愛犬とドライブに行こう!車に慣れるコツや注意点を解説!

いつも歩いていける範囲でお出かけしてるけど、一緒に遠出できたらもっと楽しい思い出が作れるなと考えている飼い主さんも多いと思います。
ワンちゃんとドライブができるようになれば、行動範囲が一気に広がり、ワンちゃんとのお出かけも充実すると思います。

一方で、慣れない車中でワンちゃんが車酔いをしてしまったり、体調不良になったりしてしまう心配もあると思います。

今回はワンちゃんとのドライブ初心者の方に向けて、準備すると良い物や注意点、車酔いの対策などをご紹介します。

犬が車を嫌ってしまう原因とは?

ワンちゃんが初めからすんなり車に乗れる場合も多いですが、嫌がってしまうワンちゃんも多いです。

ただし、嫌う場合も元から嫌いな訳ではなく何かしらの原因があることが多いです。

一般的に車を嫌ってしまうことが多い原因をご紹介します。

車に乗ると悪いことが起こるから

車に乗るのを嫌がってしまう原因として、車に乗って嫌な思いをしたことがあります。例えば、車に酔ってしまい吐いてしまったり、トイレが我慢できなくて粗相をしてしまって叱られてしまうと車に乗ることが嫌になってしまう事があります。

悪気がない場合には叱ったり、騒いだりしないようにしましょう。防水性のあるドライブシートを敷いておけば、吐いてしまったり粗相をしてしまったりしても簡単に拭き取ることができます。

他には車に乗せられて獣医さんに連れて行かれ、痛い思いや 怖い思いをしてしまい車が嫌になってしまうことがあります。車から降りたらごほうびを与えて車に乗った後は良いことが起きると教えてあげましょう。

車の存在自体が怖いから

車を嫌ってしまうもうその他の理由としてはエンジンの音や振動など、 車自体が怖いと思ってしまうこともあります。

エンジンがかかっていない状態の車に乗せて、少しでも乗っていられたらおやつなどのご褒美を与えます。乗ることに慣れてきたら、車のエンジンをかけてみます。

徐々に慣れさせ、できるようになることでご褒美を与え、車に乗ると良いことが起きると覚えてもらいましょう。

また、車に乗せる時には普段使っているお気に入りのクッションなどを敷いてあげると、ワンちゃんがリラックスできます。

犬をドライブ好きにさせる方法

せっかくワンちゃんとドライブに行くなら、ドライブがワンちゃんにとっても楽しい時間になるようにしたいものですね。ワンちゃんがドライブを好きになる方法を紹介します。

ドライブに行く前に車に慣れさせる

ワンちゃんと一緒にドライブを楽しむためには、まずはワンちゃんが車に慣れていることが必要です。

最初はエンジンを止めた車の中で過ごすことに慣れさせるトレーニングを行います。

車の中で過ごすことに慣れてきたら、その次に短い時間でドライブを始めましょう。

ワンちゃんが車に酔ったり、車中で落ち着いていられるようであれば、徐々にドライブの時間を長くしていきましょう。

お気に入りのグッズを車中に置く

慣れない車の中ではワンちゃんは緊張してしまいます。その緊張から気を紛らわせるために、いつも遊んでいるおもちゃやワンちゃん自身の匂いがついた毛布やタオルを車に持ち込み、安心させてあげましょう。

ワンちゃんとのドライブでは、ワンちゃんにとって安全で快適な環境を作り、最大限ストレスを軽減してあげることが重要です。

犬が車酔いする原因とは?

車酔いのメカニズムとしては自動車特有の断続的な揺れや振動、そして加速・減速や遠心力などによって、目から入る情報と傾きを感知する内耳の情報伝達にズレが生じ、脳の中で情報がうまく統合されないため、自律神経が乱れて発症します。

また、空腹や満腹の状態では車酔いをしやすくなります。車酔いをしてしまうと、嘔吐や震えなどの症状が見られます。ドライブをする際には、出発する直前にはおやつやご飯を避けるようにしましょう。

車の揺れに弱いワンちゃんは、シートベルトを活用し、体勢がしっかり保持出来るクレートなどのキャリーバッグ等に入れましょう。キャリーバッグは運転中に左右に動いてしまわないよう、しっかりと固定しましょう。

また飼い主さんの運転の仕方も気を配りましょう。急発進や、急ブレーキなどをしてしまうと酔いやすくなってしまいます。
発進や停止はなめらかに、またカーブも遠心力がかかるので優しい運転を心掛けましょう。

犬の車酔い対策や予防法

ワンちゃんの中には初めから車酔いに強い子もいれば弱い子もいます。

車酔いに弱い子が初めて車に乗って車酔いを起こすと、ドライブ嫌いになってしまう可能性があります。

ワンちゃんとのドライブの際には車酔いの対策を万全にした上で乗るようにしましょう。

ご飯はドライブに行く2~3時間前までに食べさせる

ドライブに行く直前にご飯を与えてしまうと車酔いの原因になってしまいます。お出かけをする当日は朝なるべく早めにご飯を済ませてから車に乗るようにすると安心です。車酔いしやすい子の場合、ご飯の量はいつもより少し少なめにしても良いと思います。

車内の温度は低めに設定し風通しを良くする

ワンちゃんは高温や高湿度が苦手です。車内ではエアコンを入れて換気をよくしましょう。ワンちゃんにとっての適温は、人間にとっては「ちょっと涼しすぎる」くらいの温度で、だいたい20℃が適温です。車酔いしやすいワンちゃんとドライブに行く時は、できれば飼い主さんが上着やひざ掛けを利用して体温調節てあげるようにしましょう。

