犬の吠え癖が治らない?吠える理由を理解して愛犬の無駄吠えをしつけよう☆

こんにちは。

ポメラニアンのモコ(@mocochi1011)です。

を飼っている人の悩みで最も多いのが愛犬の吠えに対する悩みだそうです。

家にお客さんが来た時に吠えたり、朝突然吠え始めて泣き止まなかったりした経験をした飼い主さんも多いと思います。

場合によっては近所迷惑になってしまうこともあるので、吠えないしつけをしっかりしておく必要があります。

愛犬がなぜ吠えるのかを理解して対処法を知りましょう。

犬が吠える原因

犬が吠えることは人間が言葉でコミュニケーションをとるの同じように自然なことです。

無駄吠えと呼ばれる犬の行動にも、しっかりと意味があり、甘える時や嬉しい時、危険を知らせる時など吠えることで色々な思いを伝えています。

吠える理由をしっかり理解し、その原因を解消することが、無駄吠えのしつけには重要です。

具体的に犬が吠える理由を確認しましょう。

警戒吠え

「警戒吠え」は威嚇・恐怖からくる警戒の吠え行動です。

インターホンがなった時お客さんが来た時散歩中に何かに吠えたりするケースです。

犬は本来群れで暮らす習性を持つ動物なので、音や気配、匂いなどで危険を察知した時には、群れの全員に情報を発信し危険が近づいていることを知らせます。

来客時に吠えるのは、自分の縄張りに知らない人が入って来た為に、自分自身や飼い主さんを守る意味で警戒し吠えているのです。

特に責任感が強いオスの犬や年長の犬はこの傾向が強く、些細な物音にも過敏に反応しがちです。

この時の鳴き声には一刻も早く危険を知らせなければいけないという思いがある為、声が大きく甲高くなりすぐには鳴きやみません。

こうした場合は、叱るのではなくなだめてあげると、恐怖心が和らぎ、気持ちが落ち着けばおさまることもあります。

また、叱る場合も高い声で叱ってしまうと飼い主さんも愛犬と一緒に来客に対して吠えていると勘違いしてしまうことがあります。

要求吠え

「要求吠え」は犬が飼い主さんに対して何かを要求するときの吠え行動です。

ご飯の時間に吠えたり、散歩の時間遊んで欲しい時に鳴くケースです。

犬がこの「要求吠え」をしてしまうのは、例えばご飯の要求の時に吠える場合には「お腹が空いた時に吠えたらご飯をもらえた」という記憶が愛犬の中にあるからです。

要求吠えに人が反応してしまうことで、犬は「吠えたら望みが叶うんだ」と理解し、繰り返し吠えるようになり、場合によってはどんどんエスカレートしていきます。

「要求吠え」をしつける時には、愛犬に吠えても思い通りにならないことを辛抱強く教える必要があります。

愛犬が「要求吠え」をしても反応せずに一旦その場から離れ、吠えるのを辞めたら褒めてあげることで「吠えるのをやめれば褒めてもらえる」と理解し、徐々に「要求吠え」をしなくなります。

ストレス吠え

「ストレス吠え」は名前の通りストレスを感じて吠えてしまうことです。

犬もストレスが溜まってくると、人と同じように声を出してストレス発散をしようとします。

ストレスの原因が運動不足や引っ越しによる環境の変化などと特定できる場合には、吠えるのをやめるようにしつけるより、ストレスの原因を取り除いてあげた方が吠えにくくなります。

日頃から適度な散歩をしたり、しっかり遊んでコミュニケーションを取り、安心感や満足感を与えるようにすると、「ストレス吠え」は少なくなります。

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興奮吠え

「興奮吠え」は嬉しくて気持ちが高ぶっているときや、他の犬を遊びに誘うときなどの吠え行動です。

飼い主さんが帰宅した時遊んでいる時他の犬を遊びに誘う時大好きなおもちゃを見つけた時などに鳴くケースです。

特に問題ない吠え行動のように感じますが、興奮状態になってしまうと飼い主さんの声が耳に届かないほど冷静さを失ってしまう場合があります。

こうした場合、急な飛び出しによる事故などの恐れもあるので、愛犬が落ち着くまで待つ必要があります。

「興奮吠え」のしつけでは、飼い主さんの冷静さが重要です。

飼い主さんが帰宅した時に愛犬が駆け寄ってきてくれると嬉しくなってしまいますが、「興奮吠え」を治す為に反応するのをぐっとこらえ、愛犬と目を合わせず吠えなくなるまで無視します。

吠えるのをやめて落ち着いたら低いトーンでゆっくりした動きで接してあげましょう。

吠え始めた際に「伏せ」や「待て」などのコマンドを出して愛犬の気持ちを抑えてるのも効果的です。

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不安吠え

「不安吠え」は不安や恐怖、緊張を覚えた際に吠えることです。

飼い主さんの外出を察知して吠えたり飼い主さんが席を少し離れただけで吠えたりするケースです。

「不安吠え」の場合、飼い主さんの留守中も吠え続けてしまったり、不安を拭うために物を破壊したりと問題行動を起こす「分離不安症」という障害の可能性もあります。

軽い分離不安症による「不安吠え」はしつけにより治すこともできます。

具体的には、家の中で少しだけ飼い主さんが離れる時間を作り、静かにできたら褒めてあげます。

離れても吠えないでいられる時間を少しずつ増やしていき、愛犬に「離れても飼い主さんは必ず帰ってくる」と理解してもらうことで、徐々に一人の時間にも慣れていく期待が持てます。

