいぐるみなどに嫉妬することがあります。

嫉妬した結果、吠えたり噛んだりすることもあります。

今回は、嫉妬したときの犬の行動や、その対処法についてご紹介します。

犬も嫉妬をするの?

人間は自分の好きな相手が別の誰かと仲良くしていると嫉妬しますよね。

犬も嫉妬のような行動を見せることがあります。

犬は飼い主さんの注目が自分以外に取られたと気づいた時、動揺したり葛藤を感じたりします。

そして、飼い主さんの注目を取り戻したいという想いから、いわゆる「嫉妬」している状態に似た行動やしぐさを見せるのです。

これはもともと犬が群れを作って生活をし社会的な繋がりを育んできた名残で、集団の中に新しく表れた存在に自分の順位がかき乱されることを恐れているからとも言われています。

犬が嫉妬をする理由とは?

犬の嫉妬には、以下のような理由が考えられます。

愛情を独り占めしたい

犬は飼い主さんが大好きです。

犬はできれば飼い主さんの愛情を独り占めしたいと思っているため、いつも自分に向けられている飼い主さんの愛情が他に移ると嫉妬心が芽生えます。

飼い主さんが自分以外に関心をもつものに対して「その対象がなくなればまた自分が1番に可愛がってもらえる!」と考え、その対象物を排除しようとします。

犬の序列が影響

犬には本来群れで行動をする習性があります。

その群れには必ずリーダーがいて、序列が決まっています。

優先順位もリーダーから下位へ、何事も上から順番でないといけません。

そのため、下位の犬が自分より先に可愛がられていると、「何で自分より下の犬を可愛がるの?」と思います。

その感情が嫉妬に繋がっていくのです。

犬が嫉妬をする対象は?

犬が嫉妬する対象は全てのものに対してではありません。

飼い主さんが可愛がったり、夢中になったりするものなどが対象になることが多いです。

主な対象は次の通りです。

他の犬や動物

犬は「飼い主さんが注目している」と感じた他の犬や他の動物に対して、噛んだり突進したりする犬が多いようです。

多頭飼育のケースでは、嫉妬からのトラブルが起こりがちです。

多頭飼いのご家庭によく見られるのは、先住犬が後住犬に対して嫉妬をするケースです。

例えば、後住犬が来たばかりのタイミングは、どうしても先住犬の面倒が後回しになってしまうことが多々あります。

すると先住犬は「自分の方が先にいたのにずるい!」と嫉妬をしてしまうのです。

また、散歩中やドッグランなどで出会った他の犬や、動物を飼い主さんが可愛がる場合も同様に嫉妬することが多いです。

飼い主さんの赤ちゃん

赤ちゃんを見ると、その愛くるしさに誰もが赤ちゃんを可愛がりますよね。

そして赤ちゃんは多くのケアを必要とするので必然的に面倒を見る時間は長くなります。

赤ちゃんのケアに飼い主さんの時間が割かれることで、犬は「自分への関心が減った」と感じ、赤ちゃんを嫉妬の対象にしてしまうことがあります。

この嫉妬は新しくお子さんが生まれたり、お孫さんの赤ちゃんを預かったご家庭でよく見られます。

ぬいぐるみ

嫉妬の対象は、生きているものではなく“モノ”が対象となることがあります。

その代表的なものが「ぬいぐるみ」です。

「ぬいぐるみ」は、抱きしめたり膝に乗せたりする愛玩物なので、飼い主さんが「ぬいぐるみ」を持っていると、愛犬の目には可愛がっているように映るのです。

時には嫉妬ではなく、飼い主さんが注目している物に興味をもっているだけの場合もあります。

スマホや本など

上記の「ぬいぐるみ」と同様に、飼い主さんが普段から夢中になりがちな「スマホ」や「本」などが嫉妬の対象になることもあります。

少し目を離した隙に、飼い主さんが読んでいた本をビリビリに破かれていたなんてこともあります。

犬が嫉妬しやすい状況は?

