子犬のしつけはいつから?優先順位は?やっておくべきトレーニングを紹介☆

こんにちは。

ポメラニアンのモコ(@mocochi1011)です。

子犬のうちに社会に慣らし、しつけを行うことで、他のワンちゃんや飼い主以外の人を怖がらずに接することができるようになります。

今回は、何を優先してしつけを行えば良いのか紹介したいと思います。

しつけはいつから始める?

犬のしつけは幼い頃から始めるのが理想的とされていますが、生後2〜3ヶ月までの子犬は脳が未発達な状態なので、しつけを理解することができません。

そのため、しつけを始めるのは生後2〜3ヶ月以降に行うのが良いでしょう。

もちろん犬種やその子の個性等によっても変わってくるため、様子を見ながら判断しましょう。

しつけはトラブルが回避できるだけでなく、愛犬と飼い主さんとのの意思疎通や信頼関係を築いていく上でも重要です。

理想的なしつけのタイミング

子犬のしつけは成長段階に応じて実施していく必要があります。

「アイコンタクト」を基本に愛犬にとって必要な順番でしつけを行いましょう。

子犬を迎えてすぐ

愛犬をお家に迎えたら信頼関係の構築から始めます。

その一歩目が前述の愛犬自身の「名前を覚えさせる」しつけをすることです。

愛犬の名前を覚えてもらうには固定の名前で呼び続けることが重要です。

名前に「ちゃん」付けしたり変形させたあだ名のような呼び方を混ぜてしまうとなかなか覚えづらくなってしまうので、呼び方は統一するようにしましょう。

なかなか覚えてもらえない場合には名前に反応した時におやつを与えるようにしましょう。

また「トイレトレーニング」も早い段階で覚えさせることが望ましいです。

↓愛犬から信頼されている仕草についての記事もご参照ください↓

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環境に慣れてきたら

愛犬が環境に慣れてきたら「おすわり・伏せ・待て」を覚えさせながら「セルフコントロール」を覚えさせて興奮を抑えるコントロールをさせ、同時に身体に触れられることにも慣らす「ボディコントロール」も覚えさせていきましょう。

「おすわり・伏せ・待て」は勝手に遠くへ行ってしまったり、吠えてしまったりと問題行動を制止する上で重要な役割を果たします。

しつけとしてはここからが本格的な始まりとなります。

さらに、このタイミングで「ハウス」をトレーニングし家庭内のルールも教えていきましょう。

徐々に病院などにいく機会も増えていくので「ボディコントロール」をしつけながら「ちょうだい」なども教えていきましょう。

生後3ヶ月を過ぎた子犬は好奇心旺盛なので、根気良くしつけていきましょう。

初めてのお散歩の前

初めてのお散歩に行く前に「おいで」などの危険を回避する為のしつけをしておきましょう。

万一リードが外れてしまった際などに道路へ走ってしまわないようにする為に重要になります。

↓愛犬のお散歩のしつけについての記事もご参照ください↓

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身体を自由に触らせてくれるようになったら

愛犬が「ボディコントロール」できるようになり身体を自由に触らせてくれるようになったら、「歯磨き・ブラッシング」をしつけていきます。

子犬のうちにしっかり口内ケアをしていくことで、成犬になった時に歯周病に悩まされなくなります。

子犬を迎えてすぐに始めたいしつけ

しつけは飼い主さんと愛犬が意思疎通する為のものです。

愛犬と飼い主さんが心地よく安全に暮らせる為に早めに最低限覚えておいた方が良いしつけをご紹介します。

アイコンタクト

まずは「アイコンタクト」をしつけ、必要な時に飼い主さんに注目させ『今から大事なことを伝える』ことを分からせます。

実際に目と目が合わなくても、はじめは顔を見てくれればOKです。

求めに応じて飼い主さんに注目させることはしつけの基本になります。

名前を覚えさせる

名前は子犬をお迎えする日までにしっかり決めておきましょう。

ブリーダーさんから直接引き取る場合には、犬の名前をブリーダーさんに事前に伝えておくと、譲渡前からブリーダーさんが犬を名前で呼んでくれることも多いです。

子犬を家に迎えたら、あらかじめ決めた名前で呼んであげましょう。

ちゃん付けや略称で呼ぶのは大丈夫ですが、ポイントは家族全員が統一した呼び方をすることです。

最初は反応はできなくても、何度も名前を呼ぶうちにそれが自分のことだと覚えていきます。

名前を呼んだときに子犬が近寄ってきたら、たくさん褒めてあげましょう。

今後のしつけのために自分の名前には良いイメージを持ち続けてもらうことが大切です。

そのため、悪さをした時にも名前を大声で呼んで叱りつけるのはやめましょう。

トイレトレーニング

「トイレトレーニング」は初めて犬を飼った人にとって最初の課題かと思います。

トイレの場所を認識する前に家のどこかでおしっこをしてしまうと、そこに残った匂いに誘発されて、また同じ場所に繰り返しおしっこをしてしまうことが多くなります。

子犬は寝起きや遊んだあと、ご飯の後などにトイレに行きたそうなサインを出します。

子犬がおしっこをしそうなタイミングやサインを見計らって子犬をトイレに誘導することを繰り返してみましょう。

子犬は膀胱が小さいのでトイレのタイミングも近いですが、根気よくしつけていくことが必要です。

トイレでおしっこができたら、十分に褒めてあげましょう。

また失敗してもあまり大げさに叱らないようにしましょう。

叱り過ぎると、おしっこを我慢したり隠れてしてしまったりするようになってしまいます

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子犬が環境に慣れてきたら始めたいしつけ

子犬を家に迎えて2~3週間が経ち、ある程度自宅の環境に慣れてきたら、次のしつけを始めましょう。

「アイコンタクト」がしっかりできるようになり、飼い主さんとの信頼関係ができてからが次のしつけのスタートの目安と考えましょう。

おすわり・伏せ・待て

「お座り」や「伏せ」、「待て」人間と一緒に生活する上で愛犬が好き勝手な行動をしないように動きを制御したり、興奮を落ち着かせるためのものであり、これらのしつけによって愛犬と飼い主さんの主従関係を明確に築かれていくとされています。

