こんにちは。
ポメラニアンのモコ(@mocochi1011)です。
愛犬が近くに寄ってに来たり、外でお散歩中のワンちゃんと会った時など、ついつい撫でたくなりますよね!
撫でられて喜ぶ犬も多いですが、実は迷惑に感じている時もあるんです。
撫でられている時の犬の様子から、その心理を考えてみましょう。
犬を撫でる意味を理解しよう
犬にとって撫でられることは、信頼関係を築く最初のステップと言えます。
それは母犬が子犬の体を舐めて世話をし安心感を与えるからです。
私たちが愛犬を撫でる行為は、母犬が舐める行為と同じ意味があるのです。
撫でられている時の好ましい反応
犬を撫でた時の好ましい反応は、目を細め、柔らかな表情になっている状態です。
また身体全体の筋肉が緩んでいればさらにリラックスできている状態です。
撫でると興奮するような場合は、犬は喜んでいる状態ではあってもリラックス状態とは言えません。
興奮状態を助長したくなければ撫で方を変えるか、一旦撫でるのをやめて落ち着かせましょう。
犬を落ち着かせるためには、できるだけゆっくり優しく撫でましょう。
落ち着かせる撫で方ができれば、外出先等で興奮してしまったり緊張した時に役立ちます。
触れることで飼い主さんの気持ちも伝わってしまうので、犬んが緊張している時には、飼い主さんの気持ちも落ちつかせ、深呼吸しながら撫でてあげると徐々に落ち着いていきます。
撫でられている時の注意すべき反応
犬によっては触れてほしくない場所があります。
例えば、首を撫でていたら喜んでいたのに、後ろ足を撫でようとしたら唸られてしまうなんてことがあります。
それは犬にとって触れられることに不快感を感じたり不安を感じる場所があるからです。
注意すべきなのは、普段は喜んでいた場所なのに、急に嫌がり始めた場合です。
その場合は傷や炎症がある場合もあるので、反応がいつもと違う場合には必要に応じて獣医さんに診てもらいましょう。
このように体に触れたり撫でてあげることは病気の早期発見に役立ちます。
普段から、しっかりスキンシップをとりましょう。
撫でられて喜ぶ時の心理
犬が撫でられて喜んでいる場合、どのような心理なのでしょうか?
コミュニケーションが取れて嬉しい!
犬の祖先は群れで生活していました。
その頃から犬達はお互いに舐め合って絆を確認したり、触れ合いを通してコミュニケーションを取ったりしてきました。
犬にとってスキンシップとは、とても大切なコミュニケーション方法なのです。
犬は言葉を話すことはできませんが、スキンシップを通してなら人間ともコミュニケーションを取ることができます。
なので信頼している飼い主さんや大好きな人に撫でられることは、犬にとって大きな喜びなのです。
気持ちいい!
人間がマッサージされると気持ちいいのと同じように、犬も撫でられることで気持ちいいと感じます。
特に自分で掻いたり舐めたりできない場所を撫でてあげると喜ぶ犬は多いです。
信頼する飼い主さんに撫でてもらうことで寝落ちしてしまうことさえあります。
安心できる!
先述した通り、子犬は母犬に舐めてもらったり、兄弟犬とくっつき合ったりすることで安心感を得ます。
この感覚は成犬になっても残るため、飼い主さんに優しく撫でられると安心することができます。
ちなみに愛犬を撫でることで心拍数や血圧が低下し、飼い主さんも精神的に落ち着く状態になることが研究で証明されているそうです。
うれしい!遊んで!
犬を撫でた時に尻尾を大きく振って体をくねらせながら喜んだり、撫でた途端に楽しそうに飛びついてくる時は、構ってもらえたこと自体を喜んでいます。
飼い主さんに撫でられたことで「今は遊んでもらえる時間なんだ!」と思うのです。撫でている時に喜んで走り回ったり、飛びついたりと大きなアクションが見られる時は「遊ぼう!」と誘っているのかもしれません。
ホルモンが分泌されて幸せな気分になる!
