こんにちは。
ポメラニアンのモコ(@mocochi1011)です。
散歩中、愛犬が道端に生えている草を食べだす姿を見たことがあるのではないでしょうか。
そして多くの飼い主さんは何がついているかわからない草を食べることに、不安を感じているのではないでしょうか。
今回は犬が草を食べる理由を探りながら、やめさせるべきか否か、またその方法などをお伝えしていきます。
犬はなぜ草を食べるの?
胸やけやお腹の不調を解消するため
また、消化器系の病気や内部寄生虫などの病気によってお腹に不調を感じている可能性もあるので、病気の疑いがあれば念のため動物病院で診てもらいましょう。
ビタミンやミネラル、食物繊維など栄養を補給している
ストレス
強引に草のある場所に引っ張っていき、夢中になって草を食べるという場合は、ストレスの可能性も指摘されています。
自分のしたくない事を要求されたり、まだ散歩していたいのに飼い主さんが帰ろうとしたり、なにかをごまかそう、飼い主さんの興味を違う方向に持って行こうとして草を食べる子もいるようです。
また、犬自身が自分の気持ちを落ち着かせるために食べているということもあります。
ただ単に食べたいから
同じような場所で同じ草を食べている場合は、そこに生えている草が美味しく、味が好きだから食べているという可能性もあります。
特に春から夏にかけての新芽の季節には、草も柔らかく犬にとって美味しい季節のようです。
楽しいから
草を口にくわえてちぎる感覚が楽しかったり、草を引っ張ったり噛んだりしたその歯ごたえや感触が好きだから草を食べる事があります。
安全な草であれば無理に止める必要はありませんが、危険がある可能性が少しでもある場合はやめさせましょう。
生理的現象
胃腸の不調を感じ取り、体調を整えるためという本能的感覚以外に、ただ草のにおいを嗅ぎ食べるという雑食動物の生理的現象だという見方もあります。
犬が草を食べるのは大丈夫なの?
毒性がなく、除草剤や寄生虫など身体によくないものが付着していない草については、食べても問題ありませんが、道端に生えている雑草はどんなものか分からないので注意が必要です。
除草剤に注意!
道端や公園の草には、有毒な除草剤が付いていることがあります。
除草剤のかかった草を犬が食べてしまうと、除草剤の種類や食べてしまった量によりますが、中毒症状によって痙攣や嘔吐、食欲不振、痛みや痒みなどの症状が起こることがあり、最悪の場合は死に至ります。
ただ除草剤は色や臭いでは分かりにくく、どこに散布されているかが分からないため注意が必要です。
公園などに除草剤がまかれるときは、周辺住民へは事前に告知があったり、張り紙や看板が立てられたりするはずです。
また張り紙などが無くても、不自然に草が枯れているような場所には犬を近づけないようにするなど、お散歩コースは常に気を付けてチェックしましょう。
暗い時間帯のお散歩では特に注意をし、もし愛犬が散歩中や散歩後に嘔吐や痙攣をおこした場合には、すぐに病院に連れて行きましょう。
毒性のある植物に注意!
犬が食べられない植物を知っておくことも大切です。
主に球根のある植物は要注意で、キンポウゲ科やユリ科、ヒガンバナ科、キョウチクトウ科、トリカブトは犬にとって強い毒性を持つことで知られています。
公園や花壇、家庭菜園でおなじみの植物をピックアップしました。
あさがお | 種子に毒があります。摂取すると嘔吐、下痢、血圧低下などの症状が現れることがあります。 |
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アジサイ | アジサイには花、つぼみ、葉、茎、根などにアミグダリンという毒性のある成分が含まれています。食べると呼吸が早くなったり、ふらつきや痙攣、麻痺などの症状が現れます。 |
ユリ | お墓や仏壇にお供えすることも多いユリは、球根、花、茎、葉など全草に毒性があります。 ユリそのものだけでなく、ユリを生けた水にも有毒成分が溶け出しているので、飲むと中毒になる危険性があります。 ユリ科はチューリップやオニユリ、ヒヤシンスなど毒を持つものが多く、注意が必要な植物です。 |
シクラメン | 強い毒性があり、摂取した場合には神経に異常をきたし、最悪の場合は死に至ることもあります。 |
チューリップ |
チューリップはユリ科の植物で、全ての部分、特に球根に強い毒性があり、下痢や嘔吐の他、心臓の動きに支障をきたします。 |
パンジー | 種子、根茎の部分に毒があり、嘔吐や神経麻痺などの症状がでます。 |
アロエ | 皮下の乳液部分に強い毒性があり、貧血や血尿を引き起こすことがあります。 |
ポトス、ヒイラギ | 口元や舌に炎症を起こします。その後に嘔吐することもあります。 |
イチョウ | 銀杏の実に中毒症状を引き起こす物質が含まれています。嘔吐や下痢、呼吸困難やめまいを起こすことがあり、最悪の場合は死に至るケースもあります。 |
キキョウ | 根の部分にサポニンという中毒症状を引き犯す物質が含まれています。嘔吐や下痢などを引きおこします。 |
スイセン | 球根部分に強い毒性を持ちます。中枢神経麻痺、血圧低下などの症状を引き起こします。 |
スズラン |
スズランは見ためが可愛らしい花ですが、嘔吐、めまい、血圧低下などの中毒症状を起こし、重症の場合は命を落とすこともあります。スズランの切り花を入れていた水を飲むだけでも危険と言われています。 |
つつじ | 葉や花に中毒症状を引き起こす物質が含まれていて、摂取量によっては死に至ることもあります。 |
ヒガンバナ |
ヒガンバナと一緒に愛犬の写真を撮る飼い主さんも多いですが、ヒガンバナも茎と根に強い毒性を持った植物です。 |
ナス(じゃがいも、トマト、ナスなど) | 家庭菜園でおなじみの野菜ですが、未熟な実や葉は有毒です。 また、芽にも中毒症状を引き起こす物質が含まれているので注意が必要です。 |
ストレスに注意!