例えばお散歩の際に愛犬が他の犬や人に対して興奮し攻撃的な行動を取ってしまいそうな場合には、「お座り」や「伏せ」・「待て」あらかじめしつけておくと役に立ちます。

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セルフコントロール

「セルフコントロール」はお散歩の時やご飯の時に興奮してしまうのを自ら落ち着かせ自制心を養うしつけです。

飼い主さんの合図によってではなく、愛犬自身で考えることができるようになるのが望ましいです。

また「セルフコントロール」は他のしつけにも基礎となるものです。

犬は「おすわり」や「伏せ」の姿勢で落ち着きやすくなるので、「おすわり」や「伏せ」と合わせてしつけていけると良いです。

↓愛犬の興奮の落ち着かせ方についての記事もご参照ください↓

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ボディコントロール

「ボディコントロール」は愛犬の健康管理の際やボディケアの際、診察の際などに犬の体に触れることが必要となるため、子犬に身体を触られることに慣れさせることも大事なしつけの1つです。

家の中で犬を飼うと家族以外の人との接する機会が少なくなってしまうので、いろいろな人や犬に会わせてあげましょう。

そして外で会った人からおやつをあげてもらうと社会化を学ばせる上でとても良いです。

若い人や老人、メガネをかけてる人や髭を生やしてる人など色々な人に触れてもらうようにしましょう。

はじめは頭や背中など比較的触られても平気な部位から触り、徐々に犬が触られるのを苦手な部分に移っていきます。
触らせてくれたら、「良い子!」「グッド!」などの声をかけてあげましょう。
犬が嫌がるようなら、無理に触らないようにしましょう。
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  • オスの性器

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ハウス

愛犬にとっての安全地帯を与えることは愛犬の精神状態を平静に保つ上で重要です。

ハウスを教えることで災害時などに一緒に同行避難する際に重要なしつけになります。

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ちょうだい

「ちょうだい」のしつけは独占欲を持たせないだけでなく、異物を口に入れてしまった時に取り出したりなどに愛犬の命を守る意味でも重要です。

「ちょうだい」のしつけはおもちゃを引っ張りっこして遊ぶ時などに一緒に教えることがおすすめです。

初めての散歩の前に覚えたいしつけ

散歩に行くようになる前に覚えておくほうが良いしつけをご紹介します。

おいで

「おいで」のしつけは非常に大切なしつけです。

「おいで」を教えておかないといざ愛犬に危険が迫った時や他の愛犬に飛びかかってしまった時などに飼い主さんの方に来させることができません。

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身体を自由に触らせてくれるようになったら覚えたいしつけ

歯磨き・ブラッシング

「歯磨き」は愛犬の健康管理上大切なしつけです。

「ブラッシング」も同じですが、子犬のうちに慣らしておかないといざ「歯磨き」や「ブラッシング」をしようとした時に嫌がってしまうことも多いので、小さいうちから歯ブラシやブラシに慣れさせておきましょう。

「歯磨き」は疎かにすると、虫歯や歯周病を発生させ、やがては食事が困難になり命に関わる問題が発生する可能性もあります。

最初は口元を触られることに慣れさせるようにし、徐々に口を開けて指や歯ブラシを入れられることに慣れさせていきます。

また、「ブラッシング」も健康な被毛を保つためにはかかせないお手入れです。

「ブラッシング」についても最初は短時間からはじめ、手で撫でている間に少しだけブラシを当ててみましょう。

「ブラッシング」に慣れてきたら、徐々にブラシを当てる部分を広げ時間を延ばしていきましょう。

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子犬のしつけの注意点

子犬のうちからしつけをする重要性について説明しましたが、子犬のしつけの注意点を説明します。

短時間でしつける

長時間でのしつけは愛犬にとってストレスになってしまうこともある為、しつけはなるべく短時間で行いましょう。

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しつけの言葉は統一する

名前を呼ぶ時と同じようにしつけをする言葉・コマンドは統一するようにしましょう。

複数の言葉で支持をすると愛犬は混乱してしまいます。

強く叱りすぎない

しつけの時にうまくいかないからと強く叱ってしまうと、しつけが嫌なものになってしまう可能性があり、言うことを聞かなくなってしまう可能性があるので、失敗しても強く叱りすぎないようにしましょう。

しつけが上手くいかない時には?

しつけがうまくいかない場合には、犬の能力の問題だけではなく、飼い主さんの接し方にも問題がある場合が多いです。
うまくいかない場合は、しつけの仕方の見直しをしましょう。
つい甘やかし過ぎていたり、指示のコマンドが統一されていなかったりするとしつけの失敗の原因となるので、時には客観的に犬と接することも必要です。

どうしてもしつけが上手くいかない場合には、しつけ専門のトレーナーや獣医さんに相談し、しつけの方法を詳しく聞いたり、しつけを依頼したりするのも良いでしょう

しつけを覚えさせれば、安心して散歩やお出かけに連れて行きやすくなります。

まとめ

愛犬と共同生活を送って行くにはしっかりしつけをしていかなければなりません。

愛犬にも得意不得意があるので気長にしつけをしていきましょう。

また無理に自分達だけでしつけようとせず、パピースクールなどに通うと愛犬や飼い主さん同士の交流ができるのでとても良いですよ。