「待て」は愛犬に教えておきたい基本的なしつけの1つです。 こんにちは。
ポメラニアンのモコ(@mocochi1011)です。
子犬のうちに社会に慣らし、しつけを行うことで、他のワンちゃんや飼い主以外の人を怖がらずに接することができるようになります。
今回は、何を優先してしつけを行えば良いのか紹介し[…]
「待て」は愛犬の身を危険から守るため、そして他人に迷惑をかけないため、また飼い主さんと愛犬の清潔な生活空間を守るために、最低限必要なしつけです。
今回は「待て」のしつけについて、その必要性や教える時のコツなどについて解説しています。
「待て」が必要な理由とは?
「待て」のトレーニングは、ワンちゃんを少しの間じっとさせておくことだけが目的ではありません。これから紹介する理由などにより、ワンちゃん自身の欲求を抑えて飼い主さんの指示に従って待つことを覚えることがゴールです。ワンちゃんの欲求を抑えることはなかなか簡単ではありませんが、トレーニングを続けていくことで、飼い主さんの絆はより強いものになっていくはずです。
ワンちゃんや周囲の安全を守ることができるから
子犬のうちにしっかり「待て」をしつけておくことで、愛犬自身や他のワンちゃん、他人の安全を守ることにつながります。
散歩やお出かけなどで行動範囲が広がると、家族以外の人や他のワンちゃんに出会う機会が多くなります。しかし、出会った人やワンちゃんに対して、「かまって欲しい!」「遊んで欲しい!」と飛び付こうとしてしまったり、逆に攻撃的的な態度を取ってしまったりするかもしれません。
また、横断歩道などで道路に飛び出してしまうこともあるかもしれません。
周囲の人やワンちゃんに嫌な思いをさせたり、事故を起こしたりといったトラブルを防ぐためにも、どんな状況でも「待て」ですぐに愛犬の動きを止められるようにトレーニングしておきましょう。
公共の場でのマナーを守ることができるから
ドッグカフェやドッグランなどは、ワンちゃんの気を散らせる刺激が多く「待て」の難易度はグッとあがります。子犬のうちから色々な環境で「待て」のしつけを行っておくことで、刺激が多く興奮してしまいがちなドッグカフェなどに入るときにも躊躇せずに済むはずです。
また、公共の場でワンちゃんが「待て」ができないと、好奇心の向くままに周りの人に行ってしまったり、その荷物などをあさってしまったり、置いてある食べ物を食べてしまったりといった迷惑をかけてしまう可能性があります。
公共のマナーを守り、スムーズにおでかけを楽しむためにも「待て」が確実にできることは大切です。
非常時に役立つから
愛犬に「待て」のしつけを効果的に使うことは、愛犬自身を危険から守ることにつながります。最近増えてきている地震をはじめとした災害時などにも、きちんと「待て」や「おいで」を習得しておくことで、スムーズな避難が可能となります。このように、ワンちゃんの身の安全を守るためにも、「待て」は重要なしつけなのです。
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「待て」のしつけ方
「何かをする」ことを教える「お座り」や「伏せ」と違い、「待て」は「何もしない」でじっとしていることを教えることになるので、「伏せ」をワンちゃんに理解させるのには少々時間がかかるかもしれませんが、根気よく教えてあげましょう。
まずは「お座り」をさせる
「待て」は立ったまま待たせることも可能ですが、「お座り」(または「伏せ」)してる状態の方が待ちやすいので、まずは「お座り」を覚えてからしつけるようにしましょう。
「お座り」をさせて「良い子〜!」と褒めたら、「お座り」をして待てている内に「よし!」と声をかけて、手を開きおやつをあげます。
「お座り」をしたら1〜2秒して「よし」
初めはワンちゃんが「お座り」をしてから1〜2秒で「よし!」と声をかけて、手を開きおやつをあげます。
「お座り」で待ち続けていればご褒美がもらえると学習してもらうことが大切なので、ワンちゃんが立ち上がってしまった場合には待たせる時間が長すぎたということになります。おやつをあげずに最初からやり直しましょう。
ワンちゃんが「お座り」をして、お尻が地面についているときにおやつをあげることがポイントです。
徐々に時間を伸ばす
まずは「待て」の練習を1〜2秒の短時間から始めて、愛犬の様子を見ながらもう少し待てそうだったら「待て」の時間を5秒、10秒、30秒と徐々に伸ばしていくようにします。
いきなり何十秒と長時間の「待て」にチャレンジするのではなく、2秒待てたら次は5秒、5秒待てたら次は8秒というくらいゆっくり気長に取り組むことがお勧めです。
少し離れても「待て」ができるように
「待て」の言葉が理解できたら、次はワンちゃんから飼い主さんが少し離れられるようにレッスンします。ワンちゃんが「お座り」している状態で、ワンちゃんの目を見ながら一歩ずつ後ろへ下がって距離をとります。
「距離を取る」→「ワンちゃんが動いてしまう前に「よし!」と言っておやつをあげる」という感じに繰り返して徐々に距離を伸ばしていくと良いと思います。
急に下がるとワンちゃんが不安になってしまうため、初めは1歩、それができたら次は2歩、と少しずつ距離を伸ばしましょう。最終的に10歩ほど離れることができれば十分でしょう。
「待て」を教える時のポイント
動きのないしつけなので、ワンちゃんもあまり好きではないトレーニングである場合があります。
いかに楽しく、ワンちゃんにやる気になってもらうかがポイントになります。ワンちゃんに失敗させないように、よく様子を見ながらトレーニングを進めることが大切です。
集中できる場所で行う
「待て」のしつけに限らず、ワンちゃんのしつけを行う際はなるべく気が散らない場所や環境で練習するようにしましょう。
トイレを済ませ、周りにおもちゃなど気になるものがないような静かな場所で練習しましょう。
きちんと集中できる環境で「待て」ができるようになったら、今度はまわりにおもちゃなどがあってワンちゃんの気が散ってしまいがちな環境や刺激が多い場所や公園などに場所を移して練習していきましょう。
短い時間から始める
ワンちゃんの集中力は5~10分と言われています。「待て」のトレーニングは集中が必要なので特に疲れてしまう様です。
「待て」の練習はまずは1秒、2秒など短時間から練習するようにしましょう。
いきなり長時間に挑戦し失敗をしてしまうと学習がストップするどころかワンちゃんもストレスを感じてしまいかねません。ワンちゃんが「待て」に対して嫌悪感を感じてしまうと、「待て」を教えづらくなってしまうので注意が必要です。
またワンちゃんの集中力を考慮しワンちゃんが飽きたり集中が切れて失敗してしまう前にトレーニングを終えたり、気分転換に遊んだりしましょう。
人もワンちゃんも楽しく練習しよう
しつけを練習する際、飼い主さんの方がつい夢中になって、表情が真剣になったり、大きな声を出してしまったりしてしまいがちです。
ワンちゃんは人の声や表情の変化を敏感に感じとる為、飼い主さんが険しい顔や大声を出してしまうと委縮してしまうことがあるので、意識して声と表情を柔らかくしましょう。
そして「待て」が上手にできた時には大袈裟なくらいたくさん褒めてあげましょう。
まとめ
「待て」に限らず、しつけは覚えるまでに時間がかかることがあります。
飼い主さんが早く覚えて欲しいという気持ちが強くイライラしてしまうとワンちゃんにとって「待て」のしつけが楽しくなくなってしまうので、ゆっくり時間をかけて楽しむ気持ちで向き合いましょう。