犬があご乗せする理由とは?心理や注意点・しつけ方を伝授☆

こんにちは。

ポメラニアンのモコ(@mocochi1011)です。

皆さんは愛犬が飼い主さんの膝や腕などにちょこんとあごを乗せる姿を見たことはありませんか?

それはとてもかわいらしい仕草で、思わずスマホなどで撮ってしまう飼い主さんも多いと思います。

この「あご乗せ」をしてくるときの愛犬はリラックスしているように見えますが、その心理とはどんなものなのでしょうか。

今回は、犬が「あご乗せ」をしてくる時の心理や理由、注意点やしつけ方について解説します。

犬が飼い主さんにあご乗せをする理由は?

愛犬が寄ってきて飼い主さんの体の上にあごを乗せてくると、思わず頬が緩んでしまいますよね。

この時、愛犬は何故あごを乗せているのでしょうか?

犬のあご乗せには、色々なサインがあります。

ここでは可愛いあご乗せ理由5つを紹介します。

犬がなぜあご乗せをするのかを理解することで、愛犬との絆をぐっと深めましょう。

信頼している・安心感がある

犬が眠い時や休みたい時に、安心できる場所として飼い主さんの側に行くことがあります。

その際、寝やすい場所に飼い主さんの腕や脚があると、愛犬はあごを乗せてきます。

こうした場合、犬があごを乗せる理由として、リラックスしているということが挙げられます。

中でも、飼い主さんを「信頼」し「安心している」という気持ちからあご乗せをしてきます。

犬の先祖は群れで暮らしており、寝る時は寒さや外敵から身を守ろうと仲間同士で寄り添って眠っていました。

寄り添う行動は、信頼しているという証で、この習性が現在も残っています。

あご乗せによって体を密着させることで、犬は飼い主さんのぬくもりや匂いを感じることができるのです。

また、犬にとってあごは骨伝導により外敵などの振動を察知する機能が備わっている大事な部位です。

その大切な体の部位を委ねるということは、犬が飼い主さんを信頼しているからこその仕草なのです。

更に、あご乗せという行為はとても無防備な状態で、すぐには動けず、噛み付いたり攻撃することも出来ないとてもリラックスしている状態です。

遊んでほしいときと違って、押してきたり自分の存在を主張してきたりすることがありません。

優しく撫でるなど、よりリラックスできる環境を作ってあげましょう

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甘えたい

犬があご乗せをしてくる理由として、飼い主さんに「甘えたい」気持ちからあご乗せをしてくることがあります。

飼い主さんの顔を潤んだ上目遣いで見つめてくる場合は、甘えたいという気持ちがより強い状態です。

体を預けてくるという信頼のサインに加え、じっと飼い主さんを上目遣いで見てくるのは、「大好きだよ!」、「甘えたい!」というアイコンタクトをしているのです。

そして体の一部を飼い主さんにくっつけている状態は、犬にとって安心できる状態です。

犬が甘えたい気持ちであご乗せをしてくるときは、そのまま耳の後ろや頭、背中といった犬が喜ぶ場所を撫でてあげましょう。

ただし、すぐに撫でるのではなく、まずは「お座り」や「伏せ」などの指示を出し、指示に従ったらそのご褒美として撫でるようにしましょう。

あごを乗せたら撫でるという反応が作られると犬が飼い主さんに撫でる号令を出していると誤解されてしまい、犬のわがままがエスカレートしてしまう危険性があります。

また、あご乗せをした愛犬を撫でる時間は飼い主さんにとっても嬉しい時間ですが、常にくっついてくるという場合には、分離不安を引き起こす原因になるため、適度に離れる時間も作るようにしましょう。

ご飯がほしい

飼い主さんが食事中などにあご乗せをする時には「ご飯がほしい」「お腹がすいた」というメッセージを送っている場合もあります。

目を輝かせてしっぽも振っていれば、おねだりをするときの典型的な仕草です。

こうした場合、可愛いアピールについつい食べ物を与えたくなりますが、おねだりによる食べ過ぎには気をつけましょう。

1日に接種すべき食事量を既に超えてしまっている場合には、「もうダメだよ」という態度を見せましょう。

また、飼い主さんの食事をおねだりしてくる場合には、人間の食事を犬が食べると病気になる可能性もあるため、与えないようにしましょう。

私達人間の食事は、塩分や糖分などが犬たちにとっては過剰な量が含まれていたり、犬が食べると中毒を起こしてしまう成分もあります。

犬用のご飯や、犬が食べても大丈夫とされている一部の野菜や果物以外は、基本的に与えないようにしましょう。

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かまってほしい

「テレビを見ている時に犬が腕にあごを乗せてきた」という場合や「読んでいた新聞や雑誌を押しのけるように、頭を入れてきた」というように飼い主さんの体に犬があごを乗せてくる場合は、「かまってほしい」「暇だよ」というサインである可能性があります。