お留守番をさせる時は「お留守番させてしまって申し訳ないな」という気持ちを出さずに毅然とした態度で出かけることがポイントです。

ただし、不安分離の症状が重い場合には犬の脳や神経などにも障害がある可能性があるため、早めに獣医さんに相談する必要があります。

遠吠え

「遠吠え」は遠くの犬の鳴き声や雷などの音に反応して吠える行動のことです。

「遠吠え」は犬の本能的な習性なので、しつけでコントロールするのはなかなか困難です。

しかし、辛抱強くしつけていけば徐々に少なくなっていく期待も持てます。

「遠吠え」を始めたらおもちゃやおやつなどで気を引き、吠えるのを止めたらしっかり褒めてあげましょう。

病気を患っている

吠えてしまう犬の中には、病気が原因で吠えてしまう子もいます。

また、高齢になり認知症を患ってしまい吠えてしまう場合もあります。

病気が疑われる場合には、獣医さんに相談してみましょう。

犬の吠え癖のしつけ方

まずは愛犬がなぜ吠えているのかを飼い主さんがしっかり理解し、「吠える原因」に合わせた方法でトレーニングをしていきましょう。

原因に寄らず「吠えたら叱る」では、愛犬は怒られる理由が分からずにストレスが溜まったり、ますます吠えるようになってしまう場合もあります。

また、小さい頃から色々な音に慣らせたり、色々なところへ連れて行ったりする事で、警戒するものが絞られ、大人になってからほとんど吠えない子になる期待ができます。

愛犬が吠えている場合には、吠えている理由を見つけ、それに合わせて対処していきましょう。

しばらく無視をする

愛犬が「要求吠え」をしている場合には、「要求を満たしたい時に吠えたらそれが叶った」という理解をさせないために、犬が「要求吠え」をしても応えず、無視をすることが有効な解決策です。

中途半端に叱ってしまうとかえって興奮してしまったり、「たくさん吠えたことで反応してもらえた」と考え吠え癖が酷くなってしまう場合があります。

忍耐のいる話になってしまいますが、徹底的に無視をして、吠えるのをやめた時には褒めてあげるのが良いです。

そしてもう一つのポイントが、ご飯やお散歩の時間を決めないことです。

ご飯やお散歩の時間を決めると「そろそろご飯やお散歩の時間だ」と要求するきっかけになってしまうので、時間を決めずに面倒を見るのも有効手段です。

ストレス発散させる

犬はストレスを感じると吠えてしまったり、しつこく何かを要求したりするようになる事がある為、ストレスの原因を取り除くことが吠え癖をやめさせる対策になります。

例えば、お散歩のコースを変えてみたり、ドッグランなどで思いっきり遊ばせたり、お気に入りのおもちゃでたくさん遊んであげたり、愛犬のストレスを発散させてあげる工夫をしましょう。

