犬の肉球の役割とは?病気やケガ、ケアの方法について解説☆

こんにちは。ポメラニアンのモコ(@mocochi1011)です。

愛犬のぷにぷにとした肉球に、可愛らしさを感じる飼い主さんも多いのではないでしょうか。

肉球は犬が直接地面に触れるデリケートな部位で、様々な役割を持っており、健康状態を知るバロメーターにもなっています。

今回は犬の肉球の持つ役割や、起こりがちなケガや病気などのトラブル、ケアの方法などを解説していきます。

肉球の基礎知識

まずは肉球の基礎知識についてお伝えします。

基本構成

犬の肉球は5つのパーツから構成されています。掌球、手根球、指球についてはもう少し詳しく後述します。

  • 掌球(しょうきゅう):中心にある大きな肉球
  • 狼爪(ろうそう):掌球の少し下にある内側の小さな爪、前足の狼爪には骨や筋肉もあるのだが、後ろ足の狼爪を持たない犬種もいる
  • 手根球(しゅこんきゅう):狼爪の少し下にある1つの肉球
  • 指球(しきゅう):爪が生えている4つの肉球

肉球の色

小さい頃はピンク色で成長すると黒くなっていく犬が多いですが、実は遺伝的な要素が大きいため子犬の時から肉球が黒い犬や成犬でもピンクの犬もいます。

肉球の色はメラニン色素の影響が強く、メラニン色素が多い犬ほど肉球の色は黒くなっていくと言われています。

肉球の硬さ

犬の肉球は年齢や生活する環境により硬さが違います。

生まれたての赤ちゃんは、比較的肉球が柔らかく、成長していくにつれて硬くなっていきます。

また、散歩をあまりいかない室内犬は肉球が柔らかいまま育ち、散歩が多い犬はデコボコした場所を散歩する機会が多くなるので、肉球が適応して硬めの肉球となる傾向があります。

肉球の骨

実は肉球にも骨があり、この骨に沿う形で腱、靭帯、血管、結合組織が形成されています。

肉球の構造

肉球は正六角形または正六角柱を隙間なく並べた構造(ハニカム構造)になっています。

肉球の外側は、角質化した硬い皮膚で覆われていますが、内側は脂肪と繊維組織からなる弾力のある繊維でできています。

肉球の部位別の名前

犬の肉球の正式名は「蹠球(しょきゅう)」といい、各部位ごとにも名前を紹介します。

掌球(しょうきゅう)/足底球(そくていきゅう)

肉球の中心にある一番大きな肉球は前足と後ろ足で名前が異なり、前足の場合は「掌球」、後ろ足の場合は「足底球」と呼びます。

手根球(しゅこんきゅう)

「手根球」は地面に接しない部位にある肉球で、人でいう手首部分にあります。

「手根球」は前足にしかありません。

これは進化の過程で使わなくなり、退化した肉球の痕跡器官といわれています。

指球(しきゅう)/趾球(しきゅう)

前足についた4つの肉球を「指球」といい、後ろ足の場合は「趾球」と呼びます。

「指球」の先端から生える爪は表皮の一部が変化したもので、前足に5本、後ろ足に4本あるのが一般的です。

また、人でいう親指部分にある「狼爪(ろうそう)」という爪は、地面に触れにくく伸びやすいという特徴があるため、こまめに切ってあげることが大切です。

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弾力の秘密

肉球のあのプニプニした感触は、何でできているのでしょうか?

肉球の外側は角質化した非常に厚い皮膚で覆われていますが、その下は、脂肪と弾性線維(エラスチン)、膠原線維(コラーゲン)が混在した、柔らかくて弾力のある皮下組織から成っています。