愛犬と見つめ合ったり触れ合ったりすると、人とワンちゃん双方に『オキシトシン』というホルモンの分泌量が増えます。
『オキシトシン』とは、母親が分娩するときに分泌される事で知られているホルモンですが、このホルモンにはストレスを軽減したり、幸福感や免疫力を高めたりする効果があります。
『オキシトシン』はスキンシップによって分泌が促されますが、人間同士だけではなく、人間と犬の関係でも分泌されます。
そのため犬は人に撫でられると『オキシトシン』が分泌されて、幸せな気分になるのです。
撫でられて喜ばない時の心理
一方で、撫でても喜ばない時の心理はどのようなものがあるのでしょうか。
迷惑、やめて欲しい!
撫でられることを喜ぶ犬は多いですが、いつでも誰に撫でられてもうれしいというわけではないので注意しましょう。
特に知らない人や気を許していない相手に撫でられると『何をされるんだろう?』といった緊張や不安を感じる犬も多く、お腹など体のやわらかいところを触られる事を嫌がる犬も多いです。
またぐっすり眠っている時に突然撫でられると驚いて目を覚ましてしまったり、夢中で遊んでいる時に抱き上げられて撫でられると遊びから引き離されることに不満を感じる犬が多いでしょう。
撫でられる相手やタイミングによっては『やめて!』と迷惑に感じることがあり、その場合は体の向きを変えたり、立ち上がって移動したりと落ち着かない様子を見せることがあります。
あまり喜んでいない様子が見られたら、追いかけ回したり無理に撫でたりせず犬の方から『撫でてー!』と寄ってくるのを待ちましょう。
相手に興味がない!
例えば外で散歩中の犬を撫でさせてもらった時に犬の反応が薄かった場合は、残念ながら犬が興味ないと感じている可能性があります。
犬が興味を示さない理由はいくつか考えられますが、
- 撫でてきた人ことを苦手だと感じている
- 人と触れ合うことに慣れていない
- もともとクールな性格をしている
- 犬の苦手な匂いを身に纏っている
- 警戒心や不安を抱いている
といった理由が多いです。
触られ方が気に食わない!
犬が撫でたときに喜んでくれない原因として、苦手意識を持ちやすい触り方をしてしまっていることも多いようです。
触り方が雑だったり嫌がる場所を触ったりすると犬が撫でられるのを我慢することがよくあります。
犬を触ることに慣れてない人や力加減を調整するのが苦手な子供は犬が苦手意識を持ちやすい傾向にあるので、『優しく撫でる』『足やしっぽ、鼻の周り等嫌がりやすい場所は触らない』ということを意識しましょう。
ちなみに、道で出会った散歩中の犬と触れ合うときは不安を感じにくい『肩周り』を触るのがお勧めですです。
拗ねている!
いつもなら撫でると嬉しそうにするのに、たまに撫でたのに無表情になったり、知らんぷりするような態度をとることがあります。
そういった場合は『拗ねている』可能性があります。
犬は喜怒哀楽がハッキリしているので、飼い主さん放っておかれると拗ねてしまうことがよくあります。
そして拗ねた時には人間と同じような行動をすることが多いのです。
拗ねた時に撮る行動として
- 無視してくる
- ふて寝する
- 近づくと離れる
- 撫でても知らんぷり
など人間が拗ねている時の行動と似ています。
忙しくて構ってあげる時間がなかった、長時間お留守番させていたなどの後に愛犬を撫でても冷たい対応をされた場合、拗ねている可能性が高いので落ち着くまでそっとしておいてあげたり、散歩に連れて行ったり一緒に遊んで気分転換させてあげましょう。
放っておいてほしい!
愛犬を撫でたときに反応が薄い場合には『今は放っておいてほしい!』と感じている可能性があります。
犬は人間と同じように1人で静かに過ごしたくなることがあるようです。
犬が自分だけの時間を大切にしたがっているときは少し放っておきましょう。
しばらくするとまた元気な姿を見せてくれるので、そのときにたくさんスキンシップしてあげましょう。
体調が悪い!
