犬がティッシュを食べる理由と対処法を解説☆

こんにちは。ポメラニアンのモコです。

愛犬が目を離した隙にティッシュを食べてしまった経験はありませんか?

少しくらいなら大丈夫だと思うかもしれませんが、実は放っておくのはとても危険なのです。

今回は、ワンちゃんがティッシュを食べる理由やその対処法、しつけ方などをご紹介します。

犬がティッシュを食べる理由とは?

ワンちゃんがティッシュを食べたり、散らかす理由は、退屈していたり、食べ物だと思っていたり様々です。

それぞれの理由について解説していきます。

食べ物だと思っている

ワンちゃんがティッシュを食べる理由として、ティッシュを食べ物だと思っている可能性があります。

ティッシュは元々ほんのり甘みがあるそうですが、特にワンちゃんのごはんや人間の食べ物などを拭いたティッシュは、美味しそうな匂いがする為、食べ物だと思ってしまうことがあります。

食べたら甘い味がすることを覚えて繰り返すうちに、だんだんティッシュが食べ物と認識していくことがあります。

またワンちゃんが塩分不足の場合、使用済みのティッシュに染み込んだ食べ物の塩分に惹かれて食べることもあります。

ワンちゃんがティッシュを食べようとしてる場合には、ごはんの量が適切か、栄養が足りているか、何かの病気になっている可能性はないかチェックしましょう

おもちゃだと思っている

ワンちゃんの好奇心からティッシュを口にしてしまうこともあります。

箱の中からティッシュを取り出して遊ぶのが好きなワンちゃんは、引っ張っても引っ張っても次々に出てくるティッシュを面白がっている可能性があります。

特に好奇心旺盛な子犬の場合は、様々なものをおもちゃにしてしまいます。ティッシュに限らずゴミ箱を漁ってみたり、食べ物の匂いがするものや飼い主さんの匂いがするものなど室内にあるものを全ておもちゃにしてしまいます。

ワンちゃん用のおもちゃ以外のもので遊ぶ癖が付いてしまっている場合、室内を散らかしてしまうだけでなく、誤飲や誤食の危険性が高くなるため徹底して阻止しましょう。

退屈している

飼い主さんが仕事や予定で家を空けてしまい暇を持て余したワンちゃんが、退屈しのぎの為視界に入ったティッシュを食べてしまうことがあります。

特に子犬の場合、ティッシュに限らずなんでも口に入れてしまいます。

最初はティッシュを引っ張ったりちぎったりして遊んでいるですが、小さくなったティッシュをかじっているうちに、飲み込んでしまうことがあります。

不安やストレスを感じている

ワンちゃんは飼い主さんにとても愛情深いため、中には飼い主さんと離れた時に不安な気持ちが強くなるワンちゃんもいます。分離不安を感じて、留守中にティッシュなど部屋を散らかしたり壊したりして、飼い主さんに構ってもらおうとする場合もあります。

またストレスによってワンちゃんがティッシュをまき散らすことがあります。

ストレスを感じている場合にはティッシュを引き裂く他、あくびをする、体を舐める、ハァハァするなどのサインを出す場合があります。

不安やストレスによる場合は、ティッシュを食べるというよりは引き裂くことが多いようですが、口に入ってしまうことでそのまま食べてしまうことがあります。

不安やストレスが原因かなと感じたら、早めに獣医さんなどの専門家に相談しましょう。

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病気の可能性

ワンちゃんがティッシュを食べる理由として最も深刻なのは「異食症」という病気の場合です。

「異食症」とは、食べ物ではないものを頻繁に食べてしまう行動のことを指します。ワンちゃんの「異食症」の原因はストレスや不安、体調不良、栄養不足、好奇心など様々な可能性があります

ワンちゃんが一度だけティッシュで悪戯をして食べてしまったような場合は特に心配はありませんが、ティッシュ以外の新聞紙や消しゴムなど食べ物以外のものを頻繁に食べてしまう場合は獣医さんに相談しましょう。

犬がティッシュを食べてしまう影響は?