犬は以下のような不安や不満を感じた状況で、嫉妬のような行動を見せるようになります。

出かける時、自分だけ置いていかれた時

犬は一頭だけ置いていかれると「群れから外された」と感じ、不安や欲求不満から嫉妬のような行動を見せます。

他の犬だけではなく、人間の家族同士が出かけて自分だけが留守番する場合にも同様に嫉妬することがあります。

新しく子犬を迎えたとき

新たに迎えた子犬に飼い主さんがかかりきりになると、先住犬は自分への関心や注目が減ったと感じてしまいます。

そして、欲求不満が高まり、嫉妬のような行動を示すようになります。

家族構成が変わったとき

家族構成が変わると、子犬を迎えたのと同様に新しい家族への注目が高まります。

特に目が離せない乳幼児に対しては、関わる時間が長くなってしまう為、犬は「自分の関心を奪われた」と感じて嫉妬が起こります。

飼い主さんが他の犬に構う

外出先で飼い主さんが他の犬に構ったりおやつをあげたりすると、犬は「飼い主さんの関心を取り戻したい」「自分のおやつを取られたくない」といった理由から攻撃的になったり、要求を伝えるために吠えてしまいます。

飼い主さんが来客の相手をする

飼い主さんの注目が、自分から来客に移ることに不満を感じることがあります。

また、自分の縄張りを守ろうとして来客に攻撃する仕草が嫉妬をしているようにも見えることもあります。

嫉妬しやすい犬の特徴は?

嫉妬しやすい犬には、次のような特徴が見られます。

飼い主さんへの依存心の強い犬

飼い主さんとの精神的な結びつきが過剰になりすぎてしまうと依存心が生まれてしまいます。

依存心が生まれてしまうと、飼い主さんの注目が他に移ることにより敏感になり、不安や不満を感じやすくなります。

飼い主さんへの独占欲が強い犬

飼い主さんに注目されたい気持ちが強いと、飼い主さんの関心が少し他に向くだけでも不満を感じやすくなります。

関心を奪った対象を遠ざけるために飛びかかったり、飼い主さんの注目を引くために吠えたりすることがあります。

自分の順位を気にする犬

去勢してないオスの犬は特に他の犬との力関係に敏感で、自分より弱い相手が飼い主さんの注目を浴びると、自己主張としての攻撃行動が起こります。

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犬が嫉妬しているときの仕草は?

実際に犬が嫉妬をしたらどのような行動を起こすのでしょうか。

「やきもちを妬く」と言うと可愛いようにも思えますが、時には吠えたり噛んだりするといった問題行動に繋がることもあります。

家族で新しい変化などがある場合は、犬の行動にも変化がないか、よく観察するようにしましょう。

吠える

飼い主さんに向かってワンワン吠えるだけでなく、甘噛みすることもあります。

それは自分以外の対象を可愛がることを止めさせようとする行動です。

吠えたときは、無視をするのが一番効果的です。

吠えた時に過剰に反応すると、「吠えたら構ってくれる」と学習してしまうため、吠えるのを自ら止めたときにだけ褒めてあげましょう。

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甘える

飼い主さんの関心を自分に取り戻そうと、甘えるしぐさを見せる犬がいます。

例えば、飼い主さんのことをじっと見つめたり、やきもちの対象である別の子犬や赤ちゃんの間に割って入ったりします。

また、飼い主さんの手や足などを舐めて気を引いたり、自分のお気に入りのおもちゃを持ってきたりする子もいます。

甘えてやきもちを訴えてくる姿はかわいらしいものですが、犬は不安を感じています。

飼い主さんと愛犬の関係が変わらないことを伝えてあげましょう。

攻撃する

犬の「構ってほしい!」という気持ちが強く出てしまうと、飼い主さんや嫉妬の相手に吠えたり唸ったり、さらに興奮が加速すると噛みついてしまうこともあります。

これはかなり困った行動ですが、ここで飼い主さんが反応し、叱ったり犬に近づいたりすると「いたずらをすれば構ってもらえる」という誤ったメッセージを犬に伝えてしまいます。