生活環境に慣れさせる

「警戒吠え」の場合には来客やインターホンの音、車の音など生活環境に慣れさせる事で警戒する必要がないという事を覚えさせます。

ある程度警戒が軽減し「警戒吠え」が治るまでは、クレートやサークルなど愛犬が安心できる場所に入れてるようにすると、少しずつ生活環境に慣れやすくなる期待が持てます。

小さい時からCDなどで音に慣れさせるトレーニングをするのも効果的です。

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落ち着ける空間を作る

サークルやクレートで「ハウストレーニング」をしつけ、吠えてしまうたびハウスに戻るようトレーニングするのも有効な手法です。

ただし、無理矢理ハウスをさせてしまうのでは逆効果になってしまうので、自分からハウスに入って待機できるようにトレーニングすることが重要です。

このハウストレーニングができるようになっておけば、外出先でいつもと異なる環境になった時にもクレートで安心して休む事ができます。

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特に吠えやすい犬種

牧羊犬・狩猟犬

牧羊犬や狩猟犬として活躍する犬種は、吠えて飼い主さんに合図を送る為、特に吠えやすい犬種として知られています。

【牧羊犬】
ボーダーコリー、シェットランドシープドッグなど

【狩猟犬】
ジャックラッセルテリア、ダックスフンド、ビーグルなど

体の小さい犬種

一般的に体が小さい犬種は警戒心が強いため、小さな物音にも反応したり、他の犬に対して吠えやすいと言われています。

ただし、小型犬の中でも短頭犬種は吠えにくいと言われています。

もちろん育った環境や両親犬の性格なども影響するため、上記の小型犬が必ず吠えるとも限りませんし、短頭犬種が全く吠えない訳でもありません。

【小型犬の中でも吠えやすい犬種】
チワワ、ポメラニアン、パピヨンなど

【吠えにくい小型犬の短頭犬種】
フレンチブルドッグ、パグ、シーズーなど

吠え癖のNGしつけ

犬が無駄吠えをする時には何かしら精神的に追い詰められていることが多いです。

不安や緊張でパニックを起こしている状況でさらに叱られてしまうと、ますますパニックが加速して吠えてしまう可能性があります。

犬が吠え癖をしつける際に逆効果になってしまう行為は避けましょう。

大きな声で怒らない

犬が吠えている時は、不安や緊張した気持ちで飼い主さんに助けを求めている可能性があります。

このような状況で飼い主さんに叱られるとパニックになってしまい、むしろ余計に鳴き続けてしまうことがあります。

また、吠えた時に叱ってしまうと「吠えたことで構ってくれた」と勘違いし余計に吠える場合もあります。

犬は褒められた時のことの方がよく覚えている生き物です。

怒りたい気持ちを抑えて、「吠えなくなったら褒める」ことを意識してしつけを行いましょう。

おやつを与えない

吠えているのを静かにさせようとおやつを与えてしまうと、吠えたことでご褒美をもらえたと勘違いしてしまう可能性があります。

おやつを与えてしまうと、今後同じような場面に遭遇した時にご褒美のおやつをもらうために吠えるようになってしまいます。

おやつは、無駄吠えを止めるためにコマンドに従い、静かに待機できた時に与えるようにしましょう。

叩かない

無駄吠えが続くと飼い主さんにとっても大きなストレスになり、感情的になって愛犬を叩こうとしてしまうことがあるかもしれません。

しかし、叩かれたことで犬は衝撃や痛みを感じはしますが、その衝撃や痛みは無駄吠えをやめるという思考には直結しません。

むしろ、叩かれたことで犬は飼い主さんへの不信感や恐怖を募らせ、パニックを起こしてしまい、無駄吠えが悪化する可能性もあります。

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吠え癖対策に役立つグッズ

吠え癖対策に役立つ期待の持てるグッズもあります。

ただし、後述のようにデメリットもあるので、愛犬に合うかどうかを吟味しながら活用するようにしましょう。

首輪タイプ

首輪のように犬の首に装着し使用するグッズでサウンドや振動を与えて犬の無駄吠え防止します。

犬の鳴き声に自動に反応するタイプと、飼い主さんがコントローラーで刺激を与える手動のタイプがあります。

以前は、大きすぎて小型犬には不向きだったり、小さすぎて大型犬には効果が弱かったりしましたが、今は小型化し強度も調節できる商品が多く全犬種対応のものが多いです。

携帯タイプ

犬が吠えたら、飼い主さんが携帯しているグッズのボタンを押すことで、器具から超音波や警告音が発信されます

携帯タイプのデメリットは、飼い主さんが近くにいないと器具の効果が弱くなる事です。

飼い主さんが近くいることで、飼い主さんに何かされたと愛犬が気づき、信頼関係に問題が生じてしまう危険性もあります。

据え置きタイプ

愛犬が過ごす場所にグッズを設置し、愛犬が吠えると器具から高周波や警告音などの刺激が発信されます。

愛犬の行動範囲が広い場合には一箇所だけでは足りず、複数箇所に設置する必要があります。

スプレータイプ

愛犬が吠えたら、飼い主さんが愛犬に向かってスプレーを噴射します。

スプレーを噴射すると鳥類やベビなどが攻撃する時に出す鳴き声に似た音が出て、愛犬が驚いて吠えなくなる期待ができます。

ただし、犬の近くにいないと効果がなく、犬が吠えたら即座に対応する必要があります。

また、愛犬が慣れてしまうと、吠えた後に飼い主さんが近づこうとすると愛犬が逃げるようになる可能性もあります。

無駄吠え防止グッズのデメリット

無駄吠え防止グッズを使用するデメリットとしては、愛犬に肉体的、精神的な苦痛を与えることに対するモラルが挙げられます。

また、無駄吠え防止グッズによって強い刺激を与えることで、愛犬が飼い主さんに対し人間不信になってしまうリスクもあります。

さらに、高周波による刺激によって無駄吠えを防止するグッズについては色々な周波数があり、どの周波数が愛犬に対し効果あるのかを検証するのは、飼い主さんにとって金銭的・物理的な負担があるのに加え、もちろん愛犬に対しても大きな負担になってしまいます。

そして、無駄吠え防止グッズは最初は効果があっても、慣れてしまうとまた吠えてしまうようになる可能性もあります。

無駄吠えに限らず、しつけをする上で大事なのは、飼い主さんと愛犬の信頼関係とコミュニケーションです。

安易に無駄吠え防止グッズに頼るのではなく、愛犬とコミュニケーションを取りながら、試行錯誤しながらしつけをするようにしましょう。

まとめ

愛犬の吠え癖を直したいときは、まず吠えている原因を探ることから始めましょう。

愛犬の気持ちを理解し、信頼関係を築きながら、辛抱強くトレーニングを試してみましょう!