スパイクの役目

犬の肉球の表面は、小さな円錐状突起の集まりでできています。

これが、犬が地面を蹴って走る時に爪と共にスパイクの役割を果たします。

雪道などでも滑らず歩けるのはこの突起のお陰です。

体の中で数少ない発汗場所

他の記事でもお伝えしていますが、犬は人のように全身に汗腺が分布しておらず、汗をかくことができません。

しかし、肉球には汗腺があり、犬の体の中で数少ない汗のかける場所です。

発汗によって、肉球を乾燥から守っていると言われています。

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肉球の役割

ここまで肉球の構造について解説してきましたが、肉球の役割にはどのようなものがあるのでしょうか。

体温調節

人間は汗をかき体温調節をしていますが、犬は「パンティング」(舌を出してハァハァと呼吸をすること)で熱を外へと排出させます。

「パンティング」だけで体温調節できない場合には、肉球から汗を出し体温調節をします。

犬の汗腺は、鼻の頭と肉球にしか存在しないと言われています。

クッション機能・衝撃から足を守る

肉球は人間で例えると靴の役割を果たし、犬の体重を支え、犬が走ったりジャンプしたりする際に体にかかる衝撃を受け止める、クッションのような役割をもっています。

また肉球の中でも真ん中の大きな「掌球」と4つの「指球」は衝撃を吸収する役割を果たしています。

ブレーキをかける

肉球の表面のざらざらした部分は、犬が急ブレーキや急カーブをかけるときのグリップのような役割を担っています。

また先述の通り、肉球には汗腺があり汗を出して適度に肉球を湿らせることで、滑りにくくする役割も果たしています。

地面の冷たさや熱から身体を守る

肉球は角質層が厚いため、地面からの熱や冷気を感じにくいとされています。

そのおかげで多少温度が高い場所を歩いても火傷をしにくいようになっています。

また、犬の肉球内部は動脈と静脈が並走しており、冷たい地面に足をつけて静脈内の血液が冷えてしまっても、すぐそばを流れる動脈の血液に温められるようになっているため、足が冷えにくいという特徴があり、寒い場所でも元気に走る事ができます。

犬が肉球をなめる原因とは

犬はお手入れ(グルーミング)のために肉球をなめることがあります。

また、退屈な時や食後、寝る前などに習慣として肉球をなめる場合もあります。

しかし何度もしつこくなめたり、噛んだりしている場合には注意が必要です。

犬がしきりに肉球をなめている時は、以下のような原因が考えられます。

ストレスを感じている

犬はストレスを感じると、それを紛らわそうとして肉球を舐めることがあります。

犬のストレスの原因は様々ですが、長時間の留守番や散歩に行けない日が続いたり、構ってもらえなかったりすることなどが例として挙げられるでしょう。

この場合、ストレスの原因を探ってうまく対処してあげることが大切です。

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肉球にトラブルを抱えている

肉球に何らかのトラブルを抱えている場合でも、犬は肉球を舐めることがあります。

肉球に傷や炎症などがある場合、舐めてしまうことでさらに症状が悪化するケースもあるので注意しましょう。

犬の肉球のトラブルには、どのようなものがあるのかは次の項目で解説します。

肉球のトラブル

犬の肉球のトラブルとは具体的にどのようなものがあるのでしょうか。

火傷

真夏の昼間にアスファルトや砂浜の上を歩くと、高温や摩擦熱などが原因で肉球が火傷をしてしまうことがあります。

軽症だと見た目の変化が少ないこともありますが、足裏の痛みで歩けなくなることもあります。

重症化すると肉球の色が黒ずんだり、真っ赤になったり、肉球が膨れ上がったり、水膨れができたりするので注意しましょう。

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乾燥・ひび割れ

乾燥によって肉球がカサカサするとひび割れを起こしてしまうことがあります。

また甲状腺疾患などが原因で肉球がひび割れを起こすこともあるので、肉球の感想が気になる場合は獣医さんにしっかり相談しましょう。

指間炎

指間炎とは指と指の間に炎症を起こす皮膚病のことです。

指間炎になってしまうと犬は痛みやかゆみを感じるため、肉球をしきりに舐めたり噛んだりすることがあります。

日常生活のなかで皮膚トラブルとして発症することもありますが、川や海など、水気の多い場所で遊んだ後などに発症することも多いので気をつけましょう。

ケガが治りにくい

肉球は皮膚の再生能力が低く、ケガをすると非常に治りにくいという弱点があります。

脂肪と線維組織で張りつめた状態にあるので、尖ったものなどを踏んで傷つけると傷口がパンと大きく弾けるように開いてしまうのです。

表皮の硬い部分は血管が少なく、肉が盛り上がってくるのにも時間がかかります。

しかも、犬の体重がかかる場所なので負担が大きく、ふさがりかけた傷口がまた開きやすいということもあります。

またm肉球に傷などができるとそこから菌が入りやすくなるため要注意です。

肉球が固くなる病気

肉球に症状が出る病気もあります。

「犬ジステンパー」は非常に致死率の高い感染症として知られ、発熱や鼻水で始まり、次第に咳やくしゃみ、嘔吐や下痢、さらには麻痺や痙攣などの神経症状を現すこともあります。

それ他、鼻や肉球の皮膚が角質化して硬くなる「ハードパッド」と呼ばれる症状が見られるのも「犬ジステンパー」の特徴です。

犬の肉球にトラブルがあった場合の対処法は?

肉球にケガや病気などトラブルが生じた場合は、原因に応じて速やかに対処を行うことが大切です。

まずは考えられる原因を推測し、場合によってはしっかり獣医さんに診てもらいましょう。

火傷の場合

火傷の場合は人間と同様、すぐに患部を冷やすことが鉄則です。

水で洗い流したり、保冷剤をタオルに包んで冷やしたりして様子を見ましょう。

このとき、愛犬が嫌がっていても、しっかりと冷やしてあげることが大切です。

保湿剤などがあれば、塗布してあげることで状態が落ち着く場合もあります。

しかし、痛みが伴っている場合や、肉球がただれ表面がはがれてしまっている場合には、早めに動物病院を受診しましょう。

ケガの場合

散歩などが原因で犬の肉球にケガを負った場合は、汚れがある場合はまず患部を清潔にする必要があります。

ゆっくりと流水で洗い、出血がある場合は圧迫止血を行いましょう。

ケガの場合は素人では対応できないこともあるので、なるべく早目に獣医さんに連れていくことをお勧めします。

病気の場合

病気の場合、症状により対応が異なるので、まずは動物病院を受診し検査によって原因を突き止めるのが良いでしょう。

そして、検査や診断結果によって治療法を獣医師と相談しましょう。

その他、脱水やむくみの対策、食事の栄養バランスなど注意点を確認し、自宅で実践しましょう。

また、「犬ジステンパー」感染症と診断された場合、現状犬ジステンパーウイルスを治療する方法はなく、下痢や発熱など、犬に出ている症状を抑える対処療法を行います。

また食事内容や衛生環境などを整え、免疫を高める治療も行います。

まずは「犬ジステンパーウイルス」に感染しないように、しっかりとワクチン接種を行い予防に努めましょう。

肉球のケア

肉球のケアは、愛犬の健康にとってとても大切なので丁寧にしてあげましょう。

肉球が乾燥している場合には、肉球に専用のクリームを施してあげることで解消できます。

また肉球マッサージには、血行促進やリラックス効果、怪我や病気の早期発見などの効果もあるとされているので定期的にしてあげると良いでしょう。

肉球のトラブルを予防するためには、正しくお手入れしてあげることが重要です。

ここでは愛犬の肉球のお手入れポイントをご紹介します。

基本的に散歩後は拭くだけでOK

肉球の清潔を保つことはもちろん大切ですが、洗いすぎは必要な潤いまで取り除いてしまい、乾燥や皮膚病などを引き起こす原因になります。

基本的に、散歩の後は濡れタオルやウェットシートなどを使い、やさしく拭くだけで十分です。

足まわりの汚れがひどい場合には、犬の足を水洗いしてタオルで拭きしっかりと乾かすようにしましょう。

乾燥が気になる時は肉球クリームを塗る

愛犬の肉球の乾燥が気になる場合は、クリームを塗って保湿してあげましょう。

その際は必ず犬用のものを使用することが大切です。

人用のクリームには香料や着色料が含まれていることが多く、犬が舐めると危険な成分が含まれている場合もあり、また犬の皮膚はとても敏感なので人用のクリームでは刺激が強すぎる心配もあります。

なお、クリームの塗りすぎは雑菌が繁殖しやすくなるので要注意です。

趾間膿皮症(しかんのうひしょう)などの原因になる場合があるので、ベタベタしない程度に塗ることを心がけましょう。

肉球の間の毛をバリカンでカットする

肉球の間の毛が伸びると、そこに汚れや雑菌がたまりやすく、皮膚病などのトラブルの原因になることもあります。

また毛が伸びると滑りやすくなるため、捻挫や脱臼、骨折などの大ケガを引き起こすおそれもあります。

肉球にかかった毛はバリカンなどでカットし、清潔に保つようにしましょう。

肉球マッサージの方法

肉球マッサージの手順をご紹介します。

  1. 指先を水で少しだけ濡らし、肉球を優しく撫でてあげる。
  2. 手の温度で少し温めた犬専用の肉球クリームを両手の親指で広げるように塗りこみマッサージする。
    肉球と肉球の間も忘れずに丁寧になじませる。
  3. 足を包み込むように軽くギュッっと握ってあげる。
  4. 嫌がる様子がなく、犬がリラックスしていれば①~③を5~15分程度繰り返し行う。

肉球のマッサージの際に神門(しんもん)と呼ばれるツボ(手根球の下にあるくぼんだ部分)を押してあげると喜びます。

このツボを押してあげることで副交感神経が刺激され、気持ちを落ち着かせる効果があるので、さらにリラックス効果を高められる期待ができます。

まとめ

体重を支える役割や滑り止めの役割を果たす肉球は、犬にとって大変重要な部位です。

飼い主さんは時々愛犬の肉球の様子をチェックし、ケアしてあげましょう。

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