攻撃しても飼い主さんには構ってもらえないということを示しましょう。

そのためにも、過度な反応をしないように気を付けましょう。

嫉妬から攻撃的になってしまう場合は、愛犬が何に嫉妬しているのか、その原因をよく観察し不安を取り除いてあげましょう。

また、攻撃の対象が赤ちゃんや他の犬になってしまうと大きな問題となってしまいます。

必ずやめさせるようにしましょう。

粗相をする

いつもはきちんとトイレができる愛犬が嫉妬から粗相をして飼い主さんの気を引こうとしたり、強い不安や不満から尿意を感じるタイミングが遅れ、トイレを失敗してしまったりすることがあります。

こうした場合、粗相したことに対して怒るのではなく、嫉妬の対象が何であるのかを考える必要があります。

トイレを失敗した時に飼い主さんが騒ぎ立てると、「トイレを失敗すれば構ってもらえる」と覚え、関心を引くためにわざとトイレを失敗するようになってしまうことがあります。

ちなみに、粗相を繰り返す場合は尿路系疾患の恐れも考えられるため、一度動物病院で診察を受けましょう。

破壊行為をする

犬が嫉妬から欲求不満を感じた時に、ソファーやクッションなどを壊して気を紛らわそうとすることがあります。

また、物を壊すと飼い主さんが声を上げるため、「壊すと注目してもらえる」と感じて繰り返すようになります。

落ち込む

飼い主さんが自分以外のものに夢中になると、犬はふて寝したり他の部屋に移動したり、不機嫌そうな素振りを見せることがあります。

これも嫉妬心を抱いている犬が起こす行動の一つです。

飼い主さんにとっては「ただ犬が眠いのかな」「興味がないのかな」と変化に気が付かないことがあるので、よく観察してあげましょう。

また、犬が落ち込みすぎて食欲をなくし、嘔吐や下痢を起こす場合があります。

たかが嫉妬だと軽く考えすぎず、体調に変化が生じた場合は動物病院に相談しましょう。

飼い主さんとの間に割り込む

自分以外の犬を可愛がっている時によく見られる嫉妬の行動です。

飼い主さんが他の犬を撫でていると、いつの間にか割り込んで邪魔をします。

可愛げがある行動ともいえますが、 「邪魔をすれば構ってくれる」と誤った認識をしてしまうため、構わず無視をするようにしましょう。

自傷行為をする

犬には自分の身体を舐めて身体を清潔にする習性があります。

しかし飼い主さんから注目されないことに犬がストレスを感じて、舐める行為がエスカレートして自傷行為となってしまうことがあります。

あまりに長く舐め続けると、刺激で皮膚が炎症を起こしたり傷ついたりしてしまうので要注意です。

自分の足を舐める

嫉妬によって自分の足を舐めるという行為は、嫉妬による仕草であるとは分かりにくい行動です。

飼い主さんや嫉妬する対象に対して「攻撃してはいけない」と自制している、気が優しい犬に見られます。

精神的なストレスに対し、自分で気を静めようと考えられています。

思い切り可愛がってあげましょう。

犬の嫉妬を放置するとどうなる?

犬の嫉妬には適切な対処が必要です。

嫉妬から相手を攻撃したり物を破壊することでストレスを発散するタイプの犬より、攻撃的な行動を起こさないおとなしい犬の方が要注意です。

不満の原因を解決せずに放っておくとストレスが溜まり続け、胃腸障害や自傷行為など深刻なトラブルに繋がってしまいます。

犬が嫉妬をしている時の対処法は?