しかし、可愛いし寂しそうだからとこのサインの度にかまってあげるわけにはいきません。

また、この行動をする度にかまってしまうと癖がついてしまい、わがままな行動へと変わってしまいます。

まずは「お座り」などの号令をして、甘える気持ちを別のことに注目させましょう。

しっかり号令に従えたら、そのご褒美として遊んであげるのが良いでしょう。

遊びとはいえ長時間する必要はありません。

飼い主さんが何かに気を取られながらだらだらと遊んでくれるより、しっかり向き合ってくれて短時間の密度の濃い遊びができるほうが犬の満足度も高くなります。

時間を決めメリハリをつけて、コミュニケーションをとってあげましょう。

楽だから

飼い主さんにあご乗せをしてきた時に「甘えているのかな」と撫でてみたものの、なんだか違う様子だなという場合、あご乗せをしているのは単純に「楽だから」という理由である可能性があります。

甘えたり、リラックスしたりしているだけではなく、ちゃっかり楽だからという理由からあご乗せしてくる子もいるのです。

楽をしたいというのも、犬は普段自分より背の高い人間を見上げているため、頭の重みで首や肩が凝りやすいのです。

そんな犬にとってのあご乗せポーズは、とても楽になれる体勢なのです。

あご乗せの状態で、後頭部から耳の後ろ、首周り、肩回りなどを優しくマッサージしてあげると、犬も気持ちよくなります。

犬がモノにあごを乗せる理由は?

飼い主さんなどの人ではなく、クッションや段差などにあごを置いている場合は「あごを置いて休むのにちょうどいい高さ」という理由や「その体勢だとリラックスできる」という理由が考えられます。

愛犬がひと休みしたいサインのため、そっとしておいたり、優しく撫でリラックスさせてあげましょう。

あご乗せ以外の甘えのサイン

あご乗せ以外にも、犬の甘えのサインはいくつかあります。

その中から代表的な甘えサイン5つを紹介します。

愛犬から甘えられているサインを見逃さないようにしましょう。

顔をペロペロ舐めてくる

犬が顔や口を舐めてくるのは一番分かりやすい甘えのサインです。

これは、子犬が親犬に甘えたいと思った時に、口を舐める事で気持ちを伝えていた犬の習性でもあります。

その習性がそのまま親代わりの飼い主さんへ甘えたい気持ちを表すのに残り、顔や口を舐めて伝えているのです。

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ついてくる

例えば、飲み物を取りに席を離れた時に一緒についてくる行動も甘えたいというサインの1つです。

どこでもいつでも一緒にいたい、くっついていたい、遊んでほしいという甘えのサインになります。

甘えの行動以外にも、お腹が空いている、散歩に行きたいなど、何かしてほしい必要と感じている時にも犬はこのような行動を起こすので、ご飯の時間になっていないか、散歩の時間が近づいていないかなど少し気にしてみましょう。

お腹を見せてくる

一般的にお腹はどの動物でも弱点であり急所でもあります。

野生であれば、家族や群れ以外ではお腹を見せることはありません。

そんな弱点を飼い主さんにさらけ出すのは、「服従」の意味でもありますが、何より「信頼の証」でもあります。

飼い主さんになら弱点であるお腹を触られても良いと、最上級の信頼を寄せているのです。

そして、お腹は弱点であるのと同時に自分ではどうすることも出来ない場所でもあるので、お腹を見せてくるポーズは一番信頼しており一番甘えたい飼い主さんに急所のお腹を撫でてもらいたいという思いが溢れ出る甘えポーズになります。

思いっきり撫でてあげると、愛犬も大喜びしてくれるはずです。

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身体を寄せてくる

飼い主さんに身体を寄せてきたり、頭をぐりぐり押し付けてきたりする時は「甘えたい」、「遊んでほしい」、「撫でてほしい」と思っている可能性があります。

そんな時は、思いっきり撫でてマッサージしてあげましょう。

スキンシップやコミュニケーションを取るのに最適です。

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前足を乗せてくる

飼い主さんに前足を乗せて寄せるように引いてきたり、前足を乗せてこっちを見てくる場合は、「かまってほしい」「こっちを見てほしい」という場合の行動である可能性が考えられます。

