犬の耳掃除って必要?耳のお掃除のやり方や注意点を伝授☆

こんにちはポメラニアンのモコです。

ワンちゃんを飼う上で、耳掃除は放置してはいけないお手入れの1つです。

定期的な耳のチェックを怠ると、耳の中に耳垢や分泌物が貯まってしまい、耳の感染症や聴覚障害のリスクなどが高まります。

今回は耳垢の状態で考えられる病気や耳のトラブルが起きやすい犬種、自宅でできる耳掃除やケア方法などをご紹介します。

犬の耳掃除は必要?

ワンちゃんの耳掃除は必要なのでしょうか?

外耳炎などのトラブルがなければ、基本的には過度な耳掃除は必要ないと言われています。

それはワンちゃんの耳には奥でできた耳垢を手前から外に出す『自浄作用』が備わっているからです。

逆に、誤った耳の洗浄の仕方をしてしまうと、外耳炎の原因になってしまうことがあります。

ただし、定期的にケアをしなくて良いということではありません

ワンちゃんの耳の構造は外耳、中耳、内耳の3つに分かれています。耳から鼓膜につながる外耳道は、L字型で奥が見えないような構造となっています。

そのため、シャンプーや水遊びをした時や雨の日に散歩をした時などに耳の中に水が入りその水が残ったままになってしまうと、耳の中が蒸れて菌が繁殖し、耳垢が溜まり外耳炎などのトラブルの原因となってしまうこともあるため、定期的にケアする必要があります。

ワンちゃんの耳の形状によってトラブルの原因が異なるため、犬種に合った適切な手入れが重要です。

耳のトラブルが起きやすい犬種

耳のトラブルが起きやすい犬種は耳の中が蒸れやすい特徴があります。

  • 耳の垂れている犬種:ゴールデン・レトリーバー、トイ・プードル、ミニチュア・ダックスフンドなど
  • 耳毛の多い犬種:ミニチュア・シュナウザー、プードルなど
  • 耳道の狭い犬種:パグ、ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグなどの短頭種
  • 耳垢の多い犬種:シーズー、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアなど

犬の耳のチェックポイント

耳掃除をする前に、まずはワンちゃんの耳の状態をチェックしましょう。耳垢から現在のコンディションが分かることがあります。

健康な耳は、ピンク色で余分な耳垢がなく、嫌な匂いもない状態です。

以下に挙げられるような、耳垢が見られる場合は注意しましょう。

  • 黒く乾燥している耳垢:耳ダニの可能性あり
  • 湿った黄色い悪臭を放つ耳垢:細菌の可能性あり
  • 茶色で湿り気のある耳垢:マラセチア(酵母)の感染の可能性あり
  • 黄色で湿り気のある耳垢:脂漏症の可能性あり

その他、耳や頭を触られることを極端に嫌がったり、頻繁に頭を振ったり、耳を掻いたりする場合も耳トラブルの可能性があります。

日頃から愛犬の様子を観察して気づいてあげるようにしましょう。

自宅でできる犬の耳掃除の方法

家でワンちゃんの耳掃除をする時は、耳の奥まで触らない、耳の中を傷つけないことが大切です。

耳のヒダの見える範囲をクリーナ等を使用して掃除するのが良いでしょう。

洗浄液を用いた自宅でのケアをご紹介します。

洗浄液を使った耳掃除

用意する物:市販の耳洗浄剤、コットン・ガーゼ

①ワンちゃんを座らせごほうびを与えて、洗浄液のボトルに慣らせます。

②耳掃除の前に耳の中をチェックし、耳垢の色を見たり、炎症がないかを確認します。

③耳が立っていないワンちゃんは手で耳を直立させて洗浄液を直接耳の中に数滴だけ垂らすか、コットンに浸して耳の外側から優しくマッサージし馴染ませます。この時、コットンで強くこすらないように注意しましょう。

④しばらく時間を置き、汚れを浮かせたらコットンなどで耳の中を優しく拭いてあげます。耳の奥の方に水分が残っていると中耳炎を引き起こす恐れがあるので、きちんと乾かしましょう。特に耳の垂れている犬は、常に耳の穴が塞がっており、蒸れやすくなっている為、拭いた後にしっかり乾かすことが重要です。

耳掃除の注意点

耳垢が固まっている場合

耳垢が固まってしまっている時には、洗浄液でふやかしてから取りましょう。この時に水を使ってしまうと耳の中が蒸れて菌が繁殖してしまう恐れがあり、耳垢は水では落ちにくいため、必ず洗浄液を使用しましょう。

綿棒は使わない

綿棒を耳の奥まで入れる使い方はやめましょう。耳道の奥に入れると耳垢を耳道の奥に押し込み、汚れが耳の奥に溜まってしまい、外耳炎の原因になることがあります。また、耳道内は傷つきやすいので、使用する場合は見える範囲内を優しく拭う程度にしましょう。

耳の毛を抜く場合

耳の中に毛が生えているワンちゃんで、毛が伸びすぎて、耳の中の通気性が悪くなっている場合は鉗子を使って、ゆっくりと少量をつまみ、引き抜くのがポイントです。鉗子がない場合、指で抜くのも大丈夫ですが、痛がらせないように気をつけましょう。

耳の毛を抜く場合には、体毛よりも細くてコシのない、産毛のような部分を選んで抜くようにすることがポイントです。

産毛以外の毛を抜いてしまうと炎症を起こす場合もあるので注意がしましょう。毛を抜いたら洗浄液をつけたコットンで軽く拭いてあげましょう。

耳掃除を嫌がる場合は?

先述の通り、ワンちゃんの健康な耳には自浄作用があるため、嫌がる場合に無理やり耳掃除を行う必要はありません。

嫌がる場合は、耳に赤みや大量の耳垢がないかを確認するだけでも大丈夫です。

耳のチェックをする時には、耳を触れる際に褒めたりご褒美をあげたりして、耳を触れられることに少しづつ慣らしていきましょう。

まとめ

健康なワンちゃんの耳はとても綺麗です。日頃から愛犬の耳の状態を知っておくと耳のトラブルに早期に気付く事ができます。毎日のスキンシップの合間にこまめなチェックをしてあげましょう。

ワンちゃんの耳はとても繊細な部位なので、少しでも違和感を感じた場合は早めに獣医さんに相談しましょう。