犬がずっと横になったまま動こうとせず、好きな部分を撫でてあげても反応が薄い場合は体調を崩していたりケガや病気によって不調になっていたりする可能性が考えられます。
食欲がない、下痢や嘔吐をしているといった症状がみられたらできる限り早く獣医さんに連れていってあげましょう。
犬が撫でられて喜ぶ場所とは?
愛犬を撫でてあげたい時、どこを撫でると喜んでもらえるのでしょうか?
後ろの首の部分
首は犬にとって撫でられると気持ちいい場所と言われています。
四足歩行で歩く時に常に首で頭を支えながら歩いているので、首は凝り易い場所なんです。
その首の部分を優しく揉むようにしてあげるとうっとり気持ちよさそうになります。
あごの下から首にかけて
犬はあごの下から首にむけて上から下にやさしく撫でると気持ちいいと感じます。
ここには緊張が和らぐツボがあるので、ここをやさしく撫でられるだけでリラックスでき、穏やかな気分になると言われています。
腰から尻尾の付け根
腰からしっぽの付け根あたりも犬の大好きな部分と言われています。
腰を優しく揉んであげたり、付け根をかいてあげたりすると喜びます。
耳の後ろや付け根の部分
耳の後ろは普段触ることが少ないかもしれませんが、実は気持ち良い部分なんです。
耳の後ろを軽く揉んだり、付け根あたりをかいてあげると気持ち良いようです。
頬のあたり
ワンちゃんにとって頬のあたりはけっこう気持ちいい場所のようです。
頬を手でやさしく撫でてあげると、うっとりと眠たそうにする事があります。
撫でられるのを嫌がる場所
犬が撫でられたり触られたりするのを嫌がる箇所を紹介します。
口や鼻
犬は一般的に口や鼻を触られるのを嫌がることが多いです。
普段から歯ブラシをして触らせてくれている場合は問題ないですが、触られることに慣れていない犬の場合は、口や鼻を触った後に、餌をあげたり気持ちがいいところを撫でてあげるなどして、少しずつ触られることに慣れさせましょう。
鼻も口と同様で犬にとってはとても大事な部分なので無理に触らない様にしましょう。
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しっぽの先
犬のしっぽはとても敏感なので、しっぽの先をマッサージするのは避けましょう。
しっぽを触りたいときは付け根をマッサージしてあげるようにしましょう。
足の先や耳の先
犬の体の先端部分は触られると不快な部分です。
耳の掃除をするときや、足を拭くときなど必要な時以外はなるべく触らない方が良いでしょう。
犬を撫でる時に注意したいこと
犬を撫でるときに注意するべきことをご紹介します。
むやみやたらに頭を撫でない
犬を撫でる時についついまず頭を撫でたくなりますが、実は頭を撫でることは犬にとってうれしいこととは限りません。
それは犬の頭を撫でようとする時には犬の頭の上から手をおろすことになる為、それが犬にとって怖い場合があるからです。
もちろん犬が心を許している場合は、頭を撫でられるとうれしいと感じることもありますが、初めて会う犬やまだスキンシップに慣れていない犬の頭をむやみやたらに撫でるのはやめましょう。
すぐに撫でさせてくれない時は犬にあわせて
犬によって撫でられるのが好きな犬や苦手な犬、また撫でられること自体に慣れていない犬など色々な犬がいます。
そのため、すぐに撫でさせてくれなくても無理に撫でようとせず、犬のペースに合あわせることが大切です。
犬の様子を見ながら少しずつ撫でていくと、撫でられる事が好きになった犬は、『撫でられること』=『気持ち良いこと』と認識するようになります。
そうなれば、そのうちに犬の方から『撫でて』と甘えてくる様になります。
犬の方から撫でてほしいと来るようになれば、犬との距離はぐっと近づいています。
まとめ
犬を撫でることは、コミュニケーションを取る上で大切なスキンシップになるだけでなく、ケガや病気など体調不良の早期発見にも役立ちます。
犬の気持ちに合わせつつ、普段から撫でてあげるようにましょう。
今回は犬が撫でられると喜ぶ場所や嫌がる場所についてもご紹介しましたが、実際には犬によって撫でられて喜ぶ場所や嫌がる場所は異なります。
撫でられている時の犬の表情などから見極めてあげましょう。