先述の通り、ストレスが溜まると草を食べる犬もいると考えられています。
犬は日常の変化にも敏感で、とてもデリケートな動物です。
以下のような場合はストレスを感じているので、取り除いてあげると自然と食べなくなることが多いようです。
- 留守番の時間が長い
- 散歩に行けていない・運動不足になっている
- 飼い主さんに構ってもらえない
- 留守番の時間が長い
- 雷の音や地震が頻発している
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アレルギーに注意!
草そのものを食べなかったとしても、草が放出する花粉などでアレルギーを起こすことがあります。
植物のアレルギーになると身体を痒がる、くしゃみ、鼻水などの症状が現れます。
毎年同じ季節に発症するようであれば、植物のアレルギーの疑いがあります。
ウイルス病、寄生虫などの伝染病に注意!
不特定多数の犬が集まる公園やドッグラン、お散歩コースに生えている草は、ウイルスや寄生虫に感染した犬の排泄物に汚染されていることがあります。
その草の匂いを嗅いだり、舐めたり、食べてしまうと病気がうつってしまう危険性があります。
なるべく舐めさせないようにすると共に、定期的なワクチン接種や駆虫薬の投与で、病気を予防することも大切です。
犬が草を食べた後に要注意すべき症状
犬が草を食べてしまった後は、愛犬の様子に異常が現れないか観察しましょう。
特に麻痺や下痢、痙攣などの中毒症状がみられた時や、吐き続ける場合、吐いた物の中に血が混じっている場合などは注意が必要です。
早めに動物病院で診てもらうようにしましょう。
犬が草を食べるのをやめさせたい場合は
上記のような注意が必要ない草であれば食べても問題はありませんが、外で草を食べさせないようにする為、普段から草を食べさせない工夫も必要です。
栄養不足の可能性がある場合は代用品を与えよう
愛犬が本能的に栄養不足を感じて草を食べているようなら、その代わりになるものを与えてみましょう。
例えばいつものフードに、葉酸が含まれる緑黄色野菜などをトッピングに加えるのは効果的です。
ドッグフードも、ビタミン入りやミネラルバランスに特化したものなど栄養バランスにこだわった様々なものが出ています。
嗜好の場合も代用品を与えよう
ストレス発散
犬に安全に草を食べさせるには?
日頃から犬にあえて草を与える必要はありませんが、どうしても食べたがるときのために、犬が食べてしまっても安全な草について知っておきましょう。
犬が食べてもいい植物
犬が食べても良い植物には、カモミール、ローズマリー、タイム、クマザサ、えん麦などがあります。
自宅でガーデニングを楽しむなら、食べても安全な植物の方が安心ですね。
ちなみに、上記の植物であっても、自宅の外に生えているものなどは除草剤や感染症の可能性があることに注意しなければなりません。
自家栽培キットを活用する
どうしても犬が草を食べたがる場合、自家栽培キットを活用すれば、除草剤の心配がなく安全です。
「グリーンラボ 犬と猫が好きな草の栽培用セット」はポット、種、栽培用土がセットになった栽培キットで、最初から種が撒かれているため、水を与えるだけで簡単に栽培できます。
まとめ
犬が散歩中に草を食べること自体に問題はないことも多いですが、飼い主さんが除草剤や毒性の有無を判断するのは難しいので、安全が確保できない場所では草を食べさせるのは止めた方が良いでしょう。
また、家の中でも観葉植物や鉢植え、生け花などを置いている場合、犬への影響をあらかじめチェックしておくようにしましょう。