ティッシュ自体には、ワンちゃんに害がある成分を含んでいる訳ではなく、またティッシュは柔らかいので1枚や2枚食べてしまったからと言って中毒症状を起こすことは少ないでしょう。

しかし、ワンちゃんが日常的に繰り返しティッシュを食べたり、一度に大量のティッシュを食べてしまったりした場合は危険な状態に陥る可能性もあるため、なるべく食べさせないよう気をつけましょう。

子犬や老犬、小型犬の場合

一般的に家庭で使用されているティッシュはトイレットペーパーと違い水に溶けません。そのため、ワンちゃんがティッシュを食べてしまった場合は溶けたり消化されたりせず、飲み込んだ時の状態で排泄されます。

中型犬や大型犬などの体が大きいワンちゃんであれば、少量のティッシュを食べてしまったくらいで体に害を及ぼす事はほとんどなく、自然に排泄されますが、体の小さい小型犬、消化機能が未熟な子犬や消化機能が低下している老犬などの場合は、飲み込んだティッシュが胃に留まってしまい、嘔吐や食欲不振などを引き起こしたり、最悪の場合、腸に詰まって腸閉塞などの命に関わる状態に陥ってしまう危険性もあります。

中型犬や大型犬の場合

中型犬や大型犬の場合でも、一度に大量のティッシュを食べてしまった場合には小型犬などと同様の症状を引き起こす可能性があります。

また喉にティッシュが張り付いたり詰まってそれを取ろうと咳をしたりした際に最悪の場合窒息をしてしまうこともあります。

また、食べてしまったのが、ただのティッシュではなくウェットティッシュの場合には、窒息等の危険性が高まります。

中型犬や大型犬もティッシュやウェットティッシュを食べてしまわないよう十分注意しましょう。

犬がティッシュを食べるのをやめさせるには?

ワンちゃんがティッシュを食べるのをやめさせる方法についてご紹介します。

ティッシュをワンちゃんの届かないところに

ワンちゃんにティッシュを食べさせない一番の方法は「ティッシュをワンちゃんの届かないところに置く」ということを徹底することです。

また、ゴミ箱に捨てたティッシュを漁らないように蓋付きのゴミ箱を利用すると良いでしょう。

ワンちゃんの誤飲誤食は、家族が注意することである程度防ぐことができます。

ワンちゃんが口にしそうなものは置きっぱなしにしないようにしましょう。

留守番させる時はケージやサークルへ

ワンちゃんがティッシュを食べてしまう場合、留守番させる時にはワンちゃんをケージやサークルに入れるようにしましょう。

留守番をさせる時に無理にケージに入れるのではなく、事前にハウストレーニングをしっかりして、ケージの中がが落ち着ける場所なのだということを教えてあげましょう。

ティッシュを食べてしまうワンちゃんの場合、ハウス内にペットシーツを入れておくと食べてしまうことがあります。

ペットシーツが外にはみ出ないようなトイレトレーを使うようにしましょう。

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おもちゃで遊んだり散歩に行って退屈させない

ワンちゃんが退屈してることが原因でティッシュを食べてしまう場合、ティッシュを片づけるだけではなく、おもちゃで遊んだり散歩に連れ出して遊んであげましょう。

散歩や遊びで疲れ切ってしまえば、家に帰ってゆったり落ち着いて休んでくれるようになりティッシュで遊ばなくなる期待ができます。

犬にティッシュを食べさせないためのしつけ法

ワンちゃんがティッシュを食べる場合、家の中ではワンちゃんがティッシュに触れられないように管理するれば良いのですが、例えば散歩中に道端に落ちているティッシュまで食べてしまうという場合には、しっかりしつけトレーニングを行う必要が出てきます。