犬が嫉妬のような行動をしているとき、飼い主さんはどうすべきでしょうか。

犬の嫉妬に対する適切な対処法をご紹介します。

過剰に反応しない

粗相や吠える、噛むなどの場面では、飼い主さんが大声で叱ってしまうと、犬との信頼関係が崩れたり、飼い主さんに注目してもらえたと誤って学習したりしてしまいます。
例えば粗相をした場合には、犬を叱らず、静かにその場を片付けましょう。
吠える、噛むなどの問題行動の場合には、無視して犬が落ち着くのを待つか、これ以上犬が興奮しないように静かに叱るようにしましょう。
嫉妬からの問題行動に対して飼い主が過剰に反応し、犬は「かまってもらえた」と勘違いさせてしまって問題行動がエスカレートさせることのないよう、過剰に反応しないことが適切な対処法です。

犬の序列を尊重する

新しい犬を迎えたり、結婚・出産などにより新しい家族が増えた場合、犬は飼い主さんの関心が自分から離れていくのではないかと不安を覚えることがあります。

嫉妬の相手が犬の場合は、食事などのお世話の場面で先住犬を優先し、集団の中で愛犬の順位が変わらないことを示し、不安を軽減させてあげましょう。

人間の家族が増えた場合は赤ちゃんと犬を長時間同じ部屋で過ごさせるのではなく、少しずつ近づけるようにしましょう。

急激な変化を避けて徐々にならしていけば、愛犬にも相手を受け入れる余裕が生まれます。

ストレスになるきっかけや刺激から遠ざける

犬は「経験」から学習し、同じ行動を繰り返すようになります。

まずは犬を観察し、嫉妬のきっかけになる「刺激」や「対象」を見つけ、ストレスの元となる「刺激」から犬を遠ざけ、嫉妬や問題行動を「経験」させないようにすることが大切です。

やきもちをやく状況は犬にとってストレスがたまってしまい、放っておくと、問題行動が悪化する原因にもなります。

犬がストレスを発散できるよう、散歩をしたり、一緒に遊んであげたり、ドッグランに連れて行ったりして、構ってあげる時間を作りましょう。

沢山構ってあげることで、生活に変化が生じて戸惑っていた愛犬もリラックスすることができます。

別の行動に注意を逸らす

嫉妬のきっかけとなる「刺激」から犬を遠ざけることが難しい場合は、「刺激」と「犬にとって嬉しいこと」を結びつけましょう。

例えば、犬が嫉妬する人と一緒にいる時に、その人からおやつをあげたり好きなおもちゃで遊んであげたりします。

犬の注意が逸れる上に、「この人がいるとおやつがもらえる」と、プラスのイメージを学習してストレスが軽減されていきます。

また、刺激が起こったときに「伏せ」や「待て」などの号令で気をそらし、従ったら褒めるのも有効です。

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犬を嫉妬させない方法は?

愛犬の嫉妬は飼い主さんへの愛情だと思うと嬉しいものですが、対象に向けて攻撃をする場合は問題行動となります。

大きな事故を生まないためにも、嫉妬による問題を起こさせない方法をご紹介します。

序列を尊重する

先述の通り、群れで生活をしていた犬にとって序列はとても大切です。

他の犬に嫉妬させないためには、先住犬を優先することを心がけましょう。

関心を抱く

犬は飼い主さんの愛情を何よりも必要としています。

身の回りのお世話以外にも声をかけられたり、撫でられたり、抱っこやハグなどで飼い主さんの愛情を確認しています。

愛情不足を感じている中で、飼い主さんが他の犬や赤ちゃんなどを可愛がると、強い嫉妬心が生まれます。

それを防ぐためにも、日ごろから深い愛情をもって可愛がってあげましょう。

また、ほとんどの犬は、吠えるまたは噛むなどの攻撃をする前にカーミングシグナル(ボディランゲージ)を出します。

愛犬の表情や仕草を見逃さないようにしましょう。

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まとめ

愛犬がやきもちをやいてくれる姿は可愛いものですが、犬にとってはストレスや不安に繋がります。

また、愛犬が吠える、噛むなどの行動を起こせば、犬と一緒に生活するうえで見過ごせない問題となってきます。

飼い主さんにとっては、結婚や出産、多頭飼いを始めるなど、新しい家族が増えるのは喜ばしい変化ですよね。

家族の一員である愛犬にも一緒に喜んでもらえるように、飼い主さんが犬の気持ちに配慮した行動を取るようにしましょう。