こまめに休憩をとる

ドライブ中はリフレッシュさせるために1時間~2時間くらいで休憩をとり外の空気を吸わせてあげましょう。

車内でトイレを我慢している子も多いので、休憩時には外に出してあげてトイレをさせてあげましょう。

こまめな水分補給も忘れずに

お出かけで興奮しているワンちゃんは、喉も渇きやすくなっています。休憩を取るごとにお水を飲ませてあげましょう。冷やしすぎた水だと体調不良を招くので、常温のお水をあげるようにしましょう。

車内では犬の体を固定し安定させる

車が揺れることはワンちゃんが車酔いしてしまう原因の1つです。ワンちゃんをキャリー等に入れた場合は座席にしっかりと固定し、体が揺れないように工夫しましょう。

芳香剤は使用しない方が良い

ワンちゃんは嗅覚が優れており車内の芳香剤の匂いが車酔いの原因になってしまう為、あまり使用しない方が良いでしょう。

酔い止めを飲ませる

ワンちゃんの車酔いが酷い場合には獣医さんで酔い止めを処方してもらうことも検討しましょう。

酔い止めは効果が出るまで時間がかかる為、ドライブに行く30分〜1時間前に飲ませるようにしましょう。

犬とのドライブに必要なもの

ワンちゃんとドライブ出かける時には、必要なグッズ、あると便利なグッズがあります。忘れ物がないか出かける前にチェックをしましょう。

小分けにしたドッグフードやおやつ

ワンちゃんがお利口にできた時や興奮を落ち着かせる時のご褒美として、普段から与えているおやつを準備しましょう。小分けにして密閉容器に入れると便利です。

クレート、ケージ、キャリーバッグ、ドライブボックス等

車中でワンちゃんを安定させるために必要です。クレートトレーニングをして中に入ることが嫌がらないようにしましょう。

しっかり固定するにはハードタイプが良いでしょう。

クレート等ではワンちゃんが不安なようならドライブボックスも良いでしょう。

リード・首輪・鑑札札・迷子札

ドライブの休憩時や、お出かけの目的地に着いて外に出る時には必ずリードをします。迷子になった時のために鑑札札や迷子札もつけておくと安心です。

飲み水、給水ボトル

ワンちゃんの給水はこまめに取る必要があります。飲み口が付いた専用のボトルや、ペットボトルの頭に装着するグッズがあると便利です。中には、出し過ぎた水をボトルに戻せるものもあるので車内で水を飲ませる場合には便利です。

トイレ用品

ドライブの休憩時にワンちゃんがトイレした時に必要なグッズです。フン用の処理袋は、お出かけ先で足りなくなってしまうと困るので、多めに用意しておきましょう。

ウェットティッシュ

ワンちゃんの手足を拭いたり、お口のお手入れをしたりするときに使います。携帯用のコンパクトサイズのものもあるので便利です。

犬の匂いが付いた敷物やおもちゃ

ワンちゃんが安心できるよう、ワンちゃんや飼い主さんの匂いの付いた敷物や遊びなれたおもちゃを持って行きましょう。

乗せ方によっては道路交通法違反に⁉︎

人間と違い、犬を車に乗せる時には細かなルールがないとお思いの方もいるかもしれませんが、実は正しい乗せ方をしないと交通違反になってしまう可能性があります。

愛犬を膝の上に乗せて運転するのはNG

ドライブに行く時、ワンちゃんを助手席に座らせることは問題ありませんが、ワンちゃんに気を取られて運転者が注意散漫になりやすいので、できるだけ後部座席に座らせましょう。

車に酔わないからと言って、車内でフリーで動き回らせたり、運転者の膝に乗せるのはやめましょう。

運転手の前方視界を遮ったり、運転に集中できなくなってしまったり、急ブレーキを踏んだ時にワンちゃんがフロアに落ちてペダル操作に支障をきたしてしまったり、危険がいっぱいです。

運転の妨げになると見なされた場合は、道路交通法違反(乗車積載方法違反)で罰せられることがあります。

窓から顔を出させるのもNG

また、窓を開けてワンちゃんの顔を外に出させる方もいますが、これも道路交通法違反(安全運転義務違反)にあたる場合があります。

窓から顔を出させていると、急ブレーキ、カーブや追突事故などでワンちゃんが車外に放り出され、後続車に轢かれてしまうという悲惨な事故につながるリスクもあるのでやめましょう。

高速道路のドッグラン

長時間のドライブをする場合はこまめに休憩を取る必要があります。

この休憩にはトイレ休憩の意味合いもありますが、慣れない環境下で蓄積された疲労やストレスを解消する意味合いもあります。

長距離ドライブの休憩で利用したいのが、ドッグランが併設されたSAやPAです。

ドッグランなら、他のワンちゃんの匂いがついているのでトイレもしやすく、広いスペースでめいっぱい遊ぶことで、狭い車内で溜まったストレスを発散できます。

  • NEXCO東日本ドッグラン情報はこちら
  • NEXCO西日本ドッグラン情報はこちら

まとめ

今回は愛犬とドライブに行くコツや注意点を紹介しました。

ワンちゃんを車に慣らすことができれば、一緒に出掛ける行動範囲も大幅に広がり、楽しみや思い出も増えますね。

安全運転でルールを守りながら愛犬とのドライブを楽しみましょう。