こうした行動は「一緒に遊ぼう」、「他の子を見ないで!」などと独占欲が強い子に見られがちな行動です。

あご乗せと同様に前足を乗せてくるたびにかまってしまうと、飼い主さんを下と見てわがままになってしまう可能性があるので、ほどほどにかまうようにしましょう。

犬のあご乗せのしつけ方

愛犬にあご乗せを芸としてしつける場合、まずは手にあごを乗せることが自分にとって良いことであると愛犬に覚えてもらいましょう。

しつけの大まかな流れは、あごに触れ、褒め、ご褒美を与えるという形です。

あごを触って褒める

しつけの最初愛犬のはあごに触り、褒めることから始まります。

この動作を繰り返していくことであごを触られると褒められると覚えてもらいしょう。

手のひらを目の前に出すと「お手」と勘違いしてしまう場合には、手の出し方を変え、例えば親指と人差し指をピストルに見立てたような形で差別化してみるのも良いでしょう。

手にあごを乗せてきたら褒める

手にあごを乗せることに慣れてきたら、今度は愛犬が自ら手にあごを乗せるように待ってみましょう。

このとき、手の上にきちんとあごを乗せることができたらしっかり褒めてあげましょう。

徐々に褒めるタイミングを遅らせていく

手にあごを乗せた際、褒めるタイミングを少しずつ遅らせていくことで、あごを乗せておく時間を延ばしていきます。

徐々に褒める時間を遅らせていくことで、褒めてもらうまで待てるようになっていきます。

合図と号令を結びつける

この段階までくれば、手をのばすとあごを乗せてくる動作が身についていると思います。

ここからは、手を差し出す代わりに言葉をきっかけにあごを乗せてくれるようにしていきます。

まずは号令と一緒に手を差し出し、できたら褒めてあげましょう。

そして徐々に号令を先にし、そのあとに手を差し出すというように順番を変えていきます。

最終的に号令だけであご乗せができるようになるまで、辛抱強く褒めながらしつけていきましょう。

あご乗せしてくる犬の注意点

愛犬のあご乗せは先述の通り、飼い主さんに甘えたい気持ちや信頼している、飼い主さんが大好きと思っている仕草です。

愛くるしいポーズですが、「もっとかまってほしい!」「甘えさせてほしい!」という気持ちが膨らみすぎてしまうので、接し方にも注意点があります。

かまい過ぎには気を付けよう

あご乗せの際にかまい過ぎてしまうと、「もっとかまって欲しい!」という気持ちが強くなり、わがままに育ってしまう可能性があり、注意が必要です。

ある程度のところで「今日はここまでだよ」と態度で示したり、適度にメリハリをつけたりして愛犬との信頼関係を深めていきましょう。

犬があご乗せできるグッズ

飼い主さんの体だけでなく、愛犬のお気に入りのぬいぐるみやベッドにあごを乗せていることもよくあると思います。

これは柔らかい触感が心地よく、愛犬がリラックスしている状態だと考えられています。

また、あごを乗せるのにちょうど良い高さであることから、ベッドや枕にあごを乗せて寝ている姿もよく見ます。

くつろいで休んでいる状態なので、邪魔せずそっとしておいてあげましょう。

犬用あご乗せベッド

犬用のあご乗せベッドは、縁のついたベッドや中央にくぼみがあり、体をすっぽり包むようなベッドだったり、傾斜のあるベッドであったり様々なものがあります。

使用する素材も柔らかい中綿やかための綿、洗えるシートなど色々な種類のものがあります。

犬用あご乗せ枕

犬用の枕は小さいものが多く、リビングやおでかけ先など持ち運びもできて便利です。

デザインも様々で、冷感素材のアイテムなどもあります。

まとめ

今回は色々な心理が込められている「犬のあご乗せ」について解説しました。

犬は言葉で話すことはできませんが、ちょっとした仕草や行動で飼い主さんに自分の気持ちを伝えようとします。

犬がリラックスしてあご乗せしている場合にはあまり邪魔せずにリラックスタイムを過ごさせてあげましょう。

また、かまって欲しい時にあご乗せしてくる場合には、毎回毎回反応せずに時にはクールな対応をすることもしつけの一環として重要です。

可愛いあご乗せポーズや甘えのサインの意味を知って愛犬がどんな気持ちなのかを理解し、コミュニケーションやスキンシップにぜひ役立ててください。