【 しつけ方法 】
ワンちゃんの前にティッシュを置き、「待て」や「ダメ」などので静止させ、ティッシュを口にしなければ褒めるというトレーニングを繰り返します。

この時、ワンちゃんが絶対にティッシュを食べてしまわないようにリードを着用し、ワンちゃんが少しでもティッシュに近づこうとしたらリードを引っ張って制止しましょう。

そしてティッシュは食べるものではないことやティッシュを食べないと褒められるということを教えていきましょう。

犬がティッシュを食べてしまったときの対処法と注意点

ワンちゃんがティッシュを食べてしまった時の対処法についてご紹介します。

食べてしまった量を確認する

ワンちゃんがティッシュを食べてしまった場合には、食べてしまった量を確認しましょう。

ティッシュで遊んでいる中でに少量食べてしまった程度であれば様子を見てみましょう。

しばらく様子を見る中で、便が出ない、食欲がないなど、少しでも異変を感じたら必ず獣医さんに連れて行ってください。

大量に食べてしまっている場合、ティッシュが腸内で詰まってしまうことがあり、腸閉塞を引き起こすこともあります。

腸閉塞の初期症状としては嘔吐が見られる事が多く、その他食欲低下や呼吸が浅く速くなるなどの症状も見られます。

かかりつけの獣医さんに診てもらう

ワンちゃんがティッシュを食べてしまった時、明らかに大量に食べてしまった場合や嘔吐、元気がない、呼吸がいつもと違うなどの症状がある場合は、早急に獣医さんに連れて行きましょう。

この時、もしワンちゃんの口を開けて喉を見てティッシュが見えたら、落ち着いてティッシュを取り除いてみましょう。

しかし、簡単に取り出すことができない場合には、無理にワンちゃんの背中を叩いたり喉の奥に手を入れたりはせず、なるべくワンちゃんを興奮させないようにして動物病院へ運びましょう。

受診する際、ティッシュ以外のものも食べてしまっている場合は、食べてしまったものと同じものを持って行くと、大きさや形状などがより正確に伝わります。

吐く回数が多く、呼吸が苦しそうな場合は、先に獣医さんに電話で指示を仰ぎましょう。

無理やり吐かせるのはNG

ワンちゃんがティッシュを食べてしまった時、病院に連れて行く以外に飼い主さんにできることは様子を見守ることくらいです。

ワンちゃんの誤食や誤飲に対する応急処置についてはネットでも紹介がされていますが、正しい知識を持って行わなければ効果がないだけではなく、かえって状態を悪化させたり危険を伴うこともありますので、安易に行わない方が良いでしょう。

ティッシュを食べてしまいやすい犬とは?

愛犬がティッシュを食べやすいワンちゃんだと前もって分かっていれば、事前にティッシュを食べさせないよう工夫することができますね。

子犬

子犬はなんにでも好奇心をもつ為、ティッシュを食べやすいワンちゃんと言えるでしょう。

幼ければ幼いワンちゃんほどティッシュを食べてしまう件数は多く、年齢を重ねるほど、その発生件数は下がっていきます。

ワンちゃんはなんでも口に入れて確かめる習性があるので、好奇心の旺盛な幼いワンちゃんはティッシュを口にすることも多いです。

ティッシュを口にしたら早いうちに食べ物でないことを教えてあげましょう。

レトリーバー系の犬種

レトリバー系の犬種もティッシュを食べやすいワンちゃんと言われており、注意が必要です。

レトリーバー系の犬種はゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、フラットコーデットレトリバーなど約6種類います。

賢く、愛情深く、性格も穏やかでフレンドリーなワンちゃんで、昔から人間と共に生活してきた犬種です。後述する狩猟犬でもあります。

狩猟犬

先述したレトリバー系の犬種も祖先が狩猟犬で、レトリバーという名前の由来も「回収する」という意味から来ているようです。

獲物を追う狩猟犬は、ハンターとしての衝動が強いため、ひらひらするティッシュに飛びつき、食べてしまうことがあります。

レトリバー以外にも、ビーグルやセッター、プードル、ダックスフンドなど猟犬の種類はたくさんあります。

愛犬が狩猟犬の犬種なのか調べてみるのも良いでしょう。

食に対し執着が強い犬

食に執着が強いワンちゃんは、とにかく食べ物を欲しがるので、ティッシュの甘みを感じて食べてしまう危険性があります。

自分の愛犬は食いしん坊だなと思ったら注意しましょう。

まとめ

柔らかくヒラヒラと薄いティッシュは、危険が少ないと思われがちですが、ワンちゃんの体格や食べてしまった量によっては非常に危険な状態に陥る可能性もあります。

まずは、愛犬がどんな理由でティッシュを食べてしまうのか原因を探り問題を解決しましょう。