獣医直伝!愛犬の肛門腺絞りのやり方★

コロナの影響もあり、トリミングの予約が取りにくくなったように感じます。中には自宅でシャンプーする機会が増えた飼い主さんも増えたのではないでしょうか?
私達も自宅でモコちゃんをシャンプーしてあげる機会が増えたのですが、改めて獣医さんに聞いたやり方やポイント等をお伝えしたいと思います!

肛門腺とは

肛門腺とは肛門の左右に1つずつ分泌腺です。これは小さな袋状をしており、肛門嚢とも言います。この中に分泌液が溜まると生臭い臭いがしてきます。この分泌液は個体によってにおいが異なるので、わんこが挨拶としてお尻の匂いを嗅ぐのはにおいで相手を認識しているからです。

なぜ肛門腺を絞る必要があるのか?

肛門腺に溜まる分泌液は、本来排泄の際に自然と共に出されていましたが、近年人と犬が共に暮らすようになり、筋力低下などにより特に小型犬や老犬は自力での出すことが難しくなっています。分泌液が溜まると生臭いだけでなく、炎症を起こし肛門嚢炎になったり、重症化すると破裂することもあります。そのため飼い主さんが肛門腺を絞る必要があるのです。

肛門腺絞りのやり方

※臭いがつくのでお風呂場など洗いやすい場所で行いましょう。
まず、お尻周りを濡らして作業しやすいようにします。
尻尾を持ち上げ、肛門を確認したら4時と8時の場所にプリッとした塊があるのが肛門嚢(腺)です。

これを潰すように、もしくは上に押し上げるイメージで潰します。
この時、結構強めに押します。強さは大体以下くらいです。

この時爪を立てないように気を付けましょう!
お風呂場以外で行う場合、絞る際に飛び散ると臭いが落ちにくいので、ティッシュの上から行うといいです。
ただ、ティッシュの上からだと絞りづらいのでお風呂で行う事をオススメします!

頻度とタイミング

元々自力で出す子もいるようなので、月1回ほどトリミングに行っている場合は気にしなくても大丈夫です。しかし、床にお尻を擦り付けていたり、尻尾を追いかけてグルグルまわっていたりする仕草をしていたら溜まっている合図なので絞ってあげましょう!

まとめ

今回は犬の肛門腺絞りについてご紹介しましたが、肛門腺絞りは慣れてしまえば簡単に行えますので、小型犬や老犬などであれば自宅で行